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    17/07/31(月)11:26:36 No.443304690

    はじめての方ははじめまして。久しぶりの方はお久しぶりです。西住みほです わたしは大洗学園に通っている高校二年生 ある日遅刻しそうなわたしの前に不思議な戦車が現れた。その名もスーパーアンコウ 乗っていたのはわたしそっくりの人達。なんでも次元を越える不思議な戦車で旅を続けているとか ところがこの世界から抜け出せなくなってしまった。どうすればいいか対策を練ったところ、西住みほオリジナルと関係の深い大洗の生徒を集めたらどうかって話になった

    1 17/07/31(月)11:33:19 No.443305445

    それからわたし達は大奮闘! わたしが黒森峰で身につけた電子神経プログラムESPを使って、バレーボールしたり自家製ESPAの内蔵されたミニ四駆と対話したり、喧嘩したり影住と戦ったり…… そう、影住。何故かスーパーアンコウを狙ってくる黒い戦車 それを操っていたのは欠住っていう片腕の無いわたしだった 彼女は世界を滅ぼそうとしていた わたし達が揃ったとき、新しいカーボンの力によって具現化した世界の悪意が、欠住と共についに魔の手を伸ばす 欠住さえも操っていたその悪意の根源の名前は“カオス” 何度倒しても蘇るカオスに、遂に砕け散るスーパーアンコウ もうダメなの……そのとき みんなの祈りが、光になって届いた……

    2 17/07/31(月)11:33:37 No.443305475

    22 「西住みほに力を!」  力強く振られるオーアライト。それはみんなの心の力だ。  満ち溢れる光がわたし達を包み込む! 「西住先輩! 頑張って!」 「負けないでー!」 「がんばってくださーい」 「ファイトでーす!」 「ぶっ殺せー!」 「……!」  一年生のみんな。ずっとわたしのこと見ててくれたんだね。陰ながら応援してくれて。  嬉しかったんだよ。本当に。

    3 17/07/31(月)11:34:13 No.443305539

    「西住さん頑張れ! ジェダイのように!」 「いいや、謎解けレイダース!!」 「貫けメーサー殺獣光線!」 「砕くぜよ敵のソウルジェム!」  歴史情報研究会の人達。初めて会ったとき、胡散臭かったな。今も胡散臭いけど。  でも、影住に襲われたとき助けに来てくれたの、本当に嬉しかった。 「西住さん! 想いをトスします!」 「気合いを入れてレシーブキメて!」 「サーブ権取って追い詰めて!」 「西住さん! こんじょおおおおおおおおっ!」  磯辺さん、河西さん、近藤さん、佐々木さん。みんなでバレーボールしたね。  先生も最後苦笑いで認めてくれたね。いろんなことやって、全力出したよね。 「西住さん! 応援しか出来ないけど」 「頑張ってください……あなたが頼りです!」 「西住さん! あなたがルールよ! パシッとやっちゃって! 遅刻厳禁よ!」

    4 17/07/31(月)11:34:29 No.443305571

     いつも校門の前で遅刻チェックしてる風紀委員の人。麻子の友達。  遅刻ギリギリのわたしを応援してくれてるの、なんかちょっとおかしいね。ありがとう。 「頑張るにゃぁぁぁぁああ!」 「やっつけるモモ!!」 「負けるなよ! 西住ぃい!」  ねえねこにゃーさん。もし、あの廊下で初めて会った日。あなたとあんこう踊り出来てたらどうだったろう。  いろいろあったけど、これからも仲良くしたいな。 「つっこめー!」 「ぶっちぎれ!!」 「くらいつけー!」 「とどけ―! ポルシェティーガー!!」  走っていく車のイメージ。アカデミックから外れて、自分達の独創をきっちり研究し続けたプロフェッショナル。  みんなに教えてもらえたことがあったから、今がある。 「西住さん! こっちは大丈夫!」 「任せたぞー! 君達だけが頼りだ!!」

    5 17/07/31(月)11:34:46 No.443305596

    「西住さん!」  柚子様、桃様、そして。 「必ず帰ってきて! 君も――君たちも、かけがえのない人だから、だから!」  会長。きっとそれはわたしと、欠住に向けてなんだね。ようやくほんとうに、素直になれたね。 「沙織! 行くぞ」 「優花里、行けるな」 「お任せですよ、華!」 「よし! わたしたちも、パンツのアホーッ!」  Ⅳ号が走り出す。白く輝く。こっちに向かっている。 「お姉ちゃん!」  陽住が叫んだ。ティーガーⅠのみんなが目を覚ます。 「この世界の黒森峰が目覚めた」  陽住のお姉ちゃんが指揮台に立つ。戦車にエンジンがかかった。赤星がニヤッと口角を上げる。 「どこまでいけるかな……このポンコツで」

    6 17/07/31(月)11:35:11 No.443305632

    「いけるとこまでだ。今度は、コンビネーションだ」  ナポリンのお姉ちゃんが断言した。 「私も乗せてくれ、みほのところに行く!」  闇住の会長も乗り込んできた。エリカさんが通信を送る。 『こちらティーガーⅠ。取れる? こちらは行けるところまで行く。一発そのデカブツにくれてやらないと気が済まないわ!』  それは通信機なんて使っていないのに、わたし達の耳によく届いた。 「言ったろ」  ナポリンが笑った。 「お、お姉ちゃんは、たぬきなんだ。そんな簡単にやられるもんか!」 「小梅は火が付いたら怖いんだ。カオスもとんでもない奴怒らせちゃったな……」  いやいやいや。鬱住の目つきからすると、あんた怒らせた方が怖そうだから。 「会長ったら、わたしの言いつけが聞けないんだから。これはおしおきだな」  相変わらずの軽口。でも熱い目をした闇住。 「オーケー、エリカ。任せて。こんなのに負けていられないから」

    7 17/07/31(月)11:35:28 No.443305667

     if住が拳を突き出した。すご! なんだかボクサーみたい。 「役者がそろったね、オリジナル」  偽住の言葉に、オリジナルが頷いた。 「ええ……」  見上げたところにいるのは、醜悪なもの。  人の形をしながら、人の形を留めぬもの。  世界から分断され、己の情報で自縄自縛になり狂っていくESPAの姿そのもの。 『何故だ! 何故こんな! うおおおおおっ!』 「カオス。あなたは世界と繋がるのを辞めたんだ」  欠住が苦しい顔で告げる。 「生きるのには何かと、どこかと、誰かと繋がっていないといけない。それが出来るはずなのにあなたはその世界を破壊しようとした!」 「嫌われ者は嫌だねえ。誰かを傷つけることでしかコミュニケーション取れないんだもん。哀れに思うよ。でも――」  うざ住が大げさに肩をすくめて、それから斜めに傾いてガッツポーズを決める。 「絶対に許さないよ!」 『許さないからどうだと言うのだ!』

    8 17/07/31(月)11:35:46 No.443305694

     振り下ろされる拳。でもわたしたちは避けない。  口を揃えて、手を振る。 「「「「「「「「「「スーパーアンコウ!!!!」」」」」」」」」」」  突然、白とピンクの光がわたしの胸元に巻きついた。  え? なにこれ! 予想外!  いや、わたし、目の前にスーパーアンコウが現れるって思ってたのよ? なにこれ?!  そう思う間に、制服のスカートが弾けて、ふわふわしたレースのスカートが現れる。足には履いたこともないハイヒールのブーツ。頭には冠みたいな髪留めと。  うわ、みんな、めっちゃ髪伸びてる!  黒いドレスの闇住がため息をついた。 「そうか……ロングヘアじゃないと玩具の売れがよくないか」 「なんかわたしふわふわのウェーブかいてる気がする」  白いif住がウェディングドレスみたいだ。カラフルなのはナポリンだ。赤白緑の取り合わせで……まるで国旗! 「あれ? すごいファッショナブル! やだ! あたしだけ?」 「……なんか恥ずかしい。こういうの」  鬱住は青いフリルのミニスカートで、多分わたし達より足を多く見せている。偽住が鼻で笑う。

    9 17/07/31(月)11:36:02 No.443305718

    「いいじゃん。灰色のネズミ女よりはさ」 「そんなことない! 偽住、似合ってる!」  まるで騎士みたいな恰好の偽住は、わたし達の衣装よりシャープでカッコよかった。ちょっと頬が赤らんだわたしに偽住は言った。 「まあ、ザ・ゲイみたいになってるベタ住よりマシか」 「え!?」  言われて自分を見ると、すごいこれ! 虹色のドレス!! そして偽住の発言を受けたオリジナルを除くみんなの視線。 「虹を勝手にそんな目で見るなぁっ! 言っていい冗談と悪い冗談が……!」 「似合ってるよ、みほ」  怒りだしたわたしを、その一言で鎮める偽住。かぁあああ! って、それで許してもらおうなんて、ほんと大した人だよ! ……あ、待ってみんな、なにその生暖かい瞳……!  その瞬間、咆哮が轟いた。 『おおおおおお!!』  あ、カオス忘れてた。  次々と叩きつけようとしていた拳が、ことごとく遮られている。 『何故貴様らに届かない!』 「すいません、変身中は攻撃出来ないみたいです」

    10 17/07/31(月)11:36:20 No.443305761

     オリジナルが苦笑しながら謝る。オリジナルの身体を包むのは、ぴっちりしたタイツスーツだ。あんこう踊りのスーツとは違う、もっと戦隊ものっぽいやつ。  こんなバカな掛け合いをしてるのに、カオスの拳は届かない。透明な壁みたいな何かに遮られて届かない。 『そんな馬鹿なことが!  何度でも何度でも絶望して立ち上がる……お前達は、いったい何者だ!』  黒いドレスが翼のようにはためいた。闇住が一歩踏み込んで立つ。 「愛と悲しみの縁で踊る、大洗一のモテモテウーマン! 2年A組! 西住みほ!」  白いドレスが花のように舞う。if住がその横に立つ。 「繋いだ手は忘れない! 仲間と共に勝利をつかむ! 2年A組! 西住みほ!」  青いドレスが静かに進み出る。青い炎のような鬱住。 「……勝利はただ撃ち貫くのみ……! 2年A組! 西住みほ!」  そこに元気な足取りが踊るように。 「緑あふれ雪は飾り熱血パワーで元気一杯! クュラ・マルゲリータ!」 「まてまてまてーい!」  ナポリンのカッコイイポーズに、さすがに突っ込みを入れたわたしだった。 「ちょっと待ってナポリン。誰よそれ!」

    11 17/07/31(月)11:36:38 No.443305795

    「いいじゃん! かわいいじゃん! なんかそんな感じじゃん!」  ぷーっと頬を膨らませるナポリンに食ってかかろうとしたのを、偽住が止めた。 「いいじゃないか。変身したら名前が変わるのって、ベタでいいじゃん」  そりゃそうだけどさぁ。  調子よくいっていたテンポが乱れたのを気にしてか、偽住が、そろそろいいかな、と咳払いして続けた。 「宿命と使命を背負い、永久に戦う道を選び者。2年A組、酉住美穂!」 「わ、わたしはベタ住!」  駆け足の自己紹介に周囲の視線が冷たい。  ああ、もう! わかったわよ! 「わたしはベタ住! 平凡などこにでもいる女子高生! 2年A組!」  名乗りっぽくない、自己紹介みたい。でも伝えたいことはきちんとある。  だからきっぱり言ってやった! 「この一カ月ちょっとで友達がたくさんできました! みんなを守りたいし、一緒の毎日を取り戻したいです! 終わり!」  あー、恥ずかしいから一息で言っちゃった。  さ、オリジナルどうぞ、って言おうとしたら、彼女は首を横に振った。

    12 17/07/31(月)11:36:53 No.443305814

    「わたしの言いたいこと、全部ベタ住さんに言われちゃいましたから。  あえてやるなら……」  バッと突き出した両手が交差する。オリジナルの舞うような足さばき。 「錆から守る……オキサイドレッド!!」 『どこまでコケにするつもりだっ!!』  障壁を破って飛び込んできた拳にわたし達は吹き飛ばされる! ああ、まあ当たり前だよね、怒るよね敵も。ただ痛みはない。すぐ側で胡坐をかいたまま飛ばされている闇住がいた。 「うーん。まさかここまで怒られるとは思わなかった」 「当たり前でしょ!」とif住。 「……とりあえず、ぶったたくか」  鬱住の手をとってナポリンが元気よく言った。 「じゃあ、行くよ!」  宙を舞う鬱住を、ナポリンが思い切りカオスに向かって放り投げた! その勢いのまま、欝住がカオスの身体をぶん殴る! 圧倒的に体格差のあるカオスがもんどりうった。 「……こんな感じか」 「じゃあ次々と、遠慮なく!」  ナポリンとif住と闇住が、空気を蹴って飛ぶ。そのまま倒れ伏したカオスに一撃をくれた。オリジナル、偽住は地面に着地すると、そのままダッシュでカオスに突っ込んでいく。

    13 17/07/31(月)11:37:18 No.443305868

    「偽住さん! 呼吸を合わせて!」 「オッケー、オリジナル!」  二人の拳が起きかけたカオスに追い打ちをかける。うひゃーえぐい!  ……でもなんでわたし、いつまでたっても地面につかないんだろ。 「って飛んでる!?」  わたしだけ羽根が生えている。他はそんなことないのに、いったいどうして?! 『気をつけて……まだ終わっていない』  側を古今東西住が飛んでいる。彼女が指をさすと、カオスが皆を振り払うって雄たけびを上げた! 途端、身体がゆっくりと真っ二つになる。  え!? 「……なにこれ、増えた……」  青ざめるわたしに古今東西住が説明する。 『ESPAのプラナリア実験と同じです。オリジナルのコピーになりえないもの。意志を持たないアバターに指向性を持たせることで戦闘用に使える』 「みんなの光でなんとかいけるかもって思ったのに、これじゃ全然ダメじゃない!」  慌てるわたしに、古今東西住が微笑した。 『いいえ。十二人の西住みほがカオスを倒す。わたしを含めて、あなたが全てを集められれば……』

    14 17/07/31(月)11:37:34 No.443305902

     いやいやちょっと待って! そんな無茶苦茶な!  カオスの巨体は三体目を増やそうとしている。一体目が弾け飛んだ途端、四体に増えた。これはもう本当にきりがない! 「よし!」  とりあえず戦いながら考えよう。  もはやカオスは黒い巨体に目だけを輝かせる化け物だ。飛ぶことを意識した瞬間、わたしの身体はすごいスピードでカオスに向かって突き進んでいった。 「ストップストップ! 無理無理無理無理無理!」  両方の手を×の字にして、カオスの身体に体当たりをかます。赤い光がカオスを引き裂き霧散させる。うわ! なにこれすごい! 「気を付けて、ベタ住!」  偽住の声がかかる。慌ててかわすと、カオスの目から光線が飛ぶ。更なる追撃をしようとするカオスに、鬱住が牽制の光線を数発当てた。 「なんかもう怪獣だね、ほとんど」 「影住が来る前に片づけないと! ……って言ってる先から!」  ナポリンが呆れた声でもう一体増えたカオスを殴る。しかしその瞬間、肩から生えてきたカオスの首が、大きく口を開けてナポリンに食いついてくる。 「危ないっ!」  だめだ! 手が届かない! ナポリンの顔が引きつる。 「しまっ!」

    15 17/07/31(月)11:38:03 No.443305970

    「任せて!」  赤いスーツを着た誰かが天高く飛びあがり、右手を突き出した。それは、まぎれもなく。 「欠住!」  欠住の右腕から放たれた砲撃が、生えかけの頭を吹き飛ばす。よく見ると、欠住の手から生えているのは長く逞しい砲門だ。悶えるカオスの首にナポリンは腕を回し、そのまま赤い大地に叩きつけた。  放った砲の威力で落下がゆっくりになっている欠住がわたしに説明した。 「Ⅳ号のみんなが、右腕の砲になってくれています。……どこまでいけるかわかりませんが……」  そう。カオスはどんどん増えていく。今のところ六体以上に数は増えていないが、それはこっちがどんどん倒し続けているからだ。  そこに体操服を着た少女がのこのこやってきて、カオスの足の小指のあたりをこつんこつんと蹴りつけている。うざ住だった。 「ったく……やってられませんね。」 『おおお!』  カオスが転倒する。ぶつぶつ言いながら隣で戦っているカオスの足元に歩み寄り、また小指を蹴る。 『があああっ!』

    16 17/07/31(月)11:38:29 No.443306029

    「なんでわたしだけこれなんですかね。あんな恥ずかしい服装よりマシですが、もうちょっとファッショナブルな……罰ゲームですかこれは」  見ると、うざ住の体操服には名前でなく絵が入っている。優花里さんの顔だ。そこに『アイ ラブ 犬』って書いてある。あ、もしかして! 「うざ住、普段戦車に一緒に乗ってるのって、ゆかりさんなんだ!」 「わ! う、うるさいな! どうだっていいじゃんそんなこと! それよりべた住空飛べるなら、もっと働けよ! あ!」  暴れるカオスのいるところに、ゴキブリみたいにこそこそと駆けていってすかさず小指を蹴る! それで気づいた。そいつが狙ってたのはわたしだった。放たれるはずの光線が、宙に輝いて消える。  ああ、もう早くしないと! 十二人の西住みほ。まだ足りないのかな。  オリジナル、闇住、if住、鬱住、ナポリン、偽住、うざ住、欠住、陽住、古今東西住、それからわたし。  あれ? 十一人じゃん! あと一人足りない!  悩むわたしに、カオスが吠えた。 『もはやお前達は終わりだ! まもなく影住が辿り着く! 出来損ないの、心無き影の軍団がな!』

    17 17/07/31(月)11:38:55 No.443306078

     え?  いまなんてった?  ……。 「わかった!」  思わず笑顔になったわたしに、黒い拳が襲い掛かる。それを止めたのは闇住とif住だった。 「なにがわかったんだよ」 「わかったならなんとかして!」  ああ、ごめんごめん。ありがとう。でもね、わかったんだよ。なんでわたしに翼が生えているか。十二人目って、誰のことか。 『そうだ、心を届けるんだ』  ポルシェティーガーの声が聞こえる。 『俺たちが力を貸すぜ』 『ホシノによろしくね』  パーフェクトレインとドリフトオレンジもいる。 『あれは、本当は繋がりたい心なんだ。まだ過去も未来もないだけ、だから!』  イエローレオポンが宙を駆ける。わたしは翼を広げる。わたしの翼は覆い包む虹。広げることで左右から世界に虹をかける。さっきの二つに別れた虹がわたし達に力を与える虹なら、これは!

    18 17/07/31(月)11:39:12 No.443306114

     空を輝くものが覆った。 『お? おおおっ?!』  カオス達が戸惑う。そのときポルシェティーガーの光と、わたしの翼が届いた。突然、影住が前進を早める。そして行進間射撃ってやつだ。 『おおおおおおおおおっ!!』  一体のカオスを狙っている。オリジナルは気づいた。 「ベタ住さん! まさか!」 「はい! 影住にESPを繋いだんです!」  情報の濁流に飲まれながらわたしは思う。  もっと早く気付けばよかった。  あの影住はわたし達の影だ。だから倒されても倒されても湧き出てくる。情報の欠片に過ぎないから。  でもその奥で、本当はずっと形を持ちたかったんだ。色が欲しかったんだ。音を、味を、においを感じたかった。  増えすぎた影は、強い光の下で一つの影になる。  地平線を埋め尽くしていた影住は一つの点になっていた。  今立っているのは、褐色の肌を持つ西住みほ。  世界を影で覆う翼をもった者。

    19 17/07/31(月)11:39:29 No.443306147

    『起こりえなかった可能性と、いまだ目覚めぬ想いの宿るダークサイド。わたしは影住。  やっと会えました。みなさん』 「みんなーっ!」  陽住の声も聞こえる。 「間に合った! 行くよ!!」  ティーガーⅠから四つの光が飛び出す。それぞれ欠住、if住、ナポリン、鬱住のところへと絡まるように飛んでいく。ふわっと皆の身体が浮いた。  陽住は黄色いドレスを纏って、やんちゃなサムズアップをしてみせる。これが彼女の名乗りの代わりだ。  時が止まっている。  凍り付いているカオス。  影住が黒い翼を広げる。 『オリジナル……わたしは、黒い眠りと死のエロスの果てにある滅びの世界のみほ。  創造と目覚めの根源であるあなたとは対極にいる零の西住みほです。初めまして、そしてお久しぶりです』  オリジナルは困惑するように周囲を見て、それから応えた。 「わたしは、本当のところオリジナルとかよくわかりません。でも、わたしがいるってことは、他の顔をしたわたしもいるってことだと思います。  だから、会えてうれしいです。影住さん」

    20 17/07/31(月)11:39:46 No.443306171

     そのときだった。  痛いほど振られていたオーアライトから最後の光が放たれたのを感じた。  仲間が駆けつけてくる。  欠住の仲間たちと。 「にっしずっみちゃーん! おまたせ!」  光に包まれた角谷さんを闇住は優しく抱き寄せた。 「待ってたよ。杏さん」  そして今度は……。 「みぽりん!」  わたしの番だ。みんなⅣ号に乗ってきてくれたんだ。 「なにその翼! かっこよすぎじゃない!」  砲塔から顔を出したさおりんが言った。その途端、乗っていた戦車が光の帯になってオリジナルに巻き付いていく。 「沙織さん、麻子さん、華さん、優花里さん……」  オリジナルが懐かしそうな表情を浮かべた。わたしはさっきまでⅣ号があった……今は友達がいるところに手を伸ばす。さおりんが、華が、麻子が、ゆかりが駆けてくる。そのままわたしのところへ飛び込んできて光の弾になる。まるで……バレーボールみたい……。

    21 17/07/31(月)11:40:01 No.443306201

    『なんだ! なにが起こった!』  再び時間が動き出した。増えるカオスが周囲を見回す。そこには十一の西住みほがいる。 『バカな……影住まで……』  愕然とするカオスに、オリジナルがもう一度尋ねる。 「もう終わりにしましょう。今ならまだ間に合う」 『黙れ!』  暗黒の力が強くなった。煮えたぎる油のようにボコボコとカオスの身体が膨れ上がる。 『こうなればこの世界と……お前達だけでも道連れにしてやる! そうすれば世界は穴だらけの月になる……絶望と悲しみが押し寄せる……』 「そんなこと絶対に、させない!」  わたしは叫んだ。 「みんなそろって無事に、おうちに帰るんだからああああああああああああああっ!」  突然わたし達同士を光の線が繋ぎ始める。それはわたしの手の中の光球に集まってきて、巨大に膨れ上がった。隣にいた偽住が一緒に支えてくれる。やがて西住みほ達が一人ずつ、集まった光に吸い込まれていく。 『さあせえるぅかあああああっ!!』  カオスの腕が伸びた。わたしは燃えるように揺らめく光の球を構える。 「みほ」

    22 17/07/31(月)11:40:18 No.443306236

     偽住がわたしの頬に軽くキスして、光に溶けていった。  思わず叫ぶ。 「偽住! みんな!」 『狙って下さい、西住みほさん』  また、いつのまにか古今東西住が傍らに立っていた。 『わたし達の力で、世界を』  重たい、熱い、輝く力をわたしは促されるままに構え、それから力を込めて――。  放った! 『おおおおおおおっ!』  今、世界諸共弾け飛び消え去ろうとしていたカオスの元に光が突き刺さる。カオスは伸ばした手で受け止めようとする。光だけなら、もしかしたら光は砕けてしまったかもしれない。しかし光は闇に守られていた。白と黒から、虹色まで。全てが混ざり合い、また白くなり黒くなり。  わたしは気合いを入れる。 「はあああああああああっ!」 『おおおおおおおおおっ!』 「ああああああああああっ!!」

    23 17/07/31(月)11:40:39 No.443306269

    『おお、おおおお……!』 「ああああああああああああっ!  た―――――――っ!」 『おおお……ぬお……おおお。  ばかな……そんな……ば……!』  カオスの身体が、分裂の暇も与えず塵と化していく。 『はい……か……、はい……ん』  真っ黒な炭の塊になったカオスが、燃え尽きて弾けた。  飛び散る白い灰。  薄れゆく意識のなかで、わたしにはそれが一つの大きな白旗に見えた。 23

    24 17/07/31(月)11:41:10 No.443306332

    背景。  じゃなかった。拝啓。みんな元気?  もうあれから一か月経っちゃった。時が経つのは早いね。  カオスを倒した後、みんなは元の世界に帰ったんだよね?  わたしが目を覚ました時は、学校の仲間が心配そうに見ててくれた。一瞬夢かと思った。  でもそうじゃなかった。みんな覚えてた。  カオスが現れたことも、恐ろしい相手だったことも、オーアライト振ったことも、光が爆発して何もかも元通りになったことも。  もちろんみんなのことも。  そうそう、わたし達あのあとで全国高校生ESP大会に出場したんだよ?  その競技が、なんと驚くなかれ、玩具の戦車を動かすって内容だったの! 自分たちのESPAで戦車を操縦するの。ちょっとしたバーチャルリアリティだよね。  練習試合はイギリスの強豪。コードネームダージリンっていって、車椅子に乗ってるんだ。筋萎縮性側索硬化症で身体は動かないんだけど、だからESPの研究をしてるんだって。  調子乗ってたら負けちゃってさ。でも褒めてもらえた。「あなたが何をしたか、わたくしは知っているわ」って。

    25 17/07/31(月)11:41:38 No.443306379

     一回戦はアメリカと。そこはESP回線からこっちの情報割り出す作戦だったけど、わたし達は見事だし抜いて勝利をゲット! 隊長さんはケイっていって、実験結果の交換自由にしてくれた。研究者はフェアでありたいってね。  二回戦はイタリア。コピーしたESPA、攻撃命令だけ与えたデジタルデータをデコイに混ぜての大乱闘! 見事に勝って、そこに留学している安斎さんって人からご飯奢ってもらっちゃった。  三回戦はロシアと。このときほんと危なかったんだ。ESPAの連携が取れなくなるような現象ってあるんだね。でもわたし達は、全体の情報が正確にいきわたってるかの試験を踊ったんです。さあそれはなんでしょう? なんてね。カチューシャさんとノンナさん。すごい強かった。  最後、決勝戦はお姉ちゃんとだった。ほんとに、ほんとに強かったよ、黒森峰。その結果は……きっとみんなの方が詳しいだろうね。  会長は元気だよ。肩の力が抜けたみたい。進学を目指して頑張ってるみたい。  桃様と柚子様も会長と一緒だ。三人で同じ大学受けるのかな? そうなったらいいなってわたしは思ってる。

    26 17/07/31(月)11:42:06 No.443306429

     一年生はESPのこと教えて欲しいってやってきた。なんでも、わたしと一緒に研究をしたいって事らしい。  「この大洗がESP研究のトップになればいいですね!」なんて澤さんが張り切ってる。わたしもその期待を裏切らないようにしないと。  あ、そうそう。エルヴィンさん、髪の毛金髪に染めてきたんだよ。早速風紀委員に怒られてた。 「薄いって言われるのが癪だったんだ」って言い訳してた。  そど……園先輩が「髪の色なんて抜いてたら、キャラより頭薄くなるわよ」なんて言って、他の歴情の人ゲラゲラ笑ってたっけ。  キャプテン達は相変わらずバレーボールだ。でも、自分達でプレイするだけじゃなくて、地元のチームの手伝いをしたりして「バレーボール楽しいよ」って活動してる。  この前四人で焼き肉行って、すごい盛り上がったみたい。バレー部魂は不滅だ! まあ今はビーチバレー同好会だけど。  ねこにゃーさん達は、あれから毎日トレーニングを始めた。みるみる逞しくなって、でも性格は落ち着いたかな。 「今度あいつらと会ったら、腕相撲して、いっぱいゲームするんだ」 って張り切ってる。来年の夏休みを待ちわびる子供みたいに。

    27 17/07/31(月)11:42:28 No.443306479

     ESP研究会はちょっとしばらく寂しそうだった。ポルシェティーガーを初め、四つの車が見つからないから。  そうなんだ。世界は全部元に戻ったのに、車は戻ってこなかったんだよ。でもナカジマさんが言ってた。きっと四人で、時空を超えた旅をしてるに違いないって。 「それできっといつか戻って来る。もし壊れたとしても、その魂はきっと無くならない。だってきちんと覚えているから」  さおりんは、ESP検定の三級を取った。あと通信の免許ね。  ゆかりもESP検定を受けて、なんと二級を受かってる。勉強が得意なんだって。  華のお花も見に行ったよ。なんかすごい派手だったの! よかったよ。ただ着物姿の華は、なんというか女組長みたいだった。  麻子はちょっとだけ寝坊助になったかな。「こんなに眠いなら眠気要らなかった」なんて言ってたよ。

    28 17/07/31(月)11:42:45 No.443306501

                             *  ここまで書いてわたしは少し考えた。  あの事を書くべきだろうか。あの、最後の戦いの時の、自分と古今東西住の話を。  そもそもこの手紙を、偽住だけが読むとは限らない。後でみんなに知ってもらうにしたって、書く必要のない話だ。  あーあ、と伸びをする。  がらんとした八畳間を見渡してから、わたしはあのときのことを思い出していた。  白い光に包まれた後、わたしは白旗を見て、それから止まった世界を見ていた。  意識が遠くなる瞬間に、古今東西住が側にいるのを感じた。 「ベタ住さん、ありがとう」  頭を下げる彼女に、わたしは言った。 「古今東西住、あなたもしかして、欠住の世界の西住みほなんじゃない?」 「どうしてそう思うの」  そう古今東西住が聞き返す。

    29 17/07/31(月)11:43:02 No.443306531

     わたしは、大洗の制服姿の古今東西住を見ながら答えた。 「偽住は遺伝子レベルでわたし達と違う。それが繋がることが出来たのは、あなたが仲介者だったから。  偽住のところに一番初めに現れたのは、あなたが元々偽住の世界の存在だったから。  あなたは偽住の世界そのもののESPAと同じなんだ」  古今東西住は首を傾げた。 「わたしは星の始まりから終わりまで知っています。時間の進み方がおかしいと思いませんか?」 「……詳しいことはわかりません。でも、次元を越えられるってことは時も越えられるんじゃないかな。こじつけだけど」  言いながら気づく。  そうだ。  古今東西住は全ての可能性と繋がっているんだ。  こうやって顔を合わせている人に合わせて情報を引き出せる。情報は見る人によって形を変える。  だから本当は西住みほの姿を取る必要はない。それなのにわたし達の姿をしている。 「わたし達と同じ姿を持つのは、やっぱりその根っこがわたしだからじゃないかな」 「そんなにきれいな話だけでもないけどね」  寂しく笑う彼女に、わたしは切り込む。

    30 17/07/31(月)11:43:34 No.443306602

    「偽住を通して、あなたも大洗の学園生活を送っていたのね」  古今東西住は頷いた。  偽住が古今東西住のESPAの代わりだったのだ。  偽住の世界は、偽住の世界ではなかった。死んだ西住みほが、この世の全てを越えた何かになる世界だったのだ。彼女は全ての次元の記録者となり、見届け人となった。古今東西を身体に収める。その永遠の物語の主人公だった。  その古今東西住の端末の一つが、偽住だった。自分が送れなかった学生生活を、偽住の身体を使って送る。それが古今東西住と他世界の西住みほとのシンクロする部分。  ということはこの世界にやってきたのは。 「あなたはESPAを使って、七人目の仲間としてみんなと会って話したかったのね。特に偽住に。  でもわたしがあなたの存在に気づく前に、カオスと欠住が罠を張っていた」  ごめん。  すぐに気づけなくてごめん。  胸を突く想いに、古今東西住は首を横に振った。

    31 17/07/31(月)11:44:23 No.443306701

    「わたしは無邪気に、みんなと会える可能性を求めてあなたのところへ来た。なにが起こるか判っているはずなのに、来ずには居られなかった。それは元の核である西住みほの願い。  わたしは西住みほであって西住みほではない」 「嘘つき!  偽住のこと好きなくせに!」  思わず叫ぶと、古今東西住も叫んだ。 「しかたないじゃない! この膨大の可能性のなかで、わたしと美穂が一緒に大洗に通う世界は無いのよ!  もし、似たような可能性があっても、それはわたしと彼女の物語ではないの」  わたし達は抱き合った。言葉は出てこなかった。  そして――。 「みぽりん!」 「西住殿!」 「みほ……!」 「おい、起きろ」  四人の涙の呼びかけでわたしは目を覚ましたんだ。

    32 17/07/31(月)11:44:39 No.443306726

                           *  みんな忘れてない。わたしだって忘れてないよ。  だから、あの事件を、わたし一つのお話に書いてみようと思ってるの。  題名は『西住S』。  想いのたけをありったけ詰め込もうとしたんだけど、なかなか筆が進まない。ね? 簡単でしょってわけにはいかないね。  あれからスーパーアンコウ、何度か呼んだんだよ? でも来なかった。だからきっとみんなで一緒に旅をしてるんだなって思った。  ずるいな。 「本当にずるい……」  わたしの目から涙がこぼれ落ちた。幾筋も幾筋も。  せっかく書いた手紙をぐちゃぐちゃに汚しちゃう。気持ちの整理をつけようと思って書き始めたお別れの手紙。元気でね、さようならで終わらせるつもりだったお話。  でもそんなの嫌だ。さよならなんて嫌だよ。

    33 17/07/31(月)11:45:03 No.443306774

     闇住。口が悪くてすけべなわたし。案外情が深くて優しい。  if住。ちょっととげとげしてて、でも情熱的なわたし。  鬱住。いつも自信なさげで、でもやるときにはやるわたし。  ナポリン。元気一杯のわたし。おいしい料理と豊かな情感。  オリジナル。冷静沈着ででもどこかのんびりしてて、不思議なわたし。  うざ住。なんだかんだでいざって時に頼りになる、うざいわたし。  充分に話せなかった、欠住、陽住、それから影住。  そして、バカ、無神経、大っ嫌いな偽住。 「偽住」  わたしは倒れ込む。 「会いたいよう……」  しとどに流れる涙をそのままにして、わたしは、いや、と心を鬼にした。 「ふざけんな! あいつらはわたしを捨てたんだ! 自分たちだけで勝手に旅を楽しんでるんだ!  会いたくない! おまえたちになんか、会いたくないぞーっ!」

    34 17/07/31(月)11:45:18 No.443306799

     畳の上で手をばたばたさせる。  その瞬間。 「へえ、ずいぶんな言い草だね」  誰かの声がした。  思わず起き上がると、ドスン! ってすごい衝撃があった。うそ! 地震?  でもそんなんじゃなかった。  わたしの部屋に突っ込んできたものがあったんだ。  それがなんて名前のものか、わたしはもう知っている。  IV号戦車。第二次大戦中の中型戦車。正確にはⅣ号F型。  でもピンク色に塗られたその車体の名前は。 「スーパーアンコウ!」  大声を上げると、中から次々と知った顔が現れる。 「なにめそめそしてるんだよベタ住」

    35 17/07/31(月)11:45:33 No.443306822

    「あなた世界を救ったのよ。もっとしゃんとなさいよ」 「……ごめん。実は道を間違えて」 「ベタ住の部屋にちょくせつつっこんじゃったー! あはは」 「お久しぶりです、ベタ住さん」  でも一番初めに降りてきたのは、オリジナルじゃなかった。にやっと笑って彼女は言った。 「よ」 「偽住! みんな!」  わたしが偽住に抱き着くと、みんなもわっと降りてきた。もみくちゃになりながら大きなハグの団子が出来る。肩を震わせるわたしの背を、偽住がぽんぽんと叩く。 「泣くなよベタ住」 「泣いてるわけないじゃない!」  わたしはがばっと顔をあげた。 「笑ってたのよ! さあ! みんなに連絡しなくちゃ! 今日はパーティーよ!!  古今東西住も一緒に、ね?」  みんなが振り返ったところには、戦車ではなくて、ピンクのパーカーを着たわたしが立っていた。  彼女はちょっと怒った振りしてわたしに言う。

    36 17/07/31(月)11:45:51 No.443306849

    「こんなふうに、とってつけたような大団円用意して……ベタで恥ずかしいと思わないんですか?」 「「「「「「「思わない!」」」」」」」  みんなが笑顔で唱和する。  だってベタって大好きだもん。  ここまで読んでくれたみんなもきっと。  ね? (了

    37 17/07/31(月)11:46:45 No.443306947

    完結したのか!

    38 17/07/31(月)11:46:55 No.443306970

    スレッドを立てた人によって削除されました

    39 17/07/31(月)11:49:13 No.443307241

    へへっ…待っててよかったぜ…眠いけど(ガクッ

    40 17/07/31(月)11:49:35 No.443307273

    文庫版はいつ発売ですか?

    41 17/07/31(月)11:50:40 No.443307383

    とうとう書き切ったね >わたし達の物語は、消えてなくなったりしない!わたし達が死んでも、きっと忘れない誰かがいる! だから俺も西住S「」が書いた西住Sの物語を忘れないぞ 夜なべして作ったオーアライト4本だ、受け取ってくれ西住S「」 su1959644.png 西住みほ[ベタ住] su1959646.png 西住みほ[偽住] su1959647.png 西住みほ[ウザ住] su1959650.png 西住みほ[欠住]

    42 17/07/31(月)11:52:29 No.443307552

    さおりんも偽住の事が気になってたんじゃ…て思うの

    43 17/07/31(月)11:53:26 No.443307660

    最終回かあ…名残おしいな

    44 17/07/31(月)11:54:29 No.443307758

    このお話はこれでおしまい でもまだ西住みほの、ガールズ&パンツァーの物語は終わりません 空白入れて266862文字、空白無しで261146 原稿用紙で867枚分 いっぱい書いたね! 本当は去年の秋までには終わるはずだったのにこんなに時間かかっちゃった 待ってた人はごめんね 今日も寝落ちしててこんな時間になっちゃった。ごめんなさい ちなみに『食事』『旅』合同に載せたお話はこれよりちょっと未来のお話だよ。もし未読ならそれも読んでくれると嬉しいな それじゃあまた別のお話で会おうね! see you!

    45 17/07/31(月)11:54:54 No.443307798

    最高でした…!

    46 17/07/31(月)11:58:28 No.443308153

    何で俺まっ昼間に涙目になってんだ いい歳したオッサンのくせに俺は

    47 17/07/31(月)11:58:32 No.443308162

    >夜なべして作ったオーアライト4本だ、受け取ってくれ西住S「」 ありがとうありがとう…… 思えば、お話のラストまでのイメージは書き始めたときに出来てたんだけど、このスレ画を貰ってからほんとに全部書き切ろうって思ったんだよね スレ画のイメージと各キャラがちょっと違っちゃったけど でもやりきったよ ありがとう 大切にする

    48 17/07/31(月)12:00:05 No.443308330

    >待ってた人はごめんね いいんだ…

    49 17/07/31(月)12:04:56 No.443308970

    >ありがとう >大切にする こちらこそありがとう 楽しい時間をもらったよお if・闇・陽・古今東西は間に合わなかった、ゴメン

    50 17/07/31(月)12:06:03 No.443309117

    >if・闇・陽・古今東西は間に合わなかった、ゴメン いいんだ……

    51 17/07/31(月)12:06:09 No.443309137

    偽住の物語だけで1本話が出来そうだよね

    52 17/07/31(月)12:07:15 No.443309285

    >文庫版はいつ発売ですか? 細かい荒とかあるからそれを手直ししたいなって思ってる 本にするかはわからないな PDFでまとめられたらまとめます

    53 17/07/31(月)12:07:52 No.443309367

    >歴史情報研究会の人達。初めて会ったとき、胡散臭かったな 胡散臭かったね占茶道喫茶

    54 17/07/31(月)12:11:21 No.443309836

    まとめのtxt読んでるとその時の色んなこと思い出すよね そういや初期は朝の投下だったよね

    55 17/07/31(月)12:13:12 No.443310117

    ESPってSF要素がじゃまにならなくてよかった…… でももうちょっとわかりやすくしたい

    56 17/07/31(月)12:14:51 No.443310345

    >まとめのtxt読んでるとその時の色んなこと思い出すよね >そういや初期は朝の投下だったよね だんだん分量が増えて、早朝書いてお出しするのが大変になってきたんだよね 待っていてくれる人のためにここまでこれました ありがたいです

    57 17/07/31(月)12:16:36 No.443310602

    このスレ画をカタログで見つけておおっ!ってなるのもこれで終わりだと思うと正直寂しい

    58 17/07/31(月)12:21:11 No.443311398

    そういや昨日のスレでレスするの忘れた >光と光が繋がっていく。そして荻窪付近に、強い光! ここ好き…アクタスさんチームは頑張ってください!

    59 17/07/31(月)12:26:40 No.443312455

    >先生も最後苦笑いで認めてくれたね 「どうせお前も西住みほなんだろ!」 「ナポリン!!」

    60 17/07/31(月)12:29:19 No.443312999

    古今東西住の正体は3分住殿なのでは?…と思った時期もありました

    61 17/07/31(月)12:31:06 No.443313333

    うわぁ…

    62 17/07/31(月)12:31:26 No.443313390

    書ききれなかったこと ・取柄先生の顔モチーフはバディコンプレックスのドルジエフ閣下 ・滅びた世界で、ベタ住達が関わった人たちは残っていて、取柄先生との和解や占茶堂喫茶の店員とのやりとりもある予定だったけれどテンポ重視でばっさりカット

    63 17/07/31(月)12:34:35 No.443313956

    書ききれなかったこと2 ・影住の大軍との戦いのとき、催眠住や三分住などが出てきて一緒に戦う予定だったがカット。そのおかげで影住を救う余地が出来た ・皆で地球を見て「光が集まっている」「なんで大洗のこのお店があるんだろう。アウトレットまで輝いているのに云々」ってシーンがあったけど諸々の事情でカット ・これ書き上げる前に一度くらい大洗行きたかった……

    64 17/07/31(月)12:35:55 No.443314215

    ベタ住の世界線でも溺れてた赤星はさすがだ チームダイバーの称号は伊達じゃない

    65 17/07/31(月)12:36:34 No.443314317

    バイオレンス赤星