虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    23/09/03(日)17:47:43 No.1097636018

    ポッケとのトレーニングを終えトレーナー寮に戻る。階段をあがって一番奥の自分の部屋の扉の前に立つと内ポケットを探って鍵を取り出そうとするが出てこない。 反対側やズボンのポケット、鞄や財布の中も確認したが鍵は一向に見当たらない。仕方がないからトレーナー室に戻って探してみようと引き返そうとしたところスマホの通知が鳴る。 見てみるとポッケから一枚の写真が送られてきていた。 写真の中では、トレーナー室の俺のデスクの上に置かれた鍵を背景に自撮りをしたポッケが楽しそうにピースしている。 数秒後、もう一度スマホから通知が鳴る。 『これ、あんたのだろ?』 『ああ悪いな。今取りに戻るから置いといてくれ。』 高速でそう打つとスマホをしまい駆け足でトレーナー室に戻ろうとしたが、廊下の階段の前で否が応にも足を止めることになった。 「まぁそう焦んなよ」 俺の部屋の鍵を握りしめたポッケが腕を組んで仁王立ちしていた。

    1 23/09/03(日)17:48:30 No.1097636278

    「な…なんで…」 「別に今送ったからって今撮ったことになるわけじゃねーだろ?」 ポッケはニヤニヤと笑みを浮かべながら近づいてくる。 「せっかくだからポンコツトレーナーに届けてあげようと思ってな~」 ポッケは右手で鍵を掴むとプラプラと振ってみせる。ニヤケ顔は更に加速していた。 「あ…ありがとう!これじゃあポッケのこと叱ってられないな~」 俺はそう言って鍵の下に両手で手皿を作って受け取る体制であることをアピールする。 しかし、ポッケは鍵を一切離そうとはしなかった。

    2 23/09/03(日)17:48:45 No.1097636374

    「…ポッケ…?」 「だからそう焦るなって」 ポッケは鍵を改めて眺めていた。 「305ねぇ…」 「ポッケ…?まさか…」 言い切る前に悪い予感は的中し、ポッケは俺をくるりとかわすとそのまま後ろの俺の部屋に向かっていた。 「待て待てポッケ!」 明らかに寮の廊下で出しては行けない声量でポッケを追いかけたが既にポッケは鍵穴に差し込んでいた。 「お邪魔しま~す!」

    3 23/09/03(日)17:49:04 No.1097636476

    トレーナー寮に住んでいるトレーナーは担当のウマ娘に自分の部屋番号を教えていないトレーナーも多い。 俺もトレーナー室で事足りるので教えていなかった訳だが、最近教えた同僚が今まで隠していた反動で大変なことなったというのを聞いていつか順序を踏んで伝えようとは思っていたが、最悪のバレ方をしてしまった。 「うおーあんたの匂いだー!」 ポッケは扉を開けると開口一番に大声で言う。 「知ってるか~?匂いの相性がうんたらで遺伝子がいいんだぜ!」 よく分からない理論を振りかざしながらポッケは靴を脱ぎ散らかしズンズンと進んで行った。

    4 23/09/03(日)17:49:32 No.1097636631

    「待て止まれポッケ!」 「最近トプロがポッケちゃんもトレーナーさんの部屋に行くとすごいですよ!ってしつこいんだよ、何がどんだけすごいのか確かめねぇとな~?」 「お願い待って!」 「あー?なんだよそんなに慌てて」 どうにかポッケをソファに座らせると、俺はようやく息をついた。脇は汗でぐっしょりだった。 「とりあえず、適当にお茶出すから…それ飲んだら帰れ…」 「えー?なんでだよつまんねー」 「いいからわかったな?」 「あいあい」

    5 23/09/03(日)17:49:51 No.1097636745

    ポッケはそう言うと目をつぶってソファにだらりともたれた。 「紅茶でいいよな?」 飲む機会を失っていた貰い物の紅茶の茶葉を取り出す。 「んあー?ああ」 ポッケのダルそうな返事が台所まで聞こえてくる。少し待つとポットのお湯が沸いたのでカップに注いだ。 「砂糖は要るか?」 「………」 「ポッケー?」 「………」 「ポッケ!どこ行った!」 すぐさま台所から飛び出すとポッケは姿を消し、見渡すと最悪なことに寝室の扉が開いていた。 慌てて寝室に飛び込むとポッケはベッドの下に潜り込んで何かを探っていた。 「おい…何やってんだ…」 ガサゴソという音ともに揺れるケツに俺は話しかける。 「あんたも男だろ?おもしれーもんねぇかなって」

    6 23/09/03(日)17:50:09 No.1097636843

    今すぐ目の前の薄いケツを引っぱたきたくなる気持ちを俺は抑える。 「今の時代そんなとこに隠す訳ないだろ」 「やっぱダメかー」 ポッケはそう言うと諦めてベッドの下から出てきた。 「面白くねーなー」 ポッケは不満タラタラでベッドに座り込む。 「面白いものなんてないからもう帰れ」 俺はなるべく強い語気で言ったつもりだったが全然ポッケは聞いていないようだ。 「てかよーじゃあ今の時代はどこに隠してんだ?」 「隠してない」 「嘘つくなよー俺とあんたの仲だろ」 その仲だから答えられないんだろというツッコミを押し殺し俺は突き通す。 「隠してない」 「ふーんまぁいいや」 眠そうに欠伸をするポッケと裏腹に俺はどうやってこの部屋からこいつを追い出すか頭でいっぱいだった。

    7 23/09/03(日)17:50:35 No.1097636964

    「くぅー……!」 ポッケは伸びをするとそのままベッドに倒れこむ。 「おい!」 「ねみー…寝てもいいか…?」 「いいわけないだろ」 トレーニング後の汗だらけで俺のベッドに横たわるポッケをどうにか起こそうとするがポッケは意思は固く結果的にはベッドにポッケの汗が擦り付けられただけだった。 「わあったよ起き上がるよ」 ポッケは不服そうにベッドから起き上がろうとするが次の瞬間何かを見つけたようだった。 「最近風邪ひいてたのか?」 「いや?そんなことないけど」 何となく不安になりポッケの視線の先を見るとそこにはティッシュで一杯のゴミ箱があった。 捨てるのをサボっていた昨日までの俺を呪いながら俺は言い訳を考える。 「てゆーかヘンな匂いしね?あれだけなんかアンタの匂いじゃないっていうか…」 ポッケはベッドから体を起こすと不思議そうにそれを見詰めていた。

    8 23/09/03(日)17:50:55 No.1097637084

    「あー実は俺鼻炎だからな」 あまりにも苦しい嘘を並べてポッケの前に立ち塞がるが、依然ポッケは納得していない様子だった。 「鼻水ってよーこんな匂いするか?」 「す…するんだよ俺のは…」 「でもよ?」 ポッケはそう言って俺の前に立つと小さくフェイントをかけて俺を翻弄し抜き去った。バスケが上手いことを失念していた。 「待…待って…」 ポッケは有無を言わさずに一つティッシュを拾い上げる。 「鼻水ってこんなカピカピになるのか?それに…うっ…!やっぱ変な匂いするぞこれ…」 自分の部屋で教え子に使用済ティッシュを嗅がれる情けなさで俺は正気を保ってなかった。 「それは…その…」

    9 23/09/03(日)17:51:14 No.1097637207

    今日もトレーナーさんとたくさん仲良くしていたらこれだけ暗くなっちゃいました!すごくすごかったです! でも、このままだと部屋に戻って着替えている間に晩御飯の時間が来てしまいます。急いでトレーナー寮の階段を降りると、なんと同室のポッケちゃんが居ました。 ジャージ姿のポッケちゃんはボーっとした様子でどこかを見つめてます。 「ポッケちゃーん!」 私が駆け寄ってもポッケさんはボーっとした感じで返事してくれません。 近くに寄ってみるとポッケちゃんからはいつものポッケちゃんの匂いと別の匂いが混ざってました。これはこれは! 「さては、ポッケちゃんもトレーナーさんと“仲良く”なったんですね…!」 私が小声で囁くとポッケちゃんは今頃私に気づいたようで、ひゃっ!とかわいい声を上げて驚いちゃいました。 「…ト…トレーナー…」 ポッケちゃんはそう呟くとみるみるうちに顔が真っ赤になっちゃいました。

    10 23/09/03(日)17:51:29 No.1097637297

    どうにかポッケちゃんを寮に連れて帰れました。既に晩御飯の時間は始まっています。 二人揃って着替えているとポッケちゃんが急に話しかけてくれました。 「ト…トプロ…」 「どうかしました?」 「ブラとかって…どこで買ってんだ…?」 「フフ…今度すごく可愛いお店教えてあげますね!」 ポッケちゃんは私以上に仲良しになってしまうかもです。

    11 23/09/03(日)17:53:19 No.1097637902

    警備員さんこれは!?

    12 23/09/03(日)17:55:00 No.1097638451

    ん~…(バサッ

    13 23/09/03(日)17:55:57 No.1097638797

    ねえこれトプロも普通にみんなにバレるよね…?

    14 23/09/03(日)17:56:27 No.1097639015

    >「知ってるか~?匂いの相性がうんたらで遺伝子がいいんだぜ!」 エロ寮長の影響がここにも…

    15 23/09/03(日)17:56:32 No.1097639048

    受け継がれるゲノハラ