「犯罪は増えていて凶悪化している」という誤解
ではなぜ「増えていて凶悪化している」という誤解が広がるのでしょうか
一つは人は誰もが悪いことに敏感に反応するからです
悪いニュースは広まりやすいのに対して良いことはほとんどニュースに取り上げられません
また多くの面で改善していても悪い事態が一部であれば専門家も責任ある行政機関も
「一部で悪化している」ことを指摘して注意喚起をするのが通例です
ニュースに流されるのではなく客観的な事実をきちんと知ろうとすることが大事だといえます
もう一つは被害が少ない社会になったからこそ一つ一つの被害が深刻な影響をもたらし
社会的にもより注目されるようになってきたことです
交通事故を含む不慮の事故で亡くなった30歳未満の方は平成元年には7,593人でしたが
平成28年には1,262人と大幅に減少しています
人生には様々なことがあり運が悪ければ途中で命を落とすこともあるという社会から
人は不当な侵害を受けることなく高齢になるまで死なないのが当たり前の社会になったことが
「あり得ないはずの事態」をもたらす犯罪に厳しい目が向けられ
社会的な反応を大きくしているといえます
20/12/19(土)22:51:08
67レス