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2017-09-22のスレッド一覧 5299件

飛び六方のエンジンをふかす。イヨォー!と駆動音が鳴り響き、夜の帳をこだました 助手席(右手)には既に事切れたぴるす君がぐったりと腰を下ろしていた。うっかり見得を切ってしまったので首をガムテープで補強してある なぜこの峠を走っているのかというと、目撃者がいないからだ。というのも、ここら一帯は湯川峠と呼ばれ、悲鳴と肉を打ち合わせる音が夜ごと聞こえる所謂心霊スポット。人は近づかないのだ 峠の中腹、最も高い場所から崖下を見下ろすと、吸い込まれそうな闇は深すぎる緑色をしていた その闇が、さながらスライムのようにうごうごと蠢いているように見えたが気のせいだな ポイッ ポイッ ポイッ(タスケ ついでにゴミも捨てておこう。月明かりにか細く照らされながら、ゴミは闇に飲まれ消えていった そのときであった 助けてくだちいいいい!!(ズボッケオオオオ! と、鶏の首を掴んだような怪音が響き渡ったのである 生きてた? 気のせいだな 夜の星が見下ろしている。照らされる緑の闇が、ここを発見し利用した日以来、少しずつ大きくなっているのは気のせいだろうか 気のせいだな 飛び六方のエンジンをふかす。イヨォー!と駆動音が鳴り響き、夜の帳をこだました

17/09/22(金)10:09:52

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