ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/11/20(日)22:04:16 No.995529193
担当ウマ娘のために残業を積み重ねるトレーナーは少なくない。定時を過ぎた後にGⅠ級のウマ娘を担当するトレーナーの部屋を見れば、灯りが付いていることの方が多い。 かくいう俺もその一人。ホッコータルマエの為に様々な仕事を積み上げてこなす日々を過ごしている。 要領が良いトレーナーならもっとスマートにこなせるのだろうが、生憎と俺自身はそこまで器用な方ではない。ちなみに仕事量で言うなら同僚のワンダーアキュートのトレーナーも中々のもので、彼のあのスタミナは目を置くものがある。彼曰く仕事をたくさんやった方が調子が整いやすいとのことだが……。 ──閑話休題。 「ふぅ……苫小牧を愛しているタルマエのためにも、もっと頑張らないとな」 GⅠウマ娘としてのトレーニングと苫小牧を盛り上げる為のロコドル活動。その二つを両立させる為に、タルマエにも中々ハードなスケジュールを強いてしまっている。 ビシバシと鞭でしごかれるように厳しい日々を過ごしても弱音一つ吐かないタルマエの為にも、俺ももっと頑張らないと──
1 22/11/20(日)22:04:56 No.995529481
──ああやっぱり! また残業して! トレーナー室の灯りがまだ点いていることを確認して、自分の眉が吊り上がるのを感じた。 確かにお仕事は大事。北海道の大地を耕すように、日々の積み重ねがものを言う世界。 だけど、それはちゃんと自分を管理できてからのお話。この前だってトレーナー室で寝落ちしているのを見つけたんだから、明らかにキャパシティオーバーしてる。 トレーナーさんには感謝してるけど、だからこそもっと自分を労ってもらわないと。 私はぷんぷんと頬を膨らませながらトレーナー室のドアノブに手をかけて── 「──愛しているタルマエのためにも、もっと頑張らないとな」 ──フリーズ。
2 22/11/20(日)22:05:11 No.995529598
「え……ぁ……」 自分で言うのもなんだけど、私は色白な方。北海道の雪みたいな綺麗な肌──なんて、地元の人にも褒められたことがある。 そんな肌に熱が灯る。気を抜けば溶けてしまいそう。 愛している。誰を?──タルマエを。 愛している。誰が?──トレーナーさんが その後は何がどうしたのかも覚えてない。 ただ気が付けば、私は自室のベッドでぼんやりと天井を眺めていて。 瞼を閉じれば、脳裏に繰り返し響き渡るトレーナーさんの声と、最後にトレーナー室のドアの隙間から覗いて見えた、珍妙なダンスみたいなストレッチの様子がいつまでもループされていた──
3 22/11/20(日)22:05:27 No.995529731
求:こんな感じのタルマエのラブコメ
4 22/11/20(日)22:05:39 No.995529796
お 書
5 22/11/20(日)22:05:54 No.995529905
お 書
6 22/11/20(日)22:06:09 No.995530017
1時間待ってやる
7 22/11/20(日)22:06:43 No.995530261
随分気の長いムスカ大佐だ
8 22/11/20(日)22:07:29 No.995530642
>随分気の長いムスカ大佐だ 良質な作品のためには時間が必要だからな…
9 22/11/20(日)22:08:07 No.995530890
そこは3時間待ってくれないのか…
10 22/11/20(日)22:08:29 No.995531109
スレが落ちるからな
11 22/11/20(日)22:08:39 No.995531179
ワンダーアキュートのトレーナーのことを「わっくん」と呼んでそうなタルマエトレーナー
12 22/11/20(日)22:10:29 No.995532023
1時間でも落ちるのでは? 落ちるくらいなら1日待つので >お >書
13 22/11/20(日)22:21:48 No.995537217
そうそうこういう甘酸っぱいのがいいんですよ
14 22/11/20(日)22:28:20 No.995540242
ビューティードリームカップ。 それはトレセン学園のウマ娘ならば知らぬものはいない、ウェディングドレスをモチーフにした新しい勝負服を手に入れる絶好のチャンス。 次回の開催がいつになるかは不明だが──ふと、テレビに映った結婚式のニュースを見て思い出したのだ。 「タルマエにピッタリじゃないかな?」 見た目は言うまでもなく、そしてタルマエのそのあり方もまさしくビューティー。ビューティー安心沢のお眼鏡にかなうこと間違い無し。 彼女が持つ苫小牧への愛情を形にした勝負服というのも── 「うん、是非見てみたいなぁ」
15 22/11/20(日)22:28:52 No.995540480
「ふぅ……」 ぱんぱんと、気を抜くと赤くなりそうなほっぺを軽く叩きながらトレーナー室へと向かう。 あの日から暇な時はすぐにトレーナーさんのことを頭に思い浮かべてしまう。ご飯を食べてる時も、お風呂に入ってる時も。トレーナーさんこういうの好きそうだなー、とか。トレーナーさんはどう思うかなー、とか。 リッキーやファル子さんやアキュートさんも微笑ましげな目を向けてきて、余計に意識しちゃう。 「……でも、もしかしたら聞き間違えかもしれないし」 アレからトレーナーさんと『そういう』空気になったことは無い。もしかしたら苫小牧を愛する、だとかそういう意味だったのかもしれないし。 自分に言い聞かせながら、私はトレーナー室のドアをそっと開いて── 「これ、タルマエにピッタリじゃないかな?──うん、是非見てみたいなぁ」 ──フリーズ。
16 22/11/20(日)22:29:08 No.995540606
トレーナーさんが見ているもの。とある結婚式のニュース。 とあるウマ娘の王族と、とあるトレーナーが結ばれたニュース。 タルマエにピッタリ。何が?──結婚式が。 見てみたい。何を?──ウェディングドレスを着た私を。 誰が?──トレーナーさんが。 「はわ……」 「あ、おはようタルマエて…タルマエ?」 全身が熱い。無理。溶ける。 ぐるぐる回る視界の中で──次に自分を取り戻したのは、トレーナーさんの胸の中で。 倒れかけた自分を抱きとめてくれたんだって気付いた時は、もっと──とけた。
17 22/11/20(日)22:29:18 No.995540683
求:こんな感じのタルマエのラブコメ
18 22/11/20(日)22:29:32 No.995540792
>お >書
19 22/11/20(日)22:31:46 No.995541818
!掛かり
20 22/11/20(日)22:34:59 No.995543193
ベッドは一つで十分だよ!
21 22/11/20(日)22:36:07 No.995543692
>ベッドは一つで十分だよ! リッキー!(バシィ
22 22/11/20(日)22:36:58 No.995544054
ラブコメのアンジャッシュはいい 脳が回復する
23 22/11/20(日)22:40:08 No.995545343
>>ベッドは一つで十分だよ! >リッキー!(ナデェ
24 22/11/20(日)22:40:26 No.995545450
>>ベッドは一つで十分だよ! >リッキー!一緒に寝るぞ!
25 22/11/20(日)22:41:37 No.995545908
>>>ベッドは一つで十分だよ! >>リッキー!一緒に寝るぞ! ま…まだ早いかな…
26 22/11/20(日)22:48:12 No.995548612
プライベートまで担当ウマ娘に付き添うトレーナーは多い。 単純な荷物持ちであったり、普通に仲が良かったり。或いはそれ以上の関係であったり。 俺とタルマエもまた、おやすみの日に一緒に出掛けることが多々ある。 ロコドルとして、どうすれば自分を可愛く見せられるか──プライベートからその研究を怠らないタルマエは素敵だと思う。 そういう訳で、今日もタルマエに付き添ってデパートを歩いているのだが── 「……お」 ふと目に付いたのはデパートの一角の寝具コーナー。その中でも目を引くのはとあるメーカーが出したクッション。近くのモニターにはアドマイヤの名を冠するウマ娘が広々とした原っぱの中でそのクッションを使って気持ち良さそうに寝っ転がるPRが流れている。 とても寝心地が良さそうで俺も欲しくなってしまうが、最近新しいふわふわの寝心地のクッションを買ったばかり。 「……トレーナーさん?」 「ああ、ごめん……一つで十分だよなぁ」 後ろ髪を引かれる想いをしながらも、タルマエに声をかけられたのでデパートの寝具コーナーから目線を外して歩みを再開──
27 22/11/20(日)22:48:43 No.995548797
──トレーナーさんとのショッピングデート。 その中で、こんな爆弾発言が飛び出た。 「一つで十分だよなぁ」 ──ベッドは一つで十分だよ! いつしかリッキーが自分のトレーナーさんに言っていたそれと同じ内容。そしてトレーナーさんが目を向ける先は寝具コーナー。 一つで十分。一人暮らしなら当たり前過ぎて言う必要もない言葉。じゃあなんで?私とデートしてる時にそれ言う?つまり私と一緒に暮らす時はベッドは一つで、それってつまり── 「……きゅぅ……」 「タルマエ!?」 ──とけた。
28 22/11/20(日)22:48:55 No.995548882
求:こんな感じのタルマエのラブコメ
29 22/11/20(日)22:49:34 No.995549104
>お >書
30 22/11/20(日)22:50:18 No.995549415
無限ループしてね?
31 22/11/20(日)22:50:53 No.995549638
クソボケがーっ
32 22/11/20(日)22:51:14 No.995549789
真面目な話一番自分好みの文章書けるのは自分自身だからな…
33 22/11/20(日)22:51:52 No.995550021
>無限ループしてね? 一番最初のアンジャッシュがあるから第ニ射第三射が直撃するんだ
34 22/11/20(日)22:54:06 No.995550895
タルマエ低燃費だな…
35 22/11/20(日)22:55:22 No.995551462
タルマエ グラス アヤベ 「相手のダメな所込みで惚れ込んじゃってドツボに嵌るのが似合うウマ娘ステークス」上位人気だと思います
36 22/11/20(日)23:00:08 No.995553281
タルマエはデートだと思ってるのにな...
37 22/11/20(日)23:00:47 No.995553531
いつだったか、こんなことを聞いたことがある。自分の担当トレーナーに異性感を乱されるウマ娘は多い、と。 それは特にGⅠ級のウマ娘に多いという。男女問わずまさに一心同体の関係となり、公私共に支えてくれる。 そんな存在と長年一緒に付き合っていれば、自然と価値観も大きく影響されるという。 だが、俺からすれば── 「……タルマエ、好きだ……」 ──逆なんじゃないかな、と思う。 ダートのGⅠを10個も勝たせてもらって、タルマエと一緒に苫小牧を盛り上げて。トレセンの中でも外でも一緒に過ごしている内に──いつしか、タルマエのことを愛してしまった。 トレーナー失格と言われれば返す言葉もない。だが仕方ないだろう。タルマエ以上に素敵な人がいるのだろうか。 「ふふ、はいはい」 たが、ふと零れた呟きにもタルマエはただ微笑んでお茶を淹れてくれるだけ。きっと冗談だと思われているに違いない。彼女にとっての俺は鬼コーチのようなもの。 俺は、どうするのが正解なんだろうか──
38 22/11/20(日)23:02:07 No.995554093
──好き。いつでも、何度でも言われても嬉しい言葉。 「タルマエ、好きだ」「ふふ、はいはい」 安い女になったつもりはないけれど。 仕方ないじゃない、彼の言葉はそれだけの価値があるんだから。自然と綻ぶ頬を締める気にもならず、私はお茶を淹れて彼の隣に座った。 「ねえ、トレーナーさん」 「……ん?」 トレーナーさんと長い付き合いで、ダートのGⅠを10個も勝って、こうしておやすみの日にトレーナーさんの部屋でのんびりするようになったけれど。 そう言えば。私の方から言ったことは無かったと、思い出して。 溶けるように、トレーナーさんの肩に頭を預けて。 「私も──」
39 22/11/20(日)23:02:19 No.995554181
求:こんな感じのタルマエのラブコメ
40 22/11/20(日)23:03:15 No.995554588
書き込みをした人によって削除されました
41 22/11/20(日)23:05:12 No.995555415
差せーッ!
42 22/11/20(日)23:05:51 No.995555673
差した
43 22/11/20(日)23:06:51 No.995556132
最後に微妙なアンジャッシュなのに結局両想いなの初めて見た 構成すごい上手くない???
44 22/11/20(日)23:07:03 No.995556235
>求:こんな感じのタルマエのラブコメ だから お前が 書くんだよ
45 22/11/20(日)23:07:58 No.995556600
>挿した
46 22/11/20(日)23:08:17 No.995556727
>差した まあ私は先行バなんだけどね…… リッキーもいつまでもモジモジしてたらダメよ