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22/11/08(火)22:24:07 匂いと... のスレッド詳細

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22/11/08(火)22:24:07 No.991292667

匂いとは不思議なもので、触れられる実体もなければ目に見える色もない。音のように震えを感じられるものでもない。 しかし、それは何よりも鮮明な記憶を想起し、脳の内側から鮮やかな感情を揺さぶる。 幼い頃から欧州各国を訪問するたびに、その国々の"匂い"があった。湿った石の匂い、干し草の匂い、乾いた風の匂い、熟した果実の匂い。 二度とは訪問することはなくとも、私事では満足にお城を出られない身には、そのコレクションこそが世界との繋がりだった。 初めてこの国に来た時に感じたのは、これまでとは異質な匂いだった。 オリエンタル?エキゾチック?ありきたりな表現をすれば情緒も無いそれを彼は、「お醤油の匂いだよ」と笑って言った。 それからの3年間、私の暮らしにはたくさんの匂いが刻まれていった。 朝露に濡れたターフの匂い、学園生たちが行き交う校舎の匂い、活気あふれるカフェテリアの匂い、食欲をそそるラーメンの匂い。 いくつもの記憶と共に大切に祖国に持ち帰ったそれらは、祖国の空港に降り立ち、子供の頃からよく馴染んだ匂いを浴びた途端にすべて"思い出"になった。

1 22/11/08(火)22:24:31 No.991292852

くぐもった音が響く政府専用機の中で、カバンからハンカチを取り出してそっと口元に当てる。 かの地を去る時に彼から借りたままであったそれは、洗うこともなくずっと手元に置いていた。 目を瞑り、鼻から息を大きく吸うと、濃紺の布地を通してかすかな匂いが鼻腔に流れ込んでくる。 そうすると身体はぽっと火照り、耳はピンと立ち、尻尾の毛がぶわっと膨らんでシートを撫でる。 ああ、やっぱり私の選択は間違っていなかった。この匂いが、この匂いこそが私にとって一番の相手なんだ。 海を越え、再び陸へと差し掛かった飛行機が次第に高度を下げていく。 あと少し、あと数時間も知ればこの"匂い"に会える。残り香ではない、本物の"匂い"に。 今度こそは思い出では済まさない。きっと我慢できないかもしれない。でも彼なら私のお願いを聞いてくれるはず。 さあ、まずはどうやって飛び込んでやろうか。その光景を想像しながら、私はもう一度大きく深呼吸した。

2 <a href="mailto:s">22/11/08(火)22:25:17</a> [s] No.991293195

相性がいいなら仕方ないよねって妖精が言ってた

3 <a href="mailto:妖精さん">22/11/08(火)22:36:38</a> [妖精さん] No.991297642

抱け!抱けーっ!

4 22/11/08(火)22:37:31 No.991297983

ゲノハラ感染しすぎだろ

5 22/11/08(火)22:38:04 No.991298163

感染というより遺伝子に組み込まれているのでは

6 22/11/08(火)22:38:42 No.991298402

長いこと洗濯してないハンカチを…?

7 22/11/08(火)22:39:10 No.991298572

ロマンチックなのかエロティシズムなのか判断に困る!

8 22/11/08(火)22:39:52 No.991298849

逆に年頃の女の子が父親や兄弟の匂いを臭いと思い忌避するのは近い遺伝子と交配することを避けるためだからね

9 22/11/08(火)22:45:24 No.991300941

そ い 遺 相 い

10 22/11/08(火)22:50:59 No.991303014

ハンカチでこれなら本物でどうなるのか

11 22/11/08(火)22:55:49 No.991304730

空港でトレーナーに抱きつくファインモーション だが彼女のつま先がぴんと伸びていたのは身長差を埋めるためだけが理由であっただろうか

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