ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/11/07(月)22:44:47 No.990980356
シンボリクリスエスというウマ娘について、『怖い』『威圧感』『冷静な仕事人』という印象を抱くものは少なくない。 確かにそれも間違いではない。グランドにて時折鬼教官として生徒たちを纏め上げる姿は有名だ。 だが、決してそれだけがクリスエスの全てではない。彼女と接すれば、義理堅く、またとても素直な人物であるということもすぐに理解できる筈だ── 「……なあ、クリスエス？」 「──……？」 「休憩時間だって言ったよね？」 「──理解している。故に、ここが最も急速に適した場所だと判断した」 「……そっかぁ」 ──そう。ベンチに腰掛ける俺に、ぴっとりと身を寄せて頭に肩を乗せる姿を見れば。
1 22/11/07(月)22:46:03 No.990980928
いつからだろうか。彼女のボディタッチというか、スキンシップが増えるようになったのは。 最初はトレーナー室で。次にトレーニング終了後のジムで。そして今は──グランドで。 「……クリスエス。ちょっと、やりにくいかな……」 「──……それは、失礼した……」 クリスエスに作業中の業務用タブレットを見せる。 すると、クリスエスは背筋を正して俺の肩から頭を上げた。彼女の重みが離れていくと共に、長い髪から仄かに香る匂いにほんの少し名残惜しさを覚えた。
2 22/11/07(月)22:47:11 No.990981416
一つ注意が必要だろう。小さく咳払いをしてクリスエスと向き合う。 「クリスエス。確かに君の、目標に一直線な行動は素晴らしいけど……」 もしこの事が同じシンボリの名を冠する生徒会長の耳に入れば、お小言は避けられないかもしれない。 幸いにも今は早朝。グランドにいる他の生徒は朝焼けの景色を堪能しているサイレンススズカのみ。その彼女も今はグランドの遥か彼方で、豆粒のような姿となっている。 これ以上、彼女の行動がエスカレートする前に── 「──……修正完了。これで、no problem」 ──クリスエスは、俺の脇腹をがっちり抱えるとその膝に俺を乗せた。 お腹に回された褐色のシードベルトは簡単には離さないという意思を感じさせる。
3 22/11/07(月)22:47:28 No.990981552
「……クリスエス？」 「──これでトレーナーの両腕は空いた。これがBest──最も効率が良い──」 首筋に生暖かい感触と、密着する体温。静かな早朝のグランドで、すうぅ、と深く深く息を吸う音が妙に大きく聞こえて── 「……そっかぁ……」 溜息を吐いて天を仰ぐ。 雲一つない朝焼けの空を見上げながら──スズカが一周してくる前に、設定した休憩時間が終わるといいなぁ、と思った。
4 22/11/07(月)22:47:49 No.990981716
トレ吸いクリスエスが見たかった
5 22/11/07(月)22:50:52 No.990983054
これは…大型犬…
6 22/11/07(月)22:50:52 No.990983057
ウソでしょ…
7 22/11/07(月)22:51:06 No.990983168
まあスズカさんなら言いふらすようなことはしないだろう…
8 22/11/07(月)22:51:41 No.990983407
>まあスズカさんならマネするようなことはしないだろう…
9 22/11/07(月)22:55:09 No.990984837
エアグルーヴ…今朝グラウンドでトレセン生とトレーナーがペッティングしてるのを見かけたのだけれど
10 22/11/07(月)22:57:05 No.990985629
>>まあスズカさんならマネするようなことはしないだろう… だが実はこのトレーナーがスズカさんとクリスエスのチームトレーナーだったとしたら…？
11 22/11/07(月)23:03:03 No.990988056
トレセン学園に広まるトレ吸いの輪 って思ったけどもう十分に広まりきってそうな気がしてきた
12 22/11/07(月)23:04:57 No.990988821
なんだい今日はやけにトレ吸いを見かけるが
13 22/11/07(月)23:11:20 No.990991444
ｽｩｰｯこれが…フジの言っていたジーンスメル…
14 22/11/07(月)23:11:57 No.990991689
なんで月厨みたいな喋り方を
15 22/11/07(月)23:17:50 No.990993990
元々ファブルみたいなしゃべり方してた気がする
16 22/11/07(月)23:30:54 No.990998632
見ようサポカイベ
17 22/11/07(月)23:46:46 No.991003620
逆にクリスエスは黒い大型犬みたいな匂いがしてそうでねいいよね
18 22/11/07(月)23:47:45 No.991003931
朝の静寂もいつまでもは続かない。 朝練をしていたからって学業を疎かにしていい筈もなく、クリスエスが程良く汗をかいたところでトレーニングは終わりを告げた。 「……よし、朝練はここまで。また放課後に」 「──承知した。通常のroutineに移行する──」 「あ、お疲れ様です」 ちょうどサイレンススズカも戻ってきた。 何とかサイレンススズカにあの現場を見られることなくトレーニングを終えられたことに胸を撫で下ろしつつ、彼女と会釈を交わし──
19 22/11/07(月)23:48:30 No.991004186
「──トレーナー」 「ん？……ぶっ、んぅ！？」 ──急に、視界が真っ暗に染まった。 顔全体を包み込む柔らかいもの。俺の頭を押さえ付けるのは、クリスエスの腕。 彼女の胸に、抱き抱えられている。そう理解した時には何もかもが遅かった。 息苦しく、呼吸を荒げればクリスエスの汗と制汗剤の匂いで頭と肺の中が埋め尽くされ── 「── フジキセキから聞いた。遺伝子の相性が良いものの体臭は休息になると。 ──次のトレーニングに向け、トレーナーにも休息……break timeが必要だと判断した──」 視界も匂いもクリスエスでいっぱいにされ、俺の声は彼女の胸に阻まれてもごもごもしたものにしかならない。 クリスエスに包まれる中、不思議とサイレンススズカが漏らした呟きだけは耳に届いて、朝の時間は過ぎていった──
20 22/11/07(月)23:48:56 No.991004329
むっ！！！
21 22/11/07(月)23:49:06 No.991004382
クリスエス吸わされたい 吸いたいけどそれ以上に吸わされたい
22 22/11/07(月)23:52:58 No.991005645
トレセン学園に遺伝子吸いが定着してしまう
23 22/11/07(月)23:54:44 No.991006199
>トレセン学園に遺伝子吸いが定着してしまう 寮長？
24 22/11/07(月)23:56:34 No.991006762
本能的に遺伝子の相性察してません？