ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/11/07(月)17:51:38 No.990872613
「うーん……はぁ……」 卓上の小さな鏡を見つめれば唸り声と溜息しか出てこない。 ツリ目で大人びた風貌の、美人な顔立ちのウマ娘。ツヤツヤな栗毛色でセミロングの髪。少し大きめのサイズのトレセン学園指定の赤いジャージに身を包んでいるが、その発育の良いシルエットは隠し切れていない。 どこを見ても元の自分とは似ても似つかないこの身体……身長も165cm程度に縮み、元の身体を連想させる要素は一欠片も残っていない。 謎の四足歩行生物に激突される夢を見て、目が覚めたら身体がウマ娘に変わっていた──そんな体験をしてから数日。日常生活を送るのに積み重なった課題は多く、悩みは尽きなかった。 「ふむ……溜息か。天香国色たる相貌が曇っているな」 「あ……ルドルフ……」 その悩みの一つが、俺の担当ウマ娘。シンボリルドルフとの変わってしまった距離感である。
1 22/11/07(月)17:52:23 No.990872796
気付けば肩越しから……肩口からルドルフが俺の顔を覗き込んでいた。 ギリギリ頬が密着せず、しかし確かに彼女の体温が伝わる距離。 「いや……うん、慣れないなって……」 「そうだな。君が不安に感じるのも理解できる……だが、たとえ何があろうとも、君を害するものが君に触れることはないさ」 「そ、そっか……」 覗き込まれる方とは反対側から、ルドルフの指が俺の頬へと添えられる。指の腹一つ一つが、丁寧に、ゆっくりと。 こんな風に身体が変わってしまった俺にも、ルドルフは気味悪がらずに接してくれる──だが。 「……でも、ちょっとこれは、その……さ……」 近い。あまりにも、ルドルフの距離感が近いのだ。確かに以前からパーソナルスペースに踏み込まれても不快に感じない程度の関係は築けていたが、もはやこうなると距離など無いも同然である。
2 22/11/07(月)17:52:25 ID:hYLkTtVQ hYLkTtVQ No.990872806
スレッドを立てた人によって削除されました >もす>ろす
3 22/11/07(月)17:52:31 No.990872841
スレッドを立てた人によって削除されました >ハレ>ルヤ
4 22/11/07(月)17:53:20 No.990873052
「そんなことはないさ。今の君はウマ娘。ならば躊躇いなど不要。確かにエアグルーヴやブライアンよりは近いかもしれないが……君と私の仲だろう?」 「そ、そっか……そっか……?」 ルドルフは微塵の揺るぎもなく断言する。 ……なんとなく脳裏に浮かんだのは以前テレビで見かけた動物番組。群れを率いて雌を独占するボスライオン。 俺の方が年上で、そしてルドルフのトレーナーなのだから、彼女に主導権を握られてはならないのだが……何故か、どうしようもなく。今のルドルフには勝てる気がしなかった。 「ところでトレーナー君。衣服の用意はもう済ませたかな?」 「え、あぁ……それが、まだなんだ。通販で揃えようかなと」
5 22/11/07(月)17:54:55 No.990873479
今の俺が着られる服は至急で支給されたこのジャージのみ。多少サイズが大きいところで問題なく着られるだろうと試みたジャケットやワイシャツは酷くブカブカで、そのくせ胸と尻は大きく突き出ているせいで酷く着崩れた格好となってしまった。 かといって自分で買いに行くにもよくわからないので、とりあえずは通販で必要最低限のものを揃えようと思っていた。 ……が、ルドルフはそれがお気に召さなかったらしい。彼女の溜息が俺の頬をくすぐる。 「いけない……それは感心しないなトレーナー君。服装とは己が心を映し出すもの。適切に選ばなくては」 「でも、よくわからないし……」 「何のために私がいると思っている? 比翼連理たる我々に遠慮は無用だろう」
6 22/11/07(月)17:55:18 No.990873571
生徒に服を見繕ってもらう。抵抗感はかなり強い。ウマ娘歴ゼロ年の俺に対してルドルフは大先輩。 頼りになるのは間違いないが……きっと頼り過ぎてしまう。もはや着せ替え人形となってもおかしくはない……成人男性のプライドとしてそれは避けたかった。 「それでは早速行くとしようか。何事も速戦即決でなければな」 だが、ルドルフのこの様子からしてこの後の予定は埋まったと同然。俺は心の中でそっと溜息を吐いた。
7 22/11/07(月)17:56:00 No.990873750
「……ああ、しかしその格好で外出するわけにはいかないか」 「え? だめなの?」 「流石にジャージではな……だが安心するといい。今の君に適切な服装がある」 ルドルフが指差すもの──それは、いつの間にか壁に掛けられていたトレセン学園の制服。 マジか、と思わず漏れ出た声に、マジだよ、とルドルフが間髪入れず返答を返す。 「…………わかった。着替えるから、少し外してもらえるかな?」 「む。問題は無いと──」 「とにかく! いいから!」
8 22/11/07(月)17:56:43 No.990873925
……小一時間後。 ほう、と恐らくは感嘆に近いであろうため息を漏らすルドルフを前に、俺は恥ずかしさでいっぱいだった。 成人男性が、女子生徒の服装を着ている。しくら見た目はウマ娘とはいえ、これ程の羞恥を味わったことはない。 加えて、今の俺の顔立ちは大人びたウマ娘のそれで……制服に身を包むには少々無理矢理な雰囲気が醸し出されていて……。 「る、ルドルフ……やっぱりジャージの方が……」 「謙遜はいらないさ。よく似合っている。生徒会の一員として迎え入れたいくらいだよ……おや、リボンが曲がっているな」 縮こまる俺の肩にルドルフの手が添えられ、無理矢理真っ直ぐ立たされる。 そのまま、俺の胸元のリボンに指先を伸ばし──
9 22/11/07(月)17:58:09 No.990874291
「……トレーナー君。どうやら、この下も……」 「……はい。持ってないです……」 ルドルフの、深い紫色の瞳が俺を見据える。 次に紡がれるであらう彼女の言葉を予想して、諦観の溜息が溢れ出る。 「では、それも一緒に選ぶとしようか……ふふ、これは心躍るな──」 ……俺の成人男性としてのプライドと肌に纏う布生地。どちらの方がより厚みを持っているのだろうか、なんて現実逃避気味に考えて、目を逸らす。 視界の隅に映った小さな鏡には──相変わらず、美人なウマ娘が羞恥に眉根を寄せていた。
10 22/11/07(月)17:58:53 No.990874472
ラモーヌ公開でルドルフの好み説が浮上してからTS因子周回してるとこんな展開しか浮かばなかった……
11 22/11/07(月)18:02:11 No.990875324
一般的にトレーナーがTSすると担当の好みドストライクな見た目になると言われている
12 22/11/07(月)18:03:04 No.990875569
担当から着せ替え人形にさせられているTSトレーナーからしか接種できない栄養がある 続きを早くしてくれ
13 22/11/07(月)18:07:06 No.990876590
ラモーヌグルーヴの見た目から会長の性癖はちょっとうわキツな美人ウマ娘っぽいからな…
14 22/11/07(月)18:12:10 No.990877837
ルドルフから化粧とかの女の子としての作法とかを教えられて そのうちモブ子から「会長とトレーナーさんってお似合いだよね~」って噂されて 顔を真赤にするトレーナーと独占欲発動するルドルフが見られるんだよね…
15 22/11/07(月)18:20:38 No.990880221
ひん…
16 22/11/07(月)18:34:40 No.990884241
「さて。どうかな? 私の見立ては」 「ぴったり……です……」 ──数時間後。試着室の鏡の前に立つのはパンツルックでその恵まれたスタイルを惜しみなく晒すウマ娘。その背後にはご満悦に頷く我らがシンボリルドルフ。 間違いなく似合っているのだが、やはり恥ずかしいものは恥ずかしく……その上、測定と着替えの為にルドルフの指が肌を這った感覚が……彼女の体温がまだ記憶にあり、頬の火照りは高まるばかり。 「ふふ、それは何より……では、次だな」 「……次?」 既に何着か着替えを終えている。まだこの試着室でやることがあるのか──と、首を傾げると。 「ああ。今の君はウマ娘でありトレーナーでもある。となると運動着が必要だろう?」 「……まさか」
17 22/11/07(月)18:35:33 No.990884508
ルドルフがいつの間にか手に持つそれに、思わず後退る。しかし狭い試着室内に逃げ場などなく、硬い壁に背中が密着するだけ。 「私の直感だが、君には『こちら』の方がしっくりくるんじゃないかな」 ルドルフが手にする、三角形の赤い布地。脚を惜しみなく晒け出す、トレセン学園の生徒も多く利用しているそれ。 彼女の言葉の通り、確かにハーフパンツよりもそれの方がしっくりくるような感覚がある。いやむしろ全力で走るならそれしかないと、今すぐそれを履けと直感が囁いている。 あのエアグルーヴも着用しているが、しかし心は成人男性の俺が着るには恥ずかし過ぎるそれを──ルドルフは、躊躇いもなく広げて歩み寄ってくる。
18 22/11/07(月)18:37:11 No.990884980
「トレーナー君。こんなことを聞いたことがあるかな」 「……何、を?」 「衣服を他者へとプレゼントする真意。それは着せる為ではなく──と」 「……あ……」 「どちらにせよ、君次第だが……さて、君はどちらを望むかな」 ──結局、迫ってくるルドルフを心から拒むことができず。 俺の男としてのプライドは、ブルマに収まる程のちっぽけさしか無いのだと思い知らされた── >担当から着せ替え人形にさせられているTSトレーナーからしか接種できない栄養がある こんな感じでルドルフに無理矢理ブルマ履かされてお前はメスだって思い知らされたい……
19 22/11/07(月)18:39:50 No.990885766
左耳飾りとブルマは牝馬の証だからな…
20 22/11/07(月)18:46:37 No.990887716
> 「衣服を他者へとプレゼントする真意。それは着せる為ではなく──と」 遺伝子並みにド直球でダメだった
21 22/11/07(月)18:48:16 No.990888201
>> 「衣服を他者へとプレゼントする真意。それは着せる為ではなく──と」 >遺伝子並みにド直球でダメだった 美人系ウマ娘となったトレーナー君にウワキツな格好をさせるという興奮がルドルフをかからせた…
22 22/11/07(月)18:52:12 No.990889388
ぶるま
23 22/11/07(月)18:53:05 No.990889656
!独占欲
24 22/11/07(月)18:56:01 No.990890562
会長はセクハラも皇帝並み
25 22/11/07(月)18:56:24 No.990890685
「トレーナー君。その服装は?見覚えがないが…」 「あ、ちょっとシービーに見繕ってもらったんだ。ちょっと彼女の手伝いをすることがあって、そのお礼…に…る、ルドルフ…?」
26 22/11/07(月)19:06:39 No.990894167
シリウスにもちょっかい出されたい