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22/10/31(月)02:04:58 泥深夜... のスレッド詳細

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22/10/31(月)02:04:58 No.988159913

泥深夜(真)

1 22/10/31(月)02:06:42 No.988160230

深くローブを被った二人組の背を追って歩く。 見つからないようにひっそりと。足元に積もっている雪が音を自然と消してくれるので足を忍ばせる必要がないのは楽だ。 吹き付ける雪風は未だに体の芯まで凍えさせたが、少なくとも手足の先から自分が意味消失していくあの嫌な感じは消え失せていた。 それも先頭を行く小さな人影の護りによるものなのか。…その人影が不意に立ち止まった。すっと手を上げて静止を背後に命じる。 紫紺色の瞳が静かにこちらを見た。眼差しが近くまで来いと語っていた。 「見なさい。あれが『雪嵐の海』の入り口。彼らが言うところの外縁部と呼ばれる部分、その最も外側にあたる」 促されるままに岩陰から顔を半分だけ出し、そっと様子を伺う。 雪嵐の中から忽然と鉄の塊が現れ、連なって聳えていた。まるで砦のようだ。 一見では重厚そうだが、よくよく見ると簡素な作りなのがこの距離からでも見て取れる。気づいたかと彼女は言った。 「そうだ。そもそもこの雪原では彼らを害する敵はない。あの壁は雪風を防ぐための防風壁に過ぎない。  作業する場所によってあの壁を移動させ資源を採掘する。それがあの壁の向こうの第七区画の役割だ」

2 <a href="mailto:〆">22/10/31(月)02:06:52</a> [〆] No.988160262

壁にはところどころ穴が空いており人の出入りが可能なようだ。見張りは立っていなかった。 それを不思議に思ったが、すぐに気づく。そうだ。『敵はいない』のだ。わざわざ壁の外で雪風に晒される必要はない。 「中に入るだけならあの壁の隙間から侵入できるがそれではすぐに余所者と気づかれてしまう。そこで…パーシヴァル」 「はいっ。私にお任せください。それでは着いてきてくださいね」 元気よく答えたもうひとりのローブ姿が岩陰から踵を返して第七区画の入り口から背を向ける。 彼女もそれに続いていくので自分もそれに従った。…どちらにせよ、ここでは彼女たちについていかねば死が待っている。 「ここからは雪山登りだ。雪嵐の海の民も用いない過酷な漂白現象に晒される場所だが私の剣があれば消失することはない」 「山に関しては私は慣れていますからね。慣れ親しんだのはこんな雪山ではありませんが…しかし山は山です。  私が先導します。中腹を迂回するように回ってから、直接第五区画のファームへと侵入しますよ」 「これまでより厳しい道程になるが…覚悟のし時だ。4人目の王の落胤よ」 紫と緑の目がこちらを見ている。力強くそれに頷き返した。

3 22/10/31(月)02:12:16 No.988161274

読みきれなかったからもう一回投げてくれてありがたい…

4 22/10/31(月)02:13:03 No.988161425

>4人目の王の落胤 !?

5 22/10/31(月)02:38:39 No.988165557

4人目かぁ…

6 22/10/31(月)02:40:18 No.988165778

4人目は三番目に投げられた落胤になりそう

7 22/10/31(月)02:41:51 No.988166012

氷絶の鋼床は我が王とぱっしーが案内してくれそうな印象はすごいある というか他にいない

8 22/10/31(月)08:12:30 No.988187221

まだ雪嵐に詳細がわかる住民が一人しかいないし…

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