22/10/30(日)02:48:56 泥湿度 のスレッド詳細
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画像ファイル名:1667065736714.jpg 22/10/30(日)02:48:56 No.987729302
泥湿度
1 22/10/30(日)03:02:09 No.987731139
「はっ──、はっ──」 分からない。何もかも。 呼吸が荒い。身体が熱い。こんなのをハルちゃんは経験していたの?分からない。 地面についた指を丸める。砂が握りしめられる。それだけじゃない、『何か』がこの手の内に宿ったのが感じられる。 辛いことも、苦しいことも。それは私の中で我慢するか、ハルちゃんに何とかしてもらうことだった。 ハルちゃんは私のヒーローだ。いつだって困っている私の前に現れて、私を救ってくれる。優しい人。大切な人。 それをいつから当たり前だと思っていたのだろう。いつから傷つくハルちゃんへ鈍感になっていたんだろう。 そう、最初から。私は最初から、ハルちゃんを都合の良い道具みたいに思ってた。 嫌だ。嫌だ。こんな醜いのは嫌だ。私は───私だって、ハルちゃんの友達でありたい。こんな醜いのは───嫌だ。 ハルちゃんたちはもういない。拳の中の熱を握りゆっくりと立ち上がる。私には力がある、とかうるさく言ってた人たちの声なんて忘れた。 「───『夢幻召喚』」 そんなのはどうでもいい。私はただ、ハルちゃんのためなら。 その言葉を待っていました、と私の裡から何かが語りかけたのが聞こえた気がした。
2 22/10/30(日)03:02:34 No.987731197
※もし魔法少女になるならルート
3 22/10/30(日)03:19:59 No.987733421
ハルいろもっと増えろ
4 22/10/30(日)03:29:58 No.987734533
ハルといろはが抱き合い泣き会うのを六花は遠くから眺めている。その視線は二人への慈愛と僅かな別の感情があるように見えた 『やれやれ、冷々する…なんとかなって良かったな』 「ええ、本当に…良かった」 ランサーの言葉にぼそりと六花は答える。視線の先にはいろはの姿があった 『…本当に、そう思っているか?』 一拍置いて、ランサーは六花の本音を確かめるように問い質す 「ええ、勿論。友達の友達が不幸になるなんて辛いもの。それに…」 ふっ、とランサーの杞憂を鼻で笑うと六花はいろはから視線を外し目を閉じる。 『それに?』「何でもないわ」 ハルちゃんが傷付くのは、悲しみを背負うのは私がきっと堪えられない…喉から出かかった言葉を六花は胸の奥へと仕舞い込む ハルちゃんは優しいから、いろはさんが救われなかったら自分のせいだと傷を負ってしまう。そして、それを私が癒すことは出来ない。私は非日常側だから、これから先、ずっとハルちゃんの側にいることは出来ないから 『はっ、お前は魔術師としては失格だな我が弟子よ』 『「魔術師は人でなしであれ」』 『なんだ分かってるじゃないか』 師匠の言葉に六花は口元を歪める事で答えとした