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    22/10/28(金)23:56:36 No.987295080

    「おめでとうございます! 特賞の『ウマ娘』です!」 福引でそれを引き当てた瞬間──全身に悪寒が走った。

    1 22/10/28(金)23:57:00 No.987295211

    「……?」 冷たい風が素肌を通り抜けたかのような、ぞくりとした感覚。全身に鳥肌が立ち、思わず身体を抱き締め──違和感に気付いた。 ふにょんと、腕に柔らかい『何か』が当たった。そしてその柔らかい『何か』は、まるで自分の身体のように触られた感触がある。 更には、何かふさふさとした──例えるならば、上質な毛筆のような物に尻が撫でられている感触もある。 「……は、え……え!?」 違和感の原因を探るべく、身体を見下ろして──高い声が、喉の奥から響いてきた。 柔らかい『何か』──胸が、自分の胸が、女性のそれのように膨れ上がって、スーツを押し上げている。 そして尻を撫でる毛筆のような『それ』は、まるでウマ娘の尻尾のようで──見間違えでなければ、自分の腰から生えている。 「ほう、『ウマ娘』か……成る程。随分と可愛らしくなったな」 隣からは、いつも通りのルドルフの声。

    2 22/10/28(金)23:57:42 No.987295446

    「る、ルドルフ……お、俺……どうなって……?」 「はは、安心するといい。美しい顔立ちだよ。一顧傾城と呼んでも過言ではないだろう」 ルドルフから渡された手鏡を覗き込むと、真っ青で──整った顔立ちのウマ娘が、俺を覗き返していた。 頬に触れると、鏡の中のウマ娘も俺の真似をする。指先に伝わるのはすべすべの肌触り。『頭上』の耳に触れる。確かに感覚があり、温かく、神経が通っていて──カチューシャのような、アクセサリーではない。 「……夢……?」 「案ずることはないよ、現実だ。君は確かに特賞を引き当てた」 ルドルフが俺の手を取る。そしてそのまま、福引のレバーを握らせる。 「あ……」 「だが、まだ福引券は残っているからね。さあ、運試しと行こうじゃないか──」

    3 22/10/28(金)23:59:21 No.987295956

    「おめでとうございます! 『低身長化』です!」 ガラガラから白い玉が吐き出されたかと思うと、突然転びそうになった。ガクンと、いきなり膝の裏を押されたような衝撃が走って前につんのめる。  「おっと、大丈夫かい?」「う、うん……え?」 ルドルフの手を借りながら立ち上がり、彼女の顔を見上げ──え? 「これは……うん。まさに随侯之珠、だな」 背筋を伸ばしているのに、ルドルフを見上げる姿勢となっている。俺の身長は175はあったから、ルドルフと並ぶと首を下に曲げることになるはずなのに──背伸びしても、ルドルフより頭一個分は低くなっている。 「や……ぁ、な、なんだコレ!? おかしいだろ!?」 ようやく、遅れて声が出て来た。明らかにおかしい。福引も、ルドルフの態度も、そして今の俺の状態の何もかもが。なのに──福引の係員も、ルドルフも、商店街の道ゆく人たちも、当たり前のように受け入れて、足を止めることはない。

    4 22/10/28(金)23:59:44 No.987296075

    「そう言われましても……」 「仕方がないだろう。『ウマ娘』と『低身長化』を当てたのは君なのだから……君らしくないな」 急に身体が縮んで、ズボンがずり落ちそうになる。ジャケットの隙間から入り込んでくる隙間風はとても冷たくて、これが夢だということを否定している。 「いや、でも!」 「ふむ……ならば、残りの結果で挽回しようじゃないか。まだまだ券は余っているのだから」 「あ、あ──」 また、ルドルフの手が俺の手に重ねられる。そしてガラガラのレバーへと導かれる。これ以上引いたらどうなってしまうのか。 彼女を拒めないままに、ガラガラが回されて── 「おめでとうございます! 『膨乳』です!」

    5 22/10/29(土)00:00:46 No.987296400

    「へ、ぼ、ぼう……?」 聞き覚えのない単語に首を傾げる。ウマ娘、低身長ときて、次は一体何が──そんな疑問への答えはすぐに身をもって思い知らさらることになった。 「ひ、んっ……!?」 ぴり、と胸の先端に電流のようなものが走る感覚。血が胸に集まっているかのように熱くなる。思わず押さえ込むように身体を抱き締めれば、それに反発するかのようにむくむくと腕が押し返されて。 「これは……」 ルドルフが感心したように腕を組むが、俺の変化は止まらない。胸を抑える腕もワイシャツもジャケットもまるで意味をなさない。内側から押し上げてくるものを押し留めらることはできず── 「あ、あぁ……っ!」 ボタンは弾き飛ばされ、インナーは破けて……俺の胸にぶら下がる、ルドルフのそれよりもずっと大きな柔らかな双丘が顕となった。

    6 22/10/29(土)00:01:05 No.987296515

    「まさに重厚長大だな……私が知る限り学園の誰よりも」 「あ……う、嘘だろ……ん、っひゃん……っ」 重い。少し動いただけで思いっきり揺れる。 嘘だ、こんなの重りをつけられただけだ、外れろ、取れろ──思いっきり掴んでも痛みと、ほんのちょっとの……快感が走るだけ。 「そんな……これ、取れない……ずっと、このまま……?」 「ご安心ください。あくまで福引の結果ですので。あなた次第でまだまだ大きくなりますよ」 「だ、そうだ。君が望むなら私も協力するよ、トレーナー君……さて」 ルドルフが、また俺の手を取って。 「もちろん、まだは券残っているからね」

    7 22/10/29(土)00:01:35 No.987296676

    「おめでとうございます! 『膨尻』です!」 「は? ぼ、ぼう……! ま、まさか──」 慌てて尻を押さえる。『膨乳』があの内容だったのであれば、『膨尻』は── 「い、やだ! 止まれ止まれ止まれ……!」 想像は当たった。ダボダボになったスーツがパツパツになるまでに押し上げられ、しかしそれでも止まらず──ビリっと、生地が裂ける音がして。 「あ、ぁあ……そんなぁ……」 「これは……学園に戻るまでに服を見繕う必要がありそうだな」

    8 22/10/29(土)00:01:52 No.987296773

    急に体をウマ娘に変えられて。 ルドルフよりも背を低くされて。 胸を……おっぱいを大きくされて。 お尻も、膨らまされて。 ちょっと動くだけでも、ユサユサと揺れて……こんなの、どうすればいいんだ……? 「も、もうやめて……」 「繰り返しになるが心配することはない。よく似合っているよ。それに、券もあと一枚だ」 また、手が重ねられる。逃げられない。押し返せない。ガラガラは止まらない── 「おめでとうございます! 『トレセン学園生』です!」

    9 22/10/29(土)00:02:41 No.987297038

    「は?……んっ、……え?」 今度は、全身が擽られるような、こそばゆさに包まれ──反射的に身体を見下ろすと、胸元の紺色のリボンと、それを留める蹄鉄型の金の装飾が目に入った。 股下を空気が通り抜ける。白いプリーツスカートに脚が包まれている。 この格好は知っている。だって、これは── 「素晴らしい。実によく似合っている。君も私達と同じ立場となったか」 「え……う、うそ……!?」 トレセン学園の制服を着せられている。 ビリビリに破れた、ダボダボのスーツは消え失せて──トレセン学園の制服に身を包んだ、背の小さな、胸と尻が大きなウマ娘が、ここに立っている。

    10 22/10/29(土)00:03:19 No.987297258

    ふと思い出す。 制服に袖を通し、新入生としてトレセン学園に入学し、憧れのルドルフに── 「……違う! 俺の記憶じゃない、こんなの!……俺は、トレーナーで……!」 「はい。もちろん。そこは変わりませんよ。あなたはトレーナーです。ですがトレセン学園生でもありますよ」 福引の係員から小さな手帳──生徒手帳を手渡される。 そこに記された名前は、確かに俺の名前。だけど、貼ってある写真も、そこに記載されているプロフィールも、知らないウマ娘のもので。 「……いらない! 全部返す! 俺を元に戻せ!」 「それはできませんよ。受け渡しは完全に完了してしまいましたから」 「そうだな……トレーナー君、福引の結果に文句を付けるとは君らしくないな」 「そんなこと言ってる場合じゃ……!」 係員に詰め寄ろうとして、ルドルフに肩を押さえられる。たったそれだけで、俺は何もできなくなってしまう。

    11 22/10/29(土)00:04:12 No.987297519

    「戻ろうか。そろそろ門限だ」 「あぅっ!?」 ルドルフに手を引かれるが、上手く歩けない。 当たり前だ。急に身長と歩幅を小さくされて、胸とお尻に暴れ回る重りをぶら下げられて……気を取られては、まともに歩けるはずがない。 「そうだな。では、こうしようか」 ルドルフが俺を抱き上げ──所謂、お姫様抱っこの体制となる。 「……あ……」 その瞬間に──俺の困惑は、全て高鳴りとなった。

    12 22/10/29(土)00:04:31 No.987297619

    (る、ルドルフの顔が、こんな近くに……!) だって、シンボリルドルフといえばトレセン学園の生徒の憧れの的。無敗三冠を成し遂げ、常に全てのウマ娘の幸福を掲げる皇帝。そして今の俺はウマ娘で、トレセン学園生なのだから──彼女がこんなにも間近にいて、耐えられるわけがない。 「ちが、違うのに……こんなの……! 俺は、トレーナーなのにぃ……!」 「もちろん、それを否定するものはいないさ。例えいたとしても、私が許さないよ」 「……っ!」 ルドルフの眼差しが、親愛の込められた声音が俺に向けられる。 それだけで、頬が熱を帯びる。

    13 22/10/29(土)00:05:00 No.987297749

    「そうだ。実は私も福引を一つ引いていてね。プレゼントを受け取ってくれるかな?」 「え……?」 パチンと、俺の耳──左のウマ耳に、何かが着けられる。 反射的に指で硬い手触りを確認し、次いで懐から手鏡──ルドルフにプレゼントとして貰ったそれを取り出して確認する。 「月の、耳飾り……?」 「ふふ……気に入ってくれたかな?」 月を模した銀色のそれは、まるで俺のために作られたかのように……生まれた時からずっとそばにあったかのように、落ち着きを与えてくれた。 見上げれば、そこに月があるように。俺の左耳に、ルドルフのくれた月がある。 それはとても自然で、俺はこのために生まれてきたかのような──

    14 22/10/29(土)00:05:15 No.987297816

    「さぁ、帰ろうか。私達の部屋へ」 こんなの、明らかにおかしい。 人間の男が、俺が、ウマ娘に変えられてしまうなんて。 心の奥底で、トレーナーとしての常識が異常を訴え続けているのに。 「……うん、ルドルフ。エスコート、お願い……」 俺は、胸のときめきと、ルドルフに身を委ねることしか、できなかった。

    15 22/10/29(土)00:05:27 No.987297862

    みたいなのが久しぶりに読みたくなったから書いた

    16 22/10/29(土)00:06:24 No.987298170

    コワ~

    17 22/10/29(土)00:06:41 No.987298248

    怖いよ!

    18 22/10/29(土)00:07:10 No.987298416

    独占欲

    19 22/10/29(土)00:08:05 No.987298703

    また商店街が闇のゲームしてる…

    20 22/10/29(土)00:09:03 No.987299007

    怖いけど こういう成す術もなくTSしていく感じ好き

    21 22/10/29(土)00:11:34 No.987299872

    学園生とトレーナーの兼業は大変そうだ

    22 22/10/29(土)00:12:27 No.987300204

    >また商店街が闇のゲームしてる… ああ!そこのお兄さん!ちょうど福引やってるんですよ!どうです?今なら一度だけタダで回せますよ!ささどうぞとうぞ──

    23 22/10/29(土)00:13:06 No.987300412

    1,2行目からホラーで笑える

    24 22/10/29(土)00:16:22 No.987301628

    ここからさらに発情期とか母乳とか付け加えたい

    25 22/10/29(土)00:22:11 No.987303775

    油断すると『幼女化』とか『ママ化』とか『赤ちゃん化』とか飛んでくる

    26 22/10/29(土)00:22:52 No.987304024

    全てはお客様次第でございます

    27 22/10/29(土)00:23:40 No.987304298

    現実改変も行われてていい…好き

    28 22/10/29(土)00:28:41 No.987305947

    世にも奇妙な物語…

    29 22/10/29(土)00:34:34 No.987308068

    マリタイムシッパー化よりは軽いから大丈夫大丈夫

    30 22/10/29(土)00:37:02 No.987309003

    >マリタイムシッパー化よりは軽いから大丈夫大丈夫 そうかな…そうかも…

    31 22/10/29(土)00:37:23 No.987309096

    この商店街たまに福引で怪現象起こしてくるな

    32 22/10/29(土)00:53:05 No.987314774

    「さあさ、福引祭り開催中だよ~! 特賞はなんと『トレセン学園トレーナー』!」 次にどんなものを引き当てるかわからないとしても。そんな謳い文句を聞けば、回さないわけにはいかなかった。 俺の身体をこんな風に変えしまったのがこの福引で、元に戻るにもこの福引に頼るしかないのだから── 「おめでとうございます! 『母乳体質』です!」 「……え」 言葉を、失う。だって、俺の聞き間違えじゃなければ、それは。 「……うそ、やだやだやだ……! おれ、ウマ娘だけど男なのに……!」 予感は的中した。 じわじわと、制服の胸元に湿った感触が広がる。次いで仄かに甘い香りが漂う。慌ててハンカチで胸を抑えるが、染みは止まりそうにない……!

    33 22/10/29(土)00:53:22 No.987314883

    「どうします? まだ続けますか?」 「う、うぅ……! これで最後! お願い……!」 最後の一枚に賭けるしかない。特賞を、特賞を引けさえすれば、こんな身体とはおわかれできるんだから── 「おめでとうございます! 『フケ体質』です!」 「……え……? ふ、ふけ……?」 聞いことが無い言葉だ。想像も付かないそれに、係員に詳細を聞こうとした途端──どくんと、一際大きく、胸の鼓動が高鳴った。 「……っ! な、なになに……!?」 臍の奥が熱い。きゅんきゅんと、締め付けられるような切なさを覚える。たまらず太ももを擦り合わせ下腹部を摩るが、疼きは止まらない。 どんどん荒くなる呼吸と、広がっていく胸の染み。身体の火照りは高まる一方で、比例するように甘い匂いも強くなる。

    34 22/10/29(土)00:54:01 No.987315105

    ふらりと倒れ込みそうになったところで、見知った顔に支えられた。 「……ったく。何してやがんだ皇帝サマはよ」 「はぁ、は……ぁ……し、シリウスシンボリ……?」 「独占欲を振り撒いておきながらこのザマはなんだ……オイ、掴まれ」 そのままシリウスに肩を支えられ、シリウスが手配したタクシーでトレセン学園の保健室にまで連れて行かれる。 そして、ベッドに押し倒され── 「し、シリウス!?」 「止まらないんだろ? 私が収めてやるよ──」

    35 22/10/29(土)00:54:12 No.987315168

    みたいなのも読みたくなったから書いた

    36 22/10/29(土)00:55:25 No.987315611

    NTRじゃないか…!

    37 22/10/29(土)00:56:01 No.987315804

    この商店街願えばなんでも出てくるのか…品揃え良すぎる…

    38 22/10/29(土)00:56:25 No.987315911

    発情期化いいね…

    39 22/10/29(土)00:57:33 No.987316265

    母乳体質の発展系としてミルクサーバー化もあるぞ!

    40 22/10/29(土)00:58:57 No.987316677

    「」がウマ娘になろうとしてふくびき回しても『半玉チャーハン引換券』とか『醤油半額クーポン』とかしか出ないんだろうな

    41 22/10/29(土)01:03:32 No.987317848

    いい…

    42 22/10/29(土)01:03:57 No.987317948

    TSはなりたいと思ってするものじゃないからな

    43 22/10/29(土)01:05:15 No.987318274

    >「」がウマ娘になろうとしてふくびき回しても『半玉チャーハン引換券』とか『醤油半額クーポン』とかしか出ないんだろうな これはこれでありがたい…

    44 22/10/29(土)01:06:11 No.987318524

    担当とトレーナーが一緒にふくびきして両方TSするのも良いと思う ナイスニイチャンと不器用ウマ娘とか良くないです?

    45 22/10/29(土)01:06:13 No.987318538

    >発情期化いいね… 自分の意思とは無関係にきゅんきゅんして母乳出ちゃうのいいよね…

    46 22/10/29(土)01:13:43 No.987320323

    >「」がウマ娘になろうとしてふくびき回しても『半玉チャーハン引換券』とか『醤油半額クーポン』とかしか出ないんだろうな 逆にそういうのが欲しくて福引を引くトレーナーがマリタイムシッパーになったりウマ娘になったりする

    47 22/10/29(土)01:14:26 No.987320491

    体形は尻デカになったロブロイってところか?