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22/10/23(日)23:58:39 先日ポ... のスレッド詳細

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22/10/23(日)23:58:39 No.985566704

先日ポケスペ純愛健全ゾロ目スレでのレブルとゴーシルのネタを話として書かせていただきました このスレ自体はダイススレではありません 思いっきり三次創作ですのでご了承下さい あらすじ >ブルーにどう告ろうか相談しにきたレッド

1 22/10/23(日)23:58:56 No.985566812

昼下がりのマサラタウン。 レッドの自宅。 そこでいるのは男三人。 家主のレッドと後輩のゴールド、シルバーだ。 「わりーっすね。レッド先輩んちにいきなりお邪魔して」 「いいよ。1人でいるよりにぎやかでいいし」 「すまない…。いや、すみません」 お菓子を食べながら話し合う。 「それでいきなりなんでマサラに?」 「いやー。シル公がここに来たことねーっつってたから。 ブルー先輩の住んでるところに行くのは邪魔になるんじゃとか言ってたんでつべこべ言ったんじゃねーって強引に連れてきました。 レッド先輩んとこに顔出したのはついでで」

2 22/10/23(日)23:59:13 No.985566920

「ブルーなら大丈夫だよ。 シルバーにこられて迷惑なんて思わないだろうし。 そっちに顔出しても普通に会ってくれると思うぞ」 「…そうですね」 どこにでもいる年頃の男たちの会話。 そうして時間が過ぎていく。 「まあ、2人が来てくれてちょうどよかったよ」 「へ?」 「なぜだ?」 「オレ、ブルーに告白しようと思うんだ」 唐突に、レッドはそう言い出した。

3 22/10/24(月)00:00:46 No.985567504

「…」 「…」 沈黙。 話し声も飲食の音も聞こえない。 こちらをゴールドとシルバーが見ている。 驚きの表情。 その顔で固まっていた。 言ってから自分で恥ずかしくなってくる。 言うんじゃなかったと後悔の感情も湧いてきた。 「…また急な話っスね」 「よければ、なぜそうなったのか聞かせてくれないだろうか」 戸惑いながらの後輩たちの言葉にレッドは頷く。

4 22/10/24(月)00:01:04 No.985567622

「最初は色々といがみ合ってたけど。 何度も助けてもらって、落ち込んでた時も慰めてくれて。 そんな優しいところに惹かれたのかな」 思い返す。 自分とブルーのこれまでの出来事を。 騙されもした。 裏切られもした。 でも、それ以上に救われた。 辛いときに側にいてくれる彼女の優しさ。 暗い過去を持っていてもそれを感じさせない明るさ。 折れてしまいそうな弱さとそれでも立ち上がる強さに。

5 22/10/24(月)00:02:10 No.985568028

「そんなことあったんですね…」 「ねえさんは優しい人だからな」 自分のことのように喜んでいるようにシルバーが言う。 「この前も買い物行ったらオレがトイレットペーパー買い忘れてたの教えてくれてさ。 そういう気の利くところもいいなって」 「…ん?」 「ご飯作ってくれた時もさ。 オレの好きなものよく作ってくれて。 味もいいし毎日でも食べたいって言ったら喜んでくれてさ」 「…なに?」 どんどんゴールドとシルバーの顔が崩れていく。

6 22/10/24(月)00:03:30 No.985568480

「昨日もうちに泊まってきたんだけどその時居眠りしてた顔がなんか可愛くて。 つい見惚れてて」 「いや待ってくれよ! なんなんスかその親密さ!」 慌てた様子でゴールドが話を遮ってきた。 「何って、オレとブルーがどうかしたか?」 「どうかしたじゃねぇっスよ! どう見てもイチャイチャしてるカップルじゃないですか!」 「え?そうかぁ?」 ゴールドに言われたが、レッドは首を捻る。

7 22/10/24(月)00:03:58 No.985568662

「それでブルーに告白しようって思ってるんだけど」 「いや相談も何もないっスよ! 告ったら即OKもらえるってその親密度だと!」 シルバーもそれに頷く。 「ねえさんがそこまでするのなら、もうレッド先輩のことをよほど思っていると思う」 「シルバーにまでそこまで言われるなんて、 ちょっと心強いなぁ」 弟に太鼓判を押されると不安が和らぐ。 と、ゴールドとシルバーが大きくため息をついた。 「先輩、かなり鈍いっスねぇ…」 「ここまでとはな…」 「え?オレって鈍いのか?」 目の前で2人が頷いた。

8 22/10/24(月)00:05:13 No.985569104

それから数日後。 昼下がりのマサラタウン。 ブルーの自宅。 そこでいるのは女一人と男二人。 正式な住人のブルーと後輩のゴールド、シルバーだ。 「ええとわりーっすね。ブルー先輩んちにいきなりお邪魔して」 「いいわ。今日はパパもママも出かけてて、1人でいるよりにぎやかでいいもの」 「すまない…」 お菓子を食べながら話し合う。

9 22/10/24(月)00:09:11 No.985570526

「それでどうしてマサラに?」 「いやー。シル公がブルー先輩の住んでるところに来たことねーって言ってたんで。 強引に連れてきちまいました」 「そういえば、ここに来てもらったことはなかったわ。 改めていらっしゃい」 「…ああ。お邪魔します」 姉弟でするには少々固いやりとりの後、紅茶を飲んで喉を潤す。 「でもよかったかも。 アタシもシルバーたちに話があったから」 「話?」 疑問符を浮かべる2人に言う。 「アタシ、レッドに告白されちゃったの」

10 22/10/24(月)00:16:15 No.985572893

言った。 正直言うと、恥ずかしい。 自分が告白されるというのは経験があまりない。 そんな話を誰かにするなんてもっとだ。 「…はぁ」 だが、2人の反応は淡白なものだった。 「どうしたの?もっとびっくりするものだと思ってたんだけど」 驚かせたいという気持ちもあったので、いささか拍子抜けする。 が、ゴールドが引き攣った顔になり、 「いやー、なんかそういう話はちょいと聞き覚えがあって…」 その口ぶりから、ブルーは閃く。 「…ああ、レッドがあんたたちに相談したのね」 そういうと2人は何度も首を縦に振った。

11 22/10/24(月)00:23:24 No.985575263

「いやー、ブルー先輩鋭いっスね…。 レッド先輩の方は鈍いのに」 「ちょっと、人の彼氏のこと鈍いとか言わないでくれる?」 「…つまり告白に同意したんだな」 「…ええ」 肯定すると、頬が熱くなる。 あの日のことが自然と思い浮かぶ。 「正面からアタシに好きだって言ってくれて。 もしかして断られるんじゃないかって不安な気持ちの混ざってる目で見つめてきて。 そんなレッドの必死な告白を断るなんてできないわ」 自分のような女にあそこまでまっすぐに異性としての好意をぶつけてくれるなんて。 そうしてくれるのはレッドだけだろうとブルーは思う。

12 22/10/24(月)00:28:20 No.985576797

「んで、レッド先輩のどういうとこ好きになったんすか?」 「聞きたい?」 好きな男の話になると、ついにやけが口元に浮かぶ。 自覚しつつもそれを止めることなどできない。 「レッドはね、アタシがワガママ言っても迷惑かけても許してくれて。 それどころかアタシを何度も庇ったり守ってくれて。 そんな優しいところが好きなの」

13 22/10/24(月)00:33:46 No.985578556

思い返す。 自分とレッドのこれまでの出来事を。 騙しもした。 裏切りもした。 でも、そんなあの人に救われた。 自分が傷ついても助けてくれる彼の優しさ。 こちらも勇気づけてくれる明るさ。 その奥にある折れてしまいそうな弱さとそれでも立ち上がる強さに。 「この前買い物に行ったらね、レッドが自分から荷物持ってくれたの。 アタシが何も言わなくてそうしてくれる頼りがいのあるとこがいいのよ」

14 22/10/24(月)00:40:01 No.985580628

「…そういう惚気も、レッド先輩から聞いたっスね」 「そう?ならアタシの攻めがちゃんと効いてたのね」 「レッド先輩と何度かデートしていたようだが、それはブルーねえさんが主に誘っていたのか?」 それにブルーは頷く。 「最初の頃は特にね。 レッドの方からアタシだけ誘う理由がなかったし。 だからあれこれ理由をつけて誘って、 お泊まりするようになるまではさすがに結構かかったけど」 自分たちは女と男だ。 普通に考えて男の家に女が1人で泊まるというのは無警戒すぎる。

15 22/10/24(月)00:47:14 No.985583053

「レッドも最初は抵抗あったみたいだけど。 何回か泊まったらもう自然になってたわ」 「…そこまでブルー先輩がして告白するの躊躇うレッド先輩ってなんなんですかね」 ゴールドが肩を落として呟く。 「仕方ないわよ。レッドは鈍感なんだから」 「さっきオレ様が鈍感っつったらダメ出ししたじゃないっスか!」 「アタシはいいのよ。レッドの彼女だものー♡」 オホホと軽く笑うとゴールドは諦めたのか項垂れた。 「ってシルバーは大丈夫?」 「…こうなることはレッド先輩から話を聞いてから覚悟はしていた。 ねえさんがいいのならオレからは反対する理由などない」

16 22/10/24(月)00:55:18 No.985585526

「…ありがと」 弟の頭を撫でる。 昔より腕を伸ばさないと頭に届かないことに気づく。 彼は成長したのだなということを実感させられる。 「先輩、もう1人かわいい後輩がいるんすけど」 「愛しの彼氏でも弟でもない男の子の頭撫でるなんてするわけないでしょ。 レッドに妬かれちゃう」 「オレだけ対応雑じゃないっスかね!?」 「当たり前だろう…」 と、そこでチャイムが鳴り響く。 2人を部屋に置いて玄関まで行く。 そこにはレッドがいた。

17 22/10/24(月)00:58:39 No.985586557

「レッド…」 「よ、ちょっと会いに来たんだ」 こちらが予想外の訪問に戸惑っていると、レッドは気まずそうに、 「ひょっとして、迷惑だったか? 急に来たんだし」 「そんなことないわ。アタシだって会いたかったもの」 抱きついて喜びと愛情を伝える。 レッドも同じ気持ちなのか緩んだ顔を見せていた。 「あ、ゴールドとシルバーが来てるんだけどいい?」 「いいさ。こっちもあいつらにお礼言いたかったし」 「じゃあ行きましょう。2人にアタシたちのラブラブっぷりを見せつけないと」

18 22/10/24(月)01:01:44 No.985587511

2人で手を取り合って部屋へと向かう。 弟たちはどんなリアクションをするだろうか。 それも興味はあるが、好きな人が来てくれた喜び。 そちらの方が今のブルーの心に強く湧き上がっていた。

19 22/10/24(月)01:02:04 No.985587614

以上です 閲覧ありがとうございました

20 22/10/24(月)01:04:51 No.985588463

前回の反動でレブルをイチャイチャさせたくなりました といっても直接対面するのはラストだけですが

21 22/10/24(月)01:10:10 No.985589933

>昔より腕を伸ばさないと頭に届かないことに気づく。 >彼は成長したのだなということを実感させられる。 >「先輩、もう1人かわいい後輩がいるんすけど」 >「愛しの彼氏でも弟でもない男の子の頭撫でるなんてするわけないでしょ。レッドに妬かれちゃう」 >「オレだけ対応雑じゃないっスかね!?」 >「当たり前だろう…」 そりゃそうなんだけどシルバーとゴールドの落差でダメだった

22 22/10/24(月)01:30:37 No.985595192

だってゴールドはブルーの尻触ってきたし…

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