ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/10/19(水)00:36:45 No.983740135
泥の夜
1 22/10/19(水)01:41:01 No.983757832
どうやら人はいなさそうだ
2 22/10/19(水)01:42:33 No.983758153
いませんよ
3 22/10/19(水)01:45:27 No.983758765
だれもいないようなので口にすると泥円卓が好きです 特に最近のやつ
4 22/10/19(水)01:47:29 [1/3] No.983759232
「……眠い」「眠いねぇ…」 眠たい目を擦りながら行幸六花と古石マキュラは夜の真広市の空を駆けていた。 就寝しようとした六花にヘンナヌイグルミを経由してエレスィから「シャドウサーヴァントが現れたのに誰も受けてくれないんだよぅ!」と泣き言が入ったのが数時間前。 渋々出動した六花は先行していたマキュラと合流し、なんとかシャドウサーヴァントを倒したのだった。 「無茶苦茶強かったね…」 「ええ…あんなに手強いのは久し振りだわ…」 余程疲弊したのか六花とマキュラ、二人の動きは鈍い。 『クラスシールダーアイギス…神造兵装がサーヴァントとなった準神霊だ。覚醒したてであの強さだ、今日仕留めれられなかったら恐らく手が付けられなくなっていたな』 ランサーの言葉にへぇ、ふーん…と返す二人。 『眠いなら不眠のルーンでも掛けてやろうか?』 「……遠慮しておくわ」「帰ってすぐ眠りたいから良いや!」 「寝る前にシャワー位浴びないと臭くなるわよ?」 六花は口元を歪め、冗談めいた口調で言う。 「え、ボク匂う!?」 六花の言葉にマキュラはくんくんと、服に鼻を近づけ自分の匂いを気にし始める。
5 22/10/19(水)01:49:37 [2/3] No.983759680
「今は大丈夫、シャドウライナーになると服や体の構成が変わるのかも」 「じゃあずっと魔法少女でいようかな!」 『魔力切れで倒れても知らんぞ』 ランサーの言葉を聞き、ガッカリしたように肩を落とすマキュラ。 「今度エレスィが銭湯行くときに連れていって貰ったら?」 エレスィの顔を思い浮かべ、六花は目を細めながらマキュラに言う。 「連れていってくれるかなぁ?あの人お金ないよ?」 「あの人、金ないとか言ってるのに一日二回銭湯行ってるから」 「え!ボクよりちゃんとしてるじゃん!雑草食べてるのに!」 どちらからともなく笑みが零れた。 「……ごめんなさい、家此方だから」 六花はそう言うとシャドウライナー形態を解除して地上に降り立つと、マキュラに軽く手を振る。 「あのさ! もし良かったら、だけど、ボクと友達になってくれたら嬉しいなぁ…なんて言ってみたり……」 マキュラは慌てて地上に降りると、六花におずおずと声を掛けた。
6 22/10/19(水)01:52:44 [3/3] No.983760431
「え……?……友達?」 マキュラの言葉に六花は一瞬驚いたような表情を見せると、少し考えて不思議そうに首を傾げ、動きが止まった。六花は首を傾げたまま動かず、マキュラは不安そうに六花の顔を見つめ続けている。 『……なんだ、お前らもう友達じゃなかったのか?』 六花が自分達の関係性をなんとか表現すべきか考えてるな……と察したランサーは見るに見かねて助け船を出す。 「え、ボクたち友達で良いの!?」 ランサーのどこか呆れたような声にマキュラが嬉しそうに声を上げる。 「そうね。私達は……もう友達で良いんじゃないかしら。うん、友達」 そこで漸く動き出した六花はマキュラに微笑むとその手を握った。 「またね!六花ちゃん!」「ええ、また今度ね」 立ち去るマキュラの背をぼうっと見送りながら、六花はその場に立ち尽くす。 『なんだ、友達が出来るのが始めてと言う訳じゃあるまい』 「友達……うん、なんかこうやって友達になろうって友達になったの始めてな気がして」 『人との縁が増えることは悪いことじゃない』 「そうね、悪い気はしないわ」
7 22/10/19(水)01:54:30 No.983760819
マキュラちゃんホームレスやってるけどくるるるるにお願いすれば部屋のひとつくらい貸してくれそう
8 22/10/19(水)02:03:15 No.983762654
なんだかんだくるるるは甘いしな… マキュラにビビってるけど遠ざけはしないらしいし