虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

1 22/10/13(木)23:07:40 No.981886916

「ところで話は変わるけど、最近蹄鉄の新調とかしてる？」 トレセン学園の内部に設営されているカフェテリアの一角にて、午後の休み時間を利用してティータイムを過ごしている三人のウマ娘、すなわち 栗東寮寮長・フジキセキ BNWの一人・ナリタタイシン いたずら魔王様・シンコウウインディ そのうちの一人、フジキセキが他の二人に対してそう問い掛けた 「蹄鉄って……蹄鉄の方でいいんだよね？」 と怪訝さを隠さない声音で聞き返したのはナリタタイシン。一方のシンコウウインディは眉根を寄せて何やら考え込んでいるようだ 「うん蹄鉄。やっぱり定期的に新しいのを用意しておかないと困らない？」 右手を顎に添えて思慮深げに改めて問い掛けを重ねるフジキセキ 「うむむむむ。まぁ遠征とかで使う順番とか考えだしちゃうと時間かかる時とかはあるのだ」 ティースプーンをガジガジと咥えながらそう答えるのはシンコウウインディ 「ウインディちゃんは新しいのがあればそっち優先にしちゃう。タイシンは？」 暫し考えて、ナリタタイシンは口を開く 「……アタシは」

2 22/10/13(木)23:07:52 No.981887007

CASE.1　ナリタタイシン 「アタシの場合だとさ、体格的につけられるのが限られるじゃん」 「うん」 「そうだね」 「だから選ぶにしても毎回似たようなものになる……から、あんまり新調の時期とかは気にしてない」 「駄目になった時くらいかい？」 「それとセールとかが絡む時くらいかな」 「セールとかあるのだ？」 「そりゃまあね。アタシの周りもサイズで選択肢が少ない人がそれなりにいるし、そういうところから情報は仕入れてる」 「タイシンの周りって言うと……ハヤヒデとかチケットとかクリークさん？」 「……それサイズが無いって言葉の意味が逆じゃないのだ？」 「蹴るよ？」

3 22/10/13(木)23:08:06 No.981887098

CASE.2　フジキセキ 「そもそもの話、なんでそんな事聞くのよ」　 「そう言えばそうなのだ」 「ああうん、そう言えばまだ話してなかったね」 「うん」 「この間、練習の後にトレーナーさんに落鉄したところを見てもらったんだけど」 「なにやってんの」 「いや私としてはもっと積極的になってくれるかなと思ってたんだ。でも思いの外冷静で」 「本当に何してるのだ……」 「だから新しい蹄鉄なら、トレーナーさんも」 「それ蹄鉄の問題じゃないと思う」 「そうかな？」

4 22/10/13(木)23:08:21 No.981887201

CASE.3　シンコウウインディ 「フジには悪いけど……ウインディちゃんは何の力になれないのだ」 「そうなのかい？」 「どうして？」 「ウインディちゃんは、ほら、ちょっとバランス悪いからどっちかにデザインを合わせるとちぐはぐな感じになるのだ」 「あー」(視線を上下に動かす) 「そう……だね」(視線を上下に動かす) 「だからね、ウインディちゃんは蹄鉄新しくしたくなったらトレーナーに選んでもらって買ってもらう……なんか急に周りが静かになったのだ？」 「ウインディ！」 「えっ！？なになになんなのだフジ！？」 「ありがとう！そうだよね！選んでもらうのもアリだよね！」 「ふーん、そうなんだ……アリか」 「えっ？えっ？」

5 22/10/13(木)23:08:35 No.981887296

後日耳にした話ですが 「それでトレーナーさん。この透けるのと開くのとつけてない様に見えるのの中だとどれがいいと思う？」 「その選択肢に意味はあるのかフジ……」 「もちろんっ」 「ほらこっちだよ。はやく」 「なぁタイシン！？本当にここ俺が入っていい空間なのか！？(小声)」 「(ふーん、こんな小さな声も出せるんじゃん)当たり前でしょ」 「やあーほっぺつねらないでほしいのだー」 「頼むからもうちょっと周囲に気を配った発言してくれよウインディ……急に理事長室に呼び出されて何事かと」 「……ふぉめんなふぁいらろらぁ」 という事があったそうです

6 22/10/13(木)23:09:05 No.981887521

ちょっと前の蹄鉄フラワー怪文書を見て刺激を受けたけど力尽きたのでここで失礼する

7 22/10/13(木)23:10:47 No.981888220

蹄鉄って蹄鉄のことだよね…？