虹裏img歴史資料館

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22/10/06(木)19:37:00 ジャパ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1665052620628.jpg 22/10/06(木)19:37:00 No.979268062

ジャパンカップ、芝2400m。東京競バ場でのGⅠレース。 今まさにゲートが開く瞬間、あるウマ娘の“気”が膨れ上がった。 (な、何だ!?) 最初に“気”を感じ取ったウマ娘の1人が、体が強張るのを何とか堪えてゲートから飛び出す。彼女とは違い、何人かは既に“気”にあてられて出遅れているようだ。 しかし、ある意味でそれは救いだったのかもしれない。 (なんて“気”! こんなのにあてられたらマトモに走れやしないわ! アタシ以外に走れてるやつは……数人か。クソッ、こんなんだったらアタシも後方団体に下がれば良かった!) 恐らくは無意識の放出だったのだろう。それによって“気”を放ったウマ娘と走れるウマ娘が選別されてしまった訳で、彼女のように下手に耐えてしまった娘らは絶賛後悔していた。 いつものように、最大のパフォーマンスで満足に走れていない故に体への負担が大きいのだ。 そんな状態で走り続ければどうなる事だろう。 (まだ半分もいってないのにっ、スタミナが……!)

1 22/10/06(木)19:37:48 No.979268351

“気”を放ったウマ娘はまだ後ろに控えている。と言っても、そのウマ娘の“気”にあてられたウマ娘達が軒並みハイペースなせいで、本来先行であるそのウマ娘がやや後方に位置しているだけだが。 兎も角、選別されたウマ娘達は言葉こそ交わさなくても、思いは同じだった。 (((この化け物め!!))) ◆ そんな憐れなウマ娘達を眺める影が2つ。観客席で話していた。 「あー、どうせ化け物とか思われとるでクリークのやつ」 「そうなのか?」 「オグリにはわからんやろなぁ。ま、ウチからすれば全くちゃうけど。あれは……悪魔や」

2 22/10/06(木)19:38:13 No.979268527

◆ 場面はレースに戻る。 レースは終盤で、最後のコーナーを抜けてきたウマ娘達が最後の力を振り絞る。──だが。 「か……勝てるわけがない……っ、あいつは伝説のスーパークリークなんだぞ!」 「あ、赤ちゃんにされる……みんな、赤ちゃんにされる……」 「逃げるんだぁ! 勝てるわけがないょっ!」 「喧しい!」 走りながらも1番最初に“気”を感じ取ったウマ娘、ピッコロリズムはヘタレた他のウマ娘達の声を一蹴する。 「そこまで根性が不足していたとは……! 消え失せろ! 2度とそのツラ見せるなぁ!」 普段はそんな語気を荒げないピッコロリズムも、極限状態で心が折れたウマ娘の“気”に呑み込まれない為にはそう腹から声を出す他無かった。

3 22/10/06(木)19:38:34 No.979268690

何故なら。 「はぁっ! はぁっ!」 何故なら彼女の後ろには。 「ふふ……ふふふふ」 「はぁっ! はぁっ!」 「あなたがもっと走る意思を見せないと、私がこのレースを勝ってしまいますよ? それとももう疲れちゃいましたか? じゃあお昼寝でもどうでしょう? あ、毛布はいかが?」 「クソァッ!」 走りながらも赤ちゃんにしてこようとする、狂った目の悪魔がそこにいたのだから。

4 22/10/06(木)19:38:54 No.979268804

◆ 「このレースもあと数分の命だ……。結果は見れていないが、きっと俺の指導力では彼女に勝たせてやることは出来なかっただろう。あの一流トレーナーが行った通りなら……俺は足手まといになるだけだ。可哀想だがクリーク、君との契約もここまでのようだ」 控え室の前でスーパークリークのトレーナーは彼女へ小さく別れの言葉を紡いだ。既に部屋のテーブルに契約解消の旨を書いた手紙を置いてある。 ……新人トレーナー故に経験不足で、一流トレーナーにこっぴどく言われたようにスーパークリークの活躍は掲示板入りこそすれど、めざましいものではない。 対して一流トレーナーのウマ娘は今日も一番人気。名前は楽器が由来しているような、覚えやすい娘だ。 (………ま、そうだよな。俺なんかよりも一流トレーナーに指導してもらった方が彼女だって──)

5 22/10/06(木)19:40:04 No.979269319

「あら、トレーナーさん。どこへ行くんですかぁ?」 「シュワット!」 突然後ろから声を掛けられ、文字通り飛び上がったトレーナーはぎこちなく後ろを振り向く。そこには、勝負服を来たスーパークリークの姿が。いつものように、笑顔で。 「……き、君の移籍する準備だぁ」 「……移籍先が無いのにですかぁ?」 「え」 抱き付かれるトレーナー。ウマ娘の桁違いなパワーで、骨が軋む。でもそれは決して彼を害そうとしているようなそれではなく、まるで子供が親から絶対に離れたくないのだと無言で訴えかけているようなそれだった。 「私、勝ちましたよ? あのピッコロちゃんに勝って、レースを勝ったんですよ? それなのに、トレーナーさんは私を置いて行っちゃうんですか?」 「……クリーク。まさか知って」 「トレーナーさん。私は、あなたが良いんです。それに、私が他のトレーナーさんに言われたくらいで引くと思いましたか?」 「……ごめん」

6 22/10/06(木)19:40:22 No.979269438

トレーナーも抱き返す。強く、強く。 そしてそれを廊下の角から覗いていたタマモクロスは一段落ついたとばかりにため息を漏らすと、おしゃぶりを咥えさせられ、ひたすらに「ママ……」と繰り返す一流トレーナーを引きずって人知れず去っていった。

7 22/10/06(木)19:42:22 No.979270244

このクリーク歩くときにギュピギュピギュピ足音鳴らない?

8 22/10/06(木)19:42:29 No.979270283

ふと電車のなかで始めたばかりの人がクリークを育てているのをみて、 「あなたの手で、最強のウマ娘を育てるのです!」 「「「おおおー!」」」 と妄想してたら出来上がったもの

9 22/10/06(木)19:43:25 No.979270673

人のスマホを覗き込むなや!

10 22/10/06(木)19:43:41 No.979270781

申し上げます!伝説のスーパー怪文書が現れましたぁ!

11 22/10/06(木)19:45:28 No.979271506

今ちょっと射精先で読めないけど帰ったら読むわ

12 22/10/06(木)19:53:57 No.979274884

子宮の中からimgすな

13 22/10/06(木)19:55:03 No.979275328

怪文書も誤字もひでえな

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