虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

1 22/09/14(水)21:26:57 No.971712601

ええ、ええ。女神様ですよ私は。 片や天なる天帝の娘が1人。片や天を謀りし逆神。全身女神とはこの私の事。 誰か1人と契約など本来はない事でしょうが、何があったか拗れに拗れ。これも天邪鬼なればこそというものでしょうか。ともあれこうして─── 「何このモノローグ」 「いえ、最近はめっきり話がありませんでしたので。この私が誰か分からぬ方もおられるのでは？と」 「第4の壁に叛逆するんだね……」 私の弩長い語りにはっきり長いと申されたのは誰を隠そう私のマスター、凪澪くんでありますよ視聴者の皆さん。 「誰なの視聴者って。怖いんだけど」 「劇であれば見られるのみですが、ゲームだと貴方の行動は操られねばなりませんよ？」 「僕の行動に僕が責任を持たなくていいならそれでも……」 なんとも前向き。流石はマスター、といったところ。とあれかくあれ、人が願いを持たなくなった世界で私織姫はこうして個人と契約するに至ったのです。 「誰に似たんだか、ですねぇ」 「無触媒で呼んだんだから他人事じゃないよ」 ええ、だから放っておくと死に損ないそうなのです。 などとも言えず、今日も今日とてのんびりと。ところで私、こんな喋り方でした？

2 22/09/14(水)21:37:07 No.971716367

誰…？

3 22/09/14(水)21:38:42 No.971717034

出雲

4 22/09/14(水)21:39:23 No.971717258

織姫ちゃんでしょ 凪澪くんマスターって言ってるし

5 22/09/14(水)21:39:48 No.971717341

プリテンダーな天邪鬼！

6 22/09/14(水)21:43:10 No.971718405

話をした。 ジヴは幸か不幸かどうしようもなく普通の人間だ。 共働きの両親の元へ生まれ、彼らが留守の間は画舫乗りのギルドに預けられ、やがて画舫乗りとして客を取り始める。 珊瑚の海の下層民ではあまりにもありきたりな出自。ありきたりな半生。 天に定められたその“ありきたり”に窮屈を感じなかったかといえば嘘になる。 でもそういうものだ。多くの珊瑚の海の民はこのエリアがSE.RA.PHの中でも住みよいところだと教わって育つ。 そしてその“ありきたり”が幸福なのだと少しずつ知っていく。その上で文句など贅沢なことだ。 ───そんな話をした。まだ駆け出しの画舫乗りだった頃。客となったサーヴァントに。 英霊は言った。字が読めるなら本を読みなさい。 本とは著者の人生の転写だ。一冊読むたびに君は新しい人生を経験する。知ることこそ、生きることだと。 あれからたくさん本を読んだ。相変わらず自分はありきたりなまま。 珊瑚の海にはどこにでもいる、普通の画舫乗りのままで。 ありきたりのまま、ありきたりにありきたりの夢を持った。 何もかもがありきたりな自分の中で、その夢だけがありきたりではなく特別に小さな光を放っている。今も。

7 22/09/14(水)21:50:50 No.971721272

SS多いの良いぞ

8 22/09/14(水)21:55:47 No.971723174

画像が出せないと一周回ってこの形式に戻ってくる…

9 22/09/14(水)22:00:29 No.971725086

画舫乗りにも色々居るからな… 意外と画舫乗り以外を見てないってタイプもいるから次の夢に向けてってのもありきたりかもしれなければ実はありきたりじゃないのかもしれない