ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/09/10(土)20:44:47 No.970254293
28歳、毎日同じ電車に乗って通勤して似たような書類を作り、似たような昼食を食べる。OLになりたての頃は可愛いお弁当なんか作っていたがアラサーになった今は可愛げの欠けらも無い、白米と冷凍食品だけの弁当を口に運んでいる。入社当時に一緒に弁当を食べていた同期は寿退社し、今は一人で食べている。当初は後輩達が気を使って誘ってくれたが、一人でもいい雰囲気を感じとってれたのか今は誘ってくることも無い。午後にはまた同じような仕事をしていつも通りの電車に乗って帰るんだろう。
1 22/09/10(土)20:45:40 No.970254740
レース好きな取引先には「フジキセキかぁ～懐かしいなぁ～まさか会えるなんて。フジキセキと言えばね」なんて聞いてもいないうんちくを聞かされ、上司には「早く結婚しなさい」だとか「現役時代は初々しくて好きだけど今のフジくんは色気があっていいね。ははは」だとかセクハラを受け、後輩には典型的なトレセン上がりのせいで結婚できないタイプの人と中々に効く陰口を叩かれる。同期は子供を産んで家庭を持つ横で私はこのまま歳をとるのかと思うと途端に不安になる。
2 22/09/10(土)20:45:54 No.970254834
大学時代はそれなりに楽しかった。最愛のトレーナーさんに卒業前に告白し振られて、半ば自暴自棄になりながら入学したが、サークルの先輩や同級生には恵まれ、それなりに好きな先輩とそれなりな恋愛をした。初めてがトレーナーさん以外だったことが心残りだったが悪い人ではなかったし、それどころか傍から見ればとっても良い人だったのは救いだったかもしれない。そんな彼ももう海外で一流のビジネスマン、一企業のOLが元カノってだけで連絡を取ることもない。大学の同級生とも在学時は遊んだし卒業後直後は何度か飲みに行ったが今はたまに会う程度で何人かに一人はネズミ講に引っかかっている。まぁ私も現役時代にトレーナーさんに教えて貰えなければ多分引っかかってた様から強くは言えないけどね。
3 22/09/10(土)20:46:19 No.970255016
トレーナーさんにはたくさんのことを教えてもらった、レースのことはもちろん、世間知らずだった私に沢山のことを教えてくれた。初恋が実るとは限らないということも。 卒業以来トレーナーさんはもちろんレースにさえ余り関わらないようにしてきた。一度どこから居場所を嗅ぎ付けたか、どこかのなんとかいう雑誌が当時のインタビューをしたいと取材をもちかけてきたがそれも断った。理由はもちろん、当時の話をすればトレーナーさんに会いたくなってしまうからだ。卒業して10年経つ女が今更連絡出来るわけないし、したとしても繋がるかどうか定かでは無い。だからと言ってトレーナーさんの連絡先を消す訳では無いが。
4 22/09/10(土)20:47:18 No.970255464
今日もヘトヘトになりながら駅のホームにて電車を待つ。後輩も増えてきて教えることが多くなってきたのに、上司から任される仕事も増える。会社辞めたい。でも今更辞めてどうする。そんな自問自答をいつも通り繰り返す。 「あれ？、フジキセキか」 10年も前に引退した私の顔覚えてるとか相当なレースオタクかと思いながら無視しようと反射的に顔を俯くと脳に電撃が走った。この声は…！久しぶりだから反応が送れた…！ 「ト…トレーナーさん！？」 「おう、久しぶり」 「トレーナーさんだ…」 「なんだよ、死んだとでも思ったのか？」 「トレーナーさんだ...」 思わず卒倒しそうになるが何とかこらえて目の前の現実が現実なのか確かめる。 「トレーナーさんだ...」 「そんなに俺との再会が驚愕なのか、まあいい。フジは今何やってるんだ？仕事帰りのようだが」 「私は...トレーナーさんの想像通りアラサーの独身OLだよ、がっかりしたかい...？」
5 22/09/10(土)20:47:31 No.970255575
「そんなことないさ、教え子が立派に社会人やってるだけで感動ものさ。しかし意外だな、フジキセキなら早めにいい人見つけて結婚すると思ってたんだが」 君のせいで結婚できないんだよ！と心の中で大声で叫びつつ今度は私が聞く。 「トレーナーさんは今もトレーナーさんなのかい？」 「不思議な聞き方だね。うん。そうだよ。今もトレーナー、君を担当していた時程GIを勝つことは無いけどね」 「そうなんだ。何故か安心したよ」
6 22/09/10(土)20:48:13 No.970255917
ああなんて楽しいんだろう、この人との会話は。10年ぶりの感覚に心が踊る。事務服のスカートの中でしっぽがブンブンと揺れる感覚がある。心が温かくなっていく。 「フジはここら辺で働いてるんだよね？」 「そうだね」 「じゃあ、一緒に晩御飯でもどうだ？」 「え...本当にいいのかい？」 トレーナーさんに再会しただけでなくご飯にも誘われた。もう一度これが精神の限界から来る幻覚ではないかと確かめるが現実以外疑いようもない。心弾みながらそれでも冷静に私は聞く 「もちろんいいよ。でもトレーナーさんはいいのかい？こんな時間にアラサー女と2人で食事なんて」 トレーナーさんは一瞬考える素振りを見せたがすぐに答えてくれた。 「え...ああごめんね変な気使わせて、心配しなくても俺は独身だよ」 思わず心の中でガッツポーズする。仕事とウマ娘を優先するトレーナーさんの性格とこんな時間にご飯に誘う点で何となく察しはついていたが本人の口から言ってくれるとやはり心強い。 「トレーナーさんはお酒強いかい？おすすめの居酒屋があるんだ」
7 22/09/10(土)20:48:38 No.970256099
私は歓楽街の近くの居酒屋に連れていくことにした。 もちろん雰囲気は雰囲気で好みの居酒屋だ。 「実は俺お酒は全然なんだ、すぐに酔いつぶれてしまう」 「安心して、お酒以外の飲み物やご飯も美味しいしお酒飲めなくても楽しめる店さ」 「安心したよ。フジはお酒強いのかい？」 「本当は私も弱いよ、もしかしたらトレーナーさんよりも弱いかもね」 嘘だ。酒は我ながら死ぬほど強い。だからこそ職場の男共には次第に相手にされなくなった。そんな私の嘘を信じ込んでトレーナーさんは「フジが好きな店なんだからオシャレなんだろう、2人揃って酔いつぶれでもしたら恥ずかしいな～」なんて言いながら私の後ろを着いてくる。今日は素敵な夜になりそうだ。
8 22/09/10(土)20:50:06 No.970256705
限界OLフジキセキ見てぇ～⤴って思って書きました。
9 22/09/10(土)20:51:00 No.970257100
いいねこういうのも 続きも頼む
10 22/09/10(土)20:51:07 No.970257167
いい…続けて？
11 22/09/10(土)20:52:42 No.970257848
この後ホテルに連れ込んでしっぽりする場面が引き出しにあるんだろう？ はやく出そう？
12 22/09/10(土)20:53:14 No.970258064
うまぴょいするんだ…
13 22/09/10(土)20:56:26 No.970259480
まだだ…まずは布石を置くんだ…
14 22/09/10(土)20:56:33 No.970259539
勝ったな…
15 22/09/10(土)21:07:21 No.970264141
一度振られたからってその後惚れない訳じゃないからな
16 22/09/10(土)21:16:28 No.970268170
手っ取り早く肉体関係に持ち込もうとしてる…
17 22/09/10(土)21:19:31 No.970269700
>だからこそ職場の男共には次第に相手にされなくなった。 職場の男共どころか大学ですらじゃ…
18 22/09/10(土)21:20:24 No.970270121
掛かり
19 22/09/10(土)21:21:51 No.970270788
続きがないようだが…
20 22/09/10(土)21:23:00 No.970271340
この後ちゃんとトレーナーさんとは結ばれるんですか？
21 22/09/10(土)21:25:08 No.970272282
>まだだ…まずは布石を置くんだ… おかしい…フジキセキは先行型だったはず…
22 22/09/10(土)21:25:53 No.970272609
この歳でトレーナーさん未婚なら差し切るしかないよね
23 22/09/10(土)21:30:24 No.970274671
>おかしい…フジキセキは先行型だったはず… 先行策で一度負けてるからね 作戦変えるのも手だろう
24 22/09/10(土)21:32:32 No.970275574
このフジキセキは酔った男は勃起しにくいという事実を知っているのか！？
25 22/09/10(土)21:34:09 No.970276304
おめえ酔ってても相手がフジだったら勃起するだろ
26 22/09/10(土)21:36:08 No.970277267
地味にG1娘他にも輩出してる…
27 22/09/10(土)21:37:53 No.970278102
酔いつぶれてふにゃぴょいで欲求不満のまま終わる限界フジキセキVer2が見たい
28 22/09/10(土)21:43:40 No.970280660
愚痴を言い始めたら止まらなくなっちゃっていい雰囲気になる前に終わるという前代未聞のポカをやる未来も見える
29 22/09/10(土)21:45:23 No.970281337
なし崩し的に会社辞めてサブトレになってほしい