ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/09/04(日)23:58:24 No.968362422
先日ポケスペ純愛健全ゾロ目スレでのブルクリのネタをレブルとゴークリの話として書かせていただきました このスレ自体はダイススレではありません 思いっきり三次創作ですのでご了承下さい あらすじ >秘湯に浸かりながら彼女連中は胸浮くのかなと妄想 >深夜のテンションで性癖談義 >ブルー立案ゴールドのハート捕獲作戦 >ゴールドにヤキモチ妬かせるべくクリスにボディタッチしてる自撮り送りまくるブルー >ヤキモチ焼いたのはレッドの方だった
1 22/09/04(日)23:58:39 No.968362511
「あ~、いい湯っスね」 「そうだなぁ…」 夜のシロガネ山の秘湯。 レッドとゴールドはそこに浸かって疲れを癒していた。 「修行の締めはやっぱりこれだよなぁ」 「いい汗かいた後にあっちぃ風呂に入んのは最高っスよ! このためだけに修行してるとこはありますから」 「そこ以外のためにも修行してほしいんだけどな…」
2 22/09/04(日)23:59:09 No.968362696
そうは言うものの、ゴールドが真面目に修行してることくらいはレッドにもわかっている。 それなりに修行は厳しくはしている。 だけどゴールドはそれについていって、確実に強くなっている。 自分とて油断すれば勝ちを逃すか、 そうでなくても手痛い反撃を食らってしまうかもしれない。 「どーしたんスか?オレさまのことじろじろ見て」 「いや、ゴールドはすごいなって思ってさ」
3 22/09/04(日)23:59:36 No.968362872
一瞬。ゴールドは目を見開く。 だがすぐにいつもの顔に戻り、 「いやー、嬉しいけどせっかくなら美人のギャルとかに褒めちぎってほしかったっスよー」 「まぁ気持ちはわかるよ」 軽く笑い合う。 「でも今入浴中だからなぁ。 ここに女の人がいても困るから悪いけどオレで我慢しててくれよ」 「へぇへぇ」
4 22/09/05(月)00:00:11 No.968363098
軽く返されるが、ゴールドの顔に不満は無さそうだ。 と、そこで機械音が鳴った。 周りを見渡してみると、自分のポケギアからであった。 手をタオルで拭き、ポケギアを取る。 そこの画面にはブルーからの着信が表示されていた。
5 22/09/05(月)00:01:11 No.968363516
そこから少し前。 「ということで、ブルーちゃん発案のゴールドのハート捕獲作戦を開始するわ」 「なにがというわけでなのかはわかりませんが…」 ブルーの自室。 困惑するクリスを前にブルーは宣言した。 「呼び出されたからなにかと思いましたが…」 「だってあなたゴールドとの仲をどうにかしたいって前に相談しに来たでしょ」 「それは、そうなんですが…」
6 22/09/05(月)00:01:51 No.968363747
照れるクリスが目を逸らす。 その様子はかわいらしいが、今はそれではいけない。 「クリスはちょっと照れ屋だから、 あなたから攻めるのは難しいかもしれないわ」 「それじゃあ、どうすれば…」 クリスは項垂れる。 「大丈夫。策はちゃんとあるわ」 「え?」 クリスの隣に移動する。 彼女に身体が触れ合いかねないくらいの距離にまで近づく。
7 22/09/05(月)00:02:12 No.968363886
「あ、あの?ブルー先輩、近いんですけど…」 「ダメよ。アタシから離れたら」 さらに近づく。 「え、えっと、わたし、ブルー先輩のことは尊敬してますけど、 そういう意味ではなくて…」 「アタシだってそうよ。ちゃんとレッドとお付き合いしてるもの」 「だったらなんでですか!?」 取り乱すクリスに、笑いかける。 「アタシたちがイチャイチャしてるところを自撮りしてゴールドに見せて、ヤキモチ焼かせようかなって♡」 「え、え~!?」
8 22/09/05(月)00:03:08 No.968364221
「と、いうわけなの。レッドは協力してくれるわよね?」 「いいけどさ、オレは何をしたらいいんだ?」 時間は戻り、シロガネ山。 ブルーとの通話で事情を聞いたが、レッドは自分の役割がわかっていなかった。 「ゴールドに写真見せるだけでいいわ。 アタシやクリスから直接写真送るよりはレッドから見せる方が良さそうだから」 「そうなのか?」 「アタシだと接点薄いし、クリスからだと内容が不自然でしょ? だからレッドからの方が1番自然かなって」 「そうかな…。まあ、わかったよ」
9 22/09/05(月)00:03:31 No.968364360
反対する理由もないので、言われた通りにする。 通話を切ると受け取った画像を開く。 そこでは、ブルーがクリスに絡み付いていた。 顔を赤くするクリス。 その彼女に密着し、身体をなぞるように手を触れさせるブルー。 妖しい笑みを浮かべ、クリスに迫るブルーの姿が淫らな雰囲気を出していた。 「お、どしんたんスかレッド先輩」 「いや、ブルーから写真が送られて来てさ。 クリスと一緒のが」
10 22/09/05(月)00:03:50 No.968364468
誤魔化さず、正直に言う。 下手に脚色しようとしてもそれこそ不自然だ。 「え、どんなのか見せてくださいよ」 「いいぞ。ほら」 ゴールドの方から言ってくれるなら好都合だ。 自然な流れで彼に画像を見せることができた。 「うわ、なんか、いやらしい感じっスね」 「オレもそう思うよ」 どんどん、新規の写真が送られてくる。 その度に、絡みが過激になっていった。
11 22/09/05(月)00:04:07 No.968364564
ブルーの手が、まるで這うようにクリスの身体に絡んでいる。 正面から胸と胸を合わせたような構図もある。 逆に、照れながらもクリスからブルーに抱きついているものもある。 「なんか、無理してる感ありますけどそれも悪くないですね」 「そうかもな」 仲が良さそうで微笑ましい。 だが、そうは思いつつも何かが引っかかる。 言いようの無い違和感。 それがレッドの中に微かに、だが確かにあった。
12 22/09/05(月)00:04:47 No.968364817
「レッド先輩は、こういうのブルー先輩といつもしてるんスか?」 「いや、してないけど」 「そっスか。してたんならめちゃくちゃ羨ましいなぁ!って思ってたんですけど安心しました」 言われて、思う。 レッドはブルーにこうされたいか。 されたい。 自分からもしたい。 シンプルに、そう思う。 加えて、なぜこうされてるのが自分ではないのだろう。 彼女の過激なスキンシップを独占したい。 今はそうされているクリスが羨ましい。 その嫉妬心や独占欲こそが、先程の違和感。 自分の本音であった。
13 22/09/05(月)00:05:07 No.968364937
「どうかしましたか、レッド先輩?」 「どうって、なにがだ?」 ゴールドに声をかけられて、自問自答を中断する。 「いや、なんかすげー怖い顔してて」 「…そんな顔してたか?」 「そりゃ、もう」 そうだったのかと自省する。 だが、止められない欲求が湧いてくる。 ブルーに会いたい。 触れ合いたい。 彼女に愛情を向けられたい。 そんな欲望がレッドの中で渦巻いていた。
14 22/09/05(月)00:07:02 No.968365636
「…よし、そろそろ上がるか。 片付けて修行もやめにしよう」 「うっす」 ゴールドに呼びかけ、秘湯から上がる。 身体を拭き、身支度を整える。 早くブルーに会いたい。 一刻も早く彼女の元に行きたい。 そんな欲望に耐えられない。 ゴールドには言えないが、レッドの心はそんな気持ちでいっぱいだった。
15 22/09/05(月)00:09:53 No.968366658
それからしばらくして。 クリスの帰った後、ブルーはベッドに横たわっていた。 すでに寝る準備もして、あとは眠るだけ。 今回の成果は明日になったらレッドに聞こうと、そう思っていた。 が、そこで窓が叩かれる音が微かにした。 なんだろう、と思いつつ窓を開ける。 そこには、プテに掴まれてるレッドが浮かんでいた。
16 22/09/05(月)00:13:20 No.968367942
「レッド…」 「よう、ちょっと会いたくなってさ」 窓からレッドが入ってくる。 靴はあらかじめ脱いでいたらしく、履いていないことに安堵する。 「あの写真見たら、ちょっとクリスが羨ましいってなっちゃってさ。 そう思ってたら、無性にブルーの顔が見たくて」 こちらの方を嫉妬させてしまったか。 予想とは異なる展開。 だけど、これはこれでいいか。 そう思い直すとブルーはレッドに抱きついた。
17 22/09/05(月)00:16:06 No.968368924
「かわいいわね、レッドは」 「…なんか、彼女に言われるのは複雑だな」 軽く頬にキスをする。 「大丈夫。ここまでするのはあなただけだから。 アタシが1番好きな、レッドにだけ」 「…うん」 彼からも抱きしめ返される。 夜遅くにも関わらず、自分たちはしばらく身体を寄せ合っていた。 眠りにつくまで。
18 22/09/05(月)00:19:54 No.968370290
翌日。 「…恥ずかしかったわ」 「災難だったじゃねぇか。ブルー先輩の思いつきに巻き込まれてよ」 ため息をつくクリスは、ゴールドに慰められる。 「女の人同士で、あんなに密着するなんて初めてでね。 わたしこのまま危ないことになるんじゃないかってちょっと怖かったわ」 「それはそれで見てえかもしんねーな」 「からかわないでよ!」 怒って抗議するが、ゴールドに笑って受け流された。
19 22/09/05(月)00:22:44 No.968371313
「ま、ちったぁブルー先輩が羨ましいって思ったぜ」 「…ほんと?」 「おう。こんなスタイルいいギャルにべたべたしてんだから。 男だったらそりゃ、代わってほしいとか思ったりするもんだぜ」 「…そう」 ヤキモチは焼いてもらえた。 自分に、少しは執着してもらえた。 それならばやった甲斐はあったかもしれない。 そうクリスは思えた。
20 22/09/05(月)00:27:04 No.968372903
「ま、お固い学級委員だけど抱きついたら反撃で蹴り飛ばされるかもしれねーけどな」 「ゴールドの中で、わたしはそんなに蹴ってくる人なの!?」 「いやそればっかりはてめーの日頃の行いだろ!」 「そうだとしても、ゴールドが変なこと言ったりするからでしょ!」 結局、いつもの言い争いになってしまった。
21 22/09/05(月)00:27:19 No.968372991
以上です 閲覧ありがとうございました
22 22/09/05(月)00:30:13 No.968374012
合体同人誌久しぶりに見た気がする
23 22/09/05(月)00:30:42 No.968374191
>「いや、なんかすげー怖い顔してて」 >「…そんな顔してたか?」 >「そりゃ、もう」 普段と比べると本気モードのレッドさんちょっと怖いからな… fu1412709.jpg
24 22/09/05(月)00:33:53 No.968375357
ゴークリがいい感じのケンカップルでついついオチに使ってしまいます 逆にレブルは自分の中ではもう喧嘩とかするイメージなくてそういうシーンが書きにくいです
25 22/09/05(月)00:44:35 No.968379177
>ゴークリがいい感じのケンカップルでついついオチに使ってしまいます >逆にレブルは自分の中ではもう喧嘩とかするイメージなくてそういうシーンが書きにくいです まだわーきゃーケンカしちゃうゴークリに対する先輩の熟年っぷりを補強できてて良いと思います 動かしにくい性格なクリスを動かすのにブルーは滅茶苦茶便利ですよね
26 22/09/05(月)00:57:12 No.968383370
ゴールドもクリスも放っておいたらいつまでもお互い何もしない可能性あるからな…