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22/09/03(土)20:00:13 こんば... のスレッド詳細

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22/09/03(土)20:00:13 No.967862738

こんばんはー! 9月になりましたね! ちょっと落ち着いたので再開します! フルートリズムのフルートひとくち講座! 20回目は、ピッコロ等に使われている木材についてのお話しです。 「なぜピッコロは黒いのか」「最近黒以外のピッコロが出てきているが何故か」 をお伝えします! では、どうぞ!!

1 22/09/03(土)20:01:07 No.967863117

最初に、現在ピッコロ等に使われている黒い木材は「グラナディラ」(アフリカン・ブラックウッド)と言います。 この木は比重1.2~1.3と、水に入れたら沈むくらいの高い密度と強度を兼ね備えています。 ですが、昔の楽器であるフルート・トラベルソなどは、必ずしもグラナディラで出来ていた訳ではありませんでした。 当時はローズウッドやツゲ、カエデといった素材が使用されていたんです。

2 22/09/03(土)20:01:51 No.967863416

ですが、どんどんフルートの機構が進化する中で、無視できない問題が出てきます。 柔らかい素材だと、キーが「もげて」しまうんです。

3 22/09/03(土)20:02:08 No.967863522

例えば、初期のトラベルソでは1鍵式(キーが1個付いているだけ)のモノが主流でした。 しかし、時代を追う事にキーの数はどんどん増えていき、 ベームさんが開発したベーム式フルートは17個。 ものによってはそれ以上にキーが増えたりしました。 そういった中で、キーがもげる事態が発生するようになったんです。

4 22/09/03(土)20:02:31 No.967863694

フルートやピッコロの場合はキーを管体にねじ止めして固定しているんですが、 キーが増えると下の木が耐えきれなくて、まるで石膏ボードに木ネジを付けたときみたいにボロリと取れてしまうんです。 また、フルートやピッコロの場合は、クラリネットなどよりも管厚が薄く、短いネジしか使えません。 そうなると、余計にネジがもげやすくなります。

5 22/09/03(土)20:02:55 No.967863872

そこで、グラナディラが使われるようになりました。 この木であれば管厚を薄くしても強度が確保出来、ネジ止めにも耐えてくれる為、 現代のピッコロや木製フルートは主にグラナディラが使われるようになったのです。

6 22/09/03(土)20:03:37 No.967864163

で。 現在はツゲやピンクアイボリー等で作られたピッコロ等もありますが、 これらの楽器にはある工夫がしてあります。 それは、金属製のメネジを管体に埋め込んでいるんです。 これにより、ネジがボロリともげる心配がなくなるので、 以前では使いにくかったツゲやピンクアイボリーといった柔らかい素材でも、 強度の心配をする事なく使う事が出来るようになりました。 これらの柔らかい素材を使ったピッコロやフルートは暖かく柔らかい音色なので、是非吹いてみて下さい!

7 22/09/03(土)20:03:56 No.967864295

今回はここまで! ちょっと本気でネタ切れ気味なので、また気になる事があればお気軽に! ではまたー!

8 22/09/03(土)20:11:53 No.967867566

ピッコロって木だったのか…

9 22/09/03(土)20:56:51 No.967886030

豆知識助かる

10 22/09/03(土)21:09:56 No.967891263

きも

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