虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

1 22/09/03(土)01:42:32 No.967640447

深夜ゴンドラ

2 <a href="mailto:1/3">22/09/03(土)01:46:03</a> [1/3] No.967641159

氷絶の鋼床。 その一角、外套に身を包んだ二人の騎士が少し距離を置いて進んでいく。 パリン、と後ろの騎士の足元で何かが砕ける音がした。 兜ごしでも視界が遮られる。吹き荒れる雪状雑像スノーノイズを鬱陶しく思いながらも視線を足元へと向けた。 見えたそれにひっ、と声を上げそうになるのを辛うじて堪える。 それはこの氷絶の鋼床に入り込み哀れにも凍結、鋼床の一部となった月の民、その腕だった。 (こう言うのは何時まで経っても慣れませんね…) パーシヴァルは騎士である、悲惨な戦場、痛ましい遺体など幾らでも見ている。 だからこそ、遺体を見て悲惨だと哀れだと感じる心を失っては行けないのだと、少なくともパーシヴァルはそう信じている。 このままだと先行したあの人に置いていかれる。目を細め、右手で十字を切り死を悼むと足を前に進めた。 氷絶の鋼床は寒さなら冬のブリテン以上だが、それは大した事ではない。もっと寒くても耐えられる。 問題は… パーシヴァルは目の前を進む外套のセイバーに視線が行く。

3 <a href="mailto:2/3">22/09/03(土)01:47:43</a> [2/3] No.967641488

あの人は、彼の王はきっと『パーシヴァル達』の知っている『王』の中で最も孤独だ。 今ここにいるパーシヴァルはロンゴミニアドオルタナティブにより幾多の可能性が束ねられたパーシヴァルだ。 その自分のものではない記憶があるから分かる、自分ではないパーシヴァルは王を裏切る位なら自死を選ぶとまで言いながらも王に反旗を翻した。 自分もある召喚では獅子王と名乗るようになった王に反旗を翻した、それがあり得ざる白亜に輝く槍を託されたものの役割と信じたから。 かの王に使えたパーシヴァルもそうだったのか？だが、彼の王は口調こそ冷たかったが同時に内側にある感情の熱も感じられた。 彼の王が変わったのか、或いはあの姿こそが真実なのか、それを間近で仕えてこの目で確かめたい。だからパーシヴァルは許しを得てセイバーの旅に同行している。

4 22/09/03(土)01:47:51 No.967641513

珊瑚の住人って時間間隔狂ったりしないのかしら 空模様変わらなくても人通りがある時間帯とない時間帯とかがあったりするのだろうか

5 <a href="mailto:3/3">22/09/03(土)01:48:20</a> [3/3] No.967641601

気付くとパーシヴァルの足が遅くなっていたのか、随分セイバーと放されてしまった。 慌てて前を向くとセイバー無言で立ち止まり、パーシヴァルを待っていた。 パーシヴァルは少し驚く、別の自分が知っているかの王はそんな事をしない。付いて来れないのであれば切り捨て、置いていく。そんな印象だったからだ。 「申し訳ありません！すぐに追い付きます！」 パーシヴァルの言葉を聞いてセイバーは無言で頷き、再び前へと進んだ。 何も言わないなんて冷たいと言う方がいるかも知れませんが、それは違います。 ええ、だってちゃんと私の言葉をあの凛々しくも可愛らしい熊の耳で聞いて下さっていたのですから！

6 22/09/03(土)02:41:43 No.967650166

扉の入江所属の月の民が消えてる？

7 <a href="mailto:入江">22/09/03(土)05:49:31</a> [入江] No.967662697

>扉の入江所属の月の民が消えてる？ 扉の入江自体の設定を変えたので ちょっと外面が良くなったよ

8 22/09/03(土)06:21:14 No.967664288

熊耳王がどのくらい解凍しているか…

9 22/09/03(土)06:27:43 No.967664698

でもセラフの王は賞金で孤児院作っちゃうあしながおじさん王だからなぁ

10 22/09/03(土)06:33:44 No.967665069

月はキャラが増えてり消えたりで追いつけない…