22/08/29(月)23:40:47 「ただ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1661784047440.png 22/08/29(月)23:40:47 No.966261521
「ただいまー」 「あ、トレーナー!おかえりなさい!」 家に帰るとマチカネタンホイザがいた。別に同棲しているわけではない。ただ、彼女はトレーナー寮の合鍵を持っていて、定期的に泊まりに来るのであった。最初は異性、それも自分の教え子に合鍵を渡し、更には家に上げて泊めてしまうなんて許されるはずもないと思っていたが、彼女が言うにはトレセンでは"普通"だと言う。同僚からそんな話は聞いたことはないが、彼女の周りのウマ娘もみんなやっていることだということだった。どこか釈然としない感覚はあったが上目遣いでお願いしてくるマチタンを断りきれずに結局合鍵を渡してしまった。別に変なことをするつもりはないし、マチタンも何かイタズラをするタイプでもないし問題は無いだろう。 「お風呂、もう沸かしてありますよ。私はもう入ったのでトレーナーさんもどうぞ」 「……マチタン、それ、俺のシャツじゃない?」 「あっ……これはですねぇ………着替えを忘れちゃったのでお借りしました!ちょっとおっきいけど、あったかくていいですね……えへ♪」
1 22/08/29(月)23:41:14 No.966261670
……最近、ヤケに距離感が近すぎないか、という話もしたが、これも"普通"だという。なんでもトレーナーは友人とはまた違った特別な存在で、過ごし方が友人と異なるのも当たり前だという。まぁ、女子学生の感覚というものは当人でないと分からないということもあるし、なにより彼女が嬉しそうなところをわざわざ拒絶して水を差すこともないだろう。それって恋人じゃないのか、と聞くと顔を赤らめて否定したので、恋愛感情は無さそうだし。 ………少し残念な気持ちになった俺は教育者失格かもしれない。 マチタンがキッチンで調理をする音を背に、脱衣所へと向かう。マチタンが泊まりに来る日は基本的に彼女が晩ごはんを作ってくれる。さすがは飲食店の娘、出来上がる料理は家庭的ではあるがどれもレベルが高く、普段インスタント食品に頼りがちな俺にとっては代金を払えないことが申し訳なくなるくらいに満足できるものだった。 「マチタン…………脱衣所に服、脱ぎっぱなしなんだけど………」 「ぁ…………せ、洗濯機にズボッと入れちゃってくださいな」 「いや、流石にマズイよ。マチタンがしまったほうが………」
2 22/08/29(月)23:41:33 No.966261779
「パパッとやっちゃえば大丈夫ですから!今私がキッチンを離れるとお肉が焦げちゃいますよぉ」 「分かったよ………」 なるべく何も考えないよう、なるべく自分の衣服と同じように脱ぎ散らかされたものを洗濯機に放り込んでいく。流石に下着を持ったときは一瞬フリーズしてしまったが、すぐに理性とトレーナーとしての誇りを思い出し見なかったことにする。彼女にその気がないのにこちらが邪念を抱いてしまっては、彼女の担当をする資格がないだろう。 「トレーナー………ドキドキ……しました?」 「………ちょっと。とりあえずお風呂入るよ」 「ご飯作って待ってますから、ゆーーっくり浸かってくださいな」
3 22/08/29(月)23:41:57 No.966261916
「あがったよー」 「おぉ!いいタイミングですね、トレーナー。じゃじゃーん!今日はにんじんハンバーグにしてみました!」 得意げなマチタンがテーブルに並べたのは大皿の殆どを占有する巨大なにんじんハンバーグ。学園の食堂ではたまに見るサイズだが、成人男性には大きすぎるように思える。 「おぉー美味しそう…………だけど、大きくない?こんなに食べ切れないよ」 「ふっふっふ………もちろん私も食べますよ。トレーナーと半分こしたいからおっきく作ってみたんです」 「まぁ、マチタンと一緒なら食べ切れそうだね。それじゃお腹も空いてるし、早速いただきます」 「いただきまーす」 巨大なハンバーグをナイフとフォークで一口大に切ると、中から肉汁が溢れ出す。気をつけないと皿からテーブルに溢れてしまいそうだ。口に入れると、肉汁をたっぷりと含んだ柔らかいひき肉とマチタン特性のスープの酸味がよく絡み、絶品としか言いようのない出来だ。しかし当の本人は料理に手を付けることなくこちらをじっと見つめていた。
4 22/08/29(月)23:42:29 No.966262087
「食べないの?凄く美味しいよ、このハンバーグ」 「私はむしろ、トレーナーを見ていたいというか………あっ!そうだ!トレーナー、"あーん"しません?」 「えっ……」 「美味しさも倍になるって聞きましたし!嫌なら………やめますけど……」 「マチタンが嫌じゃないなら………いいよ」 「本当ですか?やったー!ほらほら、トレーナー!お口開けてください!」 「ちょっと待って、いきなりで………アチチッ」 「うわぁ!ごめんなさい。ちゃんと冷ましてからお口に入れますね。ふー……ふー……」 マチタンが冷ましてくれたハンバーグを口に入れていく。自分からハンバーグを切ることもせず、ただ運ばれてくる食事を咀嚼していくだけ。まるで餌付けされているみたいだ。 「えへへ………美味しいですか?」 「うん。いつもより美味しいかも」 「そっかぁ………こうやってずっとトレーナーをお世話するのもいいですなぁ」 「そろそろお腹いっぱいになってきたよ。マチタンも食べないと」 「あ、そうですね。それじゃトレーナー、私にも"あーん"お願いしますね!むん!」
5 22/08/29(月)23:43:04 No.966262288
そう言うと、彼女は口を大きく開けてこちらを見つめる。いかん、平常心平常心………。 「はむっ………確かにいつもより美味しい気がしますよ、トレーナー!」 「よかったよ。ほい、もう一口」 「モグモグ………うーん、トレーナーにお世話されるのもたまりませんなぁ………」 美味しそうに食べるマチタンの口にどんどんとハンバーグを運んでいく。大皿いっぱいに存在感を示していたハンバーグはすっかりその姿を消していた。 「ふぅー………いっぱい食べましたねぇ」 「美味しかったな」 「また今度、"あーん"して食べましょうね!」 「……そうだな」 お腹が膨れたら、ディナーの片付けをして寝る準備だ。彼女が泊まりに来る日はタオルケットを用意する。彼女にはベッドで眠ってもらい、こちらはソファーで寝るからだ。 「トレーナー!今日は一緒のお布団で寝ますよ!」 「いやいや、流石にそれはマズイんじゃ……」 「いえいえ!"普通"ですよー。合宿でもみんなで寝たりとかしますし!私のリサーチでは全っ然よくあることなのです!」
6 22/08/29(月)23:43:27 No.966262419
「うーん………マチタンが言うならそうなのかなぁ………全く嫌ではないからいいけど」 「トレーナー、私が言うのもなんですけどふわふわしてるというか、すっごく素直ですよね………悪い人に騙されちゃわないか心配です」 「どういうこと…………?」 彼女の言うところはよくわからないが、とにかく一緒に寝ることになりそうだ。幸い、トレーナー寮のベッドは大きめなので2人くらいなら並んでも余裕があるだろう。 「ばばーん!かわいいクモちゃん枕!ふっかふかですやすや寝れちゃいますよー。トレーナーさんもどうぞ!」 「それだとかなり近くなるけど、いいの?」 「えへへ………近くで寝ると、あったかくていいなぁって思うので……イヤどころか嬉しいです」 「そっかぁ………」 彼女の言う通りその枕はいつも自分が使っている、トレーナーになって以降一度も買い替えていないそれの何倍も柔らかかった。それに、すぐ隣に彼女がいるため、布団が要らないと思えるほどに温かい。これならすぐに眠れそうだ。そう思うと、いつもはなかなか落ちない瞼がスッと閉じていく。これで抱き枕でもあったら最高なんだけどなぁ……
7 22/08/29(月)23:44:22 No.966262712
「トレーナー………起きてます?……寝ちゃったか。今日は色々と勇気を出してみたけど、全部うまくいっちゃったなぁ…このままずーと一緒に……にひひ……うわぁ!びっくりした……急に抱きしめるなんて………寝顔もかわいいなぁ……今日はこのままぎゅーっとしながら寝ちゃいますね。ふわぁ……しあわせぇ……」 ………………………………………………………………………………………… 「おいっすー。タンホイザいますかー?……ってうわ!?トレーナー室で何やってんのさあんたたち!?」 「何って………担当の子の頭を撫でるのは普通なんじゃないの?」 「あっ!ネイチャ!……ちょっとしたら行くから、この場は勘弁しとくれー……なんて」 「あー………そういうことね。まぁお似合いだと思いますよ。応援してますので、おじゃま虫は退散しますよーっと」 「………マチタン、本当のところどこまでが"普通"なの?」 「私達が嫌じゃないことは全部普通ですよー。それだと、駄目ですか?」 「うーん………まぁ、嫌じゃないからいいか」 「…やったー!………えへへ、次は尻尾をお願いしますね…」
8 22/08/29(月)23:44:51 No.966262868
甘々マチタンを書いてほしいと言われたので書きました。 普通のマチタンです。
9 22/08/29(月)23:48:13 No.966263951
ゲロ甘すぎる…
10 22/08/29(月)23:51:32 No.966265027
ありがたい…
11 22/08/29(月)23:52:00 No.966265158
うーんこれはごく普通の関係ですね
12 22/08/29(月)23:59:59 No.966267586
マチタンは悪い子だなあ…最高だ…
13 22/08/30(火)00:00:27 No.966267769
素直な甘さがスーッと効いてこれはありがたい…
14 22/08/30(火)00:01:03 No.966268002
マチカネ族はいやしいな…
15 22/08/30(火)00:07:42 No.966270226
仕方ないよな…普通だもんな…
16 22/08/30(火)00:15:05 No.966272602
コーヒー!コーヒーを頼む!
17 22/08/30(火)00:25:32 No.966275927
ウワ…
18 22/08/30(火)00:28:15 No.966276725
普通だな!
19 22/08/30(火)00:35:38 No.966278913
随分多量のサッカリン入ってる普通だな!
20 22/08/30(火)00:36:29 No.966279172
ワッ…アッ…
21 22/08/30(火)00:37:23 No.966279429
鍵持ってて定期的に泊まりに来て下着の処理させてる普通
22 22/08/30(火)00:39:01 No.966279915
わるいこは目の前にいるんだよなぁ!
23 22/08/30(火)00:51:04 No.966283268
そのうちちょっと普通じゃないこともする
24 22/08/30(火)00:57:45 No.966285052
>そのうちちょっと普通じゃないこともする そうなる段階だと体のふれあいは普通になってるだろうし…
25 22/08/30(火)01:05:36 No.966287028
甘いっていうか攻めてる 攻めマチタン助かる
26 22/08/30(火)01:09:08 No.966287897
マチタンにはおこちゃまパンツ履いて欲しい勢です 帰りますね
27 22/08/30(火)01:10:32 No.966288255
大抵の二次創作でネイチャさんマチタンのノロケ見せつけられすぎ問題