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22/08/21(日)23:59:18 先日ポ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1661093958042.jpg 22/08/21(日)23:59:18 No.963355033

先日ポケスペ純愛健全ゾロ目スレでのブルクリのネタをレブルとゴークリの話として書かせていただきました このスレ自体はダイススレではありません 思いっきり三次創作ですのでご了承下さい あらすじ >衣装交換 >レッドたちからは好評

1 22/08/21(日)23:59:31 No.963355134

当たり前に持っているもの。 持っていないもの。 それは人間みんなにあることだ。 自分だって人並み以上に恵まれているところはあっても、 逆に恵まれてなかったこともある。 それを目の当たりにした時、 自分はどうすれば良いのだろう。

2 22/08/21(日)23:59:47 No.963355262

「ママったら酷いんですよ!」 ブルーの家の自室。 クリスは来訪するなりいの一番にそう言い出した。 「どうしたのいきなり?」 「この格好見てくださいよ! ママに無理矢理こんなの着せられて!」 クリスの格好は可愛らしいものだった。 かつてシルバーやゴールドと共にその格好を見せたことのあるもの。 ブルーも皆と一緒の時に見たことはある。 「ポケモン塾の遠足だからってこんな格好させられて、 恥ずかしいです…」 「そこまで言わなくても…」

3 22/08/22(月)00:00:02 No.963355403

年齢不相応かもしれないが、それほど似合わないとはブルーは思わない。 「シルバーもゴールドも変って言わなかったしいいんじゃない?」 「それはそうなんですけど…」 「それにそこまで世話焼いてくれるママっていいものよ? 娘のこと大事にしてくれるんだもの」 「それは…」 クリスは口籠もった。 「すみません、ブルー先輩は…」 「いいのよ、気にしないで」 ブルーは幼い頃から両親と引き離された。 クリスはそのことを思い出したのだろう。

4 22/08/22(月)00:00:33 No.963355680

「それにしても、アタシから見てもその格好は悪くないと思うわよ」 「そうですか…?」 「ええ、ミレイさんもいいセンスしてるわ」 ふと、思ったことがあった。 「ちょっと、服装交換してみる?」 「…はい!?」 その提案にクリスが驚いた。 「え?どういうことですか!?」 「アタシも着てみたくなって。 背丈もプロポーションも近いし着ようと思ったら出来るんじゃない?」 「そ、そうかもしれないですけど」 怯むクリスに迫る。

5 22/08/22(月)00:00:48 No.963355807

「あ、後でレッドやゴールドに見てもらいましょ。 2人とも面白いリアクションしてくれそうだし♡」 「え、えー!? そんな、ゴールドはからかってくるに決まってますって!!」 「まあまあ、案外鼻の下伸ばしてくれるかもしれないわよ?」 「そ、そんな…」 クリスが怯んだ隙に、完全に彼女を捕まえた。 「捕獲しました!」 「ちょっと、ブルー先輩!それわたしのセリフですよ!?」 クリスの悲鳴を無視して、作業を始めた。

6 22/08/22(月)00:01:05 No.963355936

1時間後。 「急に呼ばれたと思ったら、こんなことになっていたのか…」 「ごめんねー、いきなり来るように言ってきて」 「いやいいっスけど…」 同じマサラタウンに住むレッドと、たまたまカントーに来ていたゴールドがブルーの部屋を訪れて困惑していた。 今、彼らの前にいるのはブルーとクリス。 だけど、その2人の格好がいつもとは違っていた。 衣装が逆になっていたのだ。

7 22/08/22(月)00:01:22 No.963356061

ブルーはクリスが着ていた、活動的な格好。 普段はノースリーブを好んで着用する彼女だが、長袖で細腕が隠されている。 代わりにスカートではなく短パンとニーソックスになったことで太ももが強調されていた。 逆にクリスはブルーの着ていた青いシャツや赤いスカート。 そして白い帽子を身につけていた。 隠されていた綺麗な腕が露わになり、 スカートも着用していてより女性的なシルエットとなっていた。

8 22/08/22(月)00:01:38 No.963356160

「2人ともこういうの着てるの見るのは初めてだけど、似合ってるんじゃないかな」 「あらありがと」 「そ、そうですか」 慣れた様子で返事をするブルーだが、クリスの方は必死にスカートで脚を隠そうとしていた。 「オレもいいと思うぜ。 お堅い学級委員がスカートなんて滅多に見れるもんじゃねーしな」 「う、うん」 クリスが肩を落とす。

9 22/08/22(月)00:02:22 No.963356486

ゴールドにからかわれるのではと警戒していたので、そうはならなくて安堵したようだ。 「ま、ブルー先輩のカッコすんならちーっと乳が足んねーけどな!」 その後余計なことを言ったせいでゴールドはクリスに蹴られた。 「ってスカートの中スパッツじゃねーか! 蹴られ損したぜ!」 「スカートの中見たくてわざと蹴られたの!? サイテーじゃない!」 「ちげーよ!蹴られた時についチラッと見ちまっただけだっての!」

10 22/08/22(月)00:02:40 No.963356631

ぎゃいぎゃいと言い合いを始めた後輩たちを見てレッドとともに苦笑する。 「元気だなあ2人とも」 「喧嘩するほど仲がいいってことね」 言ってから、ふと思いつく。 「そういえばレッドとそんなに喧嘩した覚えないんだけど、する?」 「いやいいよ。 今更喧嘩するような理由もないし」 「そうね。本当に喧嘩したいわけじゃないし。 もうお互いのパンツの色も知ってる仲だし」 「いや知らないよ!? オレ見たことないから!」

11 22/08/22(月)00:02:54 No.963356756

適当な冗談を言ってみれば、レッドが狼狽えた。 やっぱり彼のリアクションは面白いなと思い、つい笑ってしまう。 と、レッドの視線が気になった。 いつもより下の方を見られている気がする。 普段は目を見て話しつつもそれなりに胸などを見られているという自覚はある。 だけど、今日は目が合う回数が少ない。 ちらちらと慣れない視線を送られている違和感があった。

12 22/08/22(月)00:03:36 No.963357077

考えてみると、それに思い至った。 「アタシの脚、気になる?」 「うん、普段はスカート履いてるからあんまり見ないようにしてるけど。 今は短パンだからつい見ちゃって」 開き直ったのか先程より脚を見るようになってきた。 さすがに恥ずかしくなって手で太ももを隠す。 「そんなに見られたら、アタシでも照れちゃうんだけど」 「あ、ごめん」 視線が明後日の方向へと逸された。 それはそれで女としては見てほしい欲求が満たされなくて困ってしまうが。

13 22/08/22(月)00:03:55 No.963357250

「あ、そうだ!」 また思いついたブルーは指を鳴らした。 「ちょっと服装戻すからレッドもゴールドも外で待ってくれない? あ、別にレッドは覗いてもいいわよ? ゴールドは覗いたらハイドロカノンだけど」 「オレ様に対しての扱いの差はなんなんスか!?」 「だってあなた実際にアタシにセクハラしたことあるもの」 男2人を強引に部屋から追い出し、元の服装に戻る。 そうした後、ドアを開けて今度はレッドを引っ張り込んだ。

14 22/08/22(月)00:04:19 No.963357385

「お、オレ?」 「そ。今度はアタシとレッドで衣装交換してみない?」 「え、ええ!?」 レッドが困惑の声を上げる。 「ブルー先輩!?そんな大胆な…」 後ろでクリスも顔を真っ赤にしている。 「わ、わたし1時間ほど外に出てますから! ゴールドも一緒に!」 慌ててクリスが部屋を出て行った。 途中、ゴールドの悲鳴も聞こえたがそれも足音とともに小さくなっていった。

15 22/08/22(月)00:04:32 No.963357478

「そこまでするつもりはないんだけどね」 「あ、ちょっと、本気なのか?」 まだ戸惑っているレッドを押し倒した。 ベッドに横たわる彼に覆いかぶさる。 「アタシは本気よ、ダーリン♡」 にこやかに宣言すると、観念したのかレッドがため息をついた。

16 22/08/22(月)00:04:47 No.963357568

「も、もう大丈夫でしょうか?」 きっちり1時間後。 部屋のドアをノックされ、クリスの声が聞こえてくる。 「大丈夫よ。入って」 そう返すとクリスとゴールドが入室してきた。 後輩たちの前に自分たちの姿を見せる。 ブルーが着ているのはレッドの赤い上着や野球帽。 黒いシャツに青いジーンズも借りていた。 レッドの方は先程ブルーやクリスが着ていたのとは別の黒いワンピースを身につけていた。

17 22/08/22(月)00:05:04 No.963357689

「正直ウエスト入ったのはちょっとショックだったわ…」 「いや結構無理してるからなこれ。 今腹引っ込めて耐えてるだけだから」 青い顔をしながらレッドが返事をする。 見るからに辛そうな様子だ。 「もうちょっと我慢して。アタシも胸やお尻がキツいから」 レッドの耳元で囁くと今度は赤くなった。 次々と顔の色が変わって愉快に思えるがあんまり意地悪しすぎるのもかわいそうなのでこのくらいにしておく。

18 22/08/22(月)00:08:26 No.963359220

「で、どう?」 レッドの真似をして頭をかくようなポーズをとる。 「いやー、ブルー先輩が着たら男物のカッコでもフェロモンムンムンっスよ」 「なんだか、そういうポーズもセクシーに見えちゃいます…」 「そう?」 レッドの方を見ると彼にも頷かれた。 「まあレッド先輩の方はあんま見たくねーんですけど」 「酷いなぁ、でも否定できないや」 レッドの言葉で皆が笑った。

19 22/08/22(月)00:12:06 No.963360924

ゴールドやクリスが帰った後、2人は服装を戻した。 「これでアタシはレッドに柔肌を見られちゃったわ…。 もう責任とってお嫁にもらってくれないと…」 「ブルーの方は見てないから! それにこれでブルーと結婚しなきゃいけないのは理不尽だよ!」 「え?レッドはアタシと結婚するのイヤなの?」 「それは…」 途端にレッドが口籠もった。 「ま、冗談だから大丈夫よ」 レッドの肩を叩くと、彼はため息をついた。

20 22/08/22(月)00:16:04 No.963362567

「クリスやゴールドが、ちょっと羨ましいな」 「あの2人が?」 頷き、レッドにもたれかかる。 緊張したのかその身体が少し震えたが気にせずに続ける。 「親と一緒にずっと生活してて。 世話も焼いてもらって。 アタシは引き離されたからそういう思い出が薄くて。 だから羨ましいの」 「やっぱり、辛いんだな」 うん、とレッドの言葉を肯定する。 「クリスには平気って言ったけど。 でもホントはそうなの。 今、ママやパパと生活してるのは幸せだけど。 アタシも昔から離れることもなくてずっと一緒にいたかったって。 そんなこと思っちゃう」

21 22/08/22(月)00:19:21 No.963363938

ごめん、とレッドに謝罪する。 「愚痴、言っちゃってごめん。 レッドはアタシよりその…」 「大丈夫だよ」 彼から頭を撫でられる。 「オレ、家族がいないけど。 正直ブルーたちが羨ましいって思うけど。 だから、ブルーの気持ちもある程度はわかるし、仕方ないことだと思う」 「…ありがとう」 レッドの優しさが心に響く。 彼だって辛い境遇なのに。 こうして自分を受け入れてくれる。

22 22/08/22(月)00:24:22 No.963366031

「じゃ、お礼にアタシがレッドの家族になってあげようかしら?」 「お、ブルーならいいかもな」 お嫁さんになってあげる、という意図なのだが彼に伝わっているだろうか。 多分伝わってないと思う。 まあ冗談半分だし、それは今後面白いと思えるタイミングで明かそう。 それはそれとして、ブルーはレッドに抱きついた。 「ブルー!?」 「アタシの匂い、身体中につけてあげようと思って。 さっき着替えてたのもあるし当分アタシの匂いが取れないわよ?」 「え、ええー!?」 混乱するレッドを見ると楽しい。 それはどういう感情からなのか、ブルー本人にもまだ答えは見つからなかった。

23 22/08/22(月)00:24:35 No.963366119

以上です 閲覧ありがとうございました

24 22/08/22(月)00:30:40 No.963368452

スレ画レブル単体のしか用意してなくてすみません 複数カップルだと会話させるだけで筆が進みますがその分書く量も増えて投稿しながら間に合わなかった文書いてました

25 22/08/22(月)00:37:00 No.963370983

セリフ拝借や蹴りからのスパッツ部分とか ゴークリ側まで細部が詰めてあってステキです!

26 22/08/22(月)00:41:59 No.963373011

>「まあレッド先輩の方はあんま見たくねーんですけど」 >「酷いなぁ、でも否定できないや」 マルノームのおかげで実質公式なのがひどいよねブルー服レッド

27 22/08/22(月)00:49:44 No.963375940

>>「まあレッド先輩の方はあんま見たくねーんですけど」 >>「酷いなぁ、でも否定できないや」 >マルノームのおかげで実質公式なのがひどいよねブルー服レッド レッドが割と恥じらいもせずに堂々としてたのも酷いよねアレ…

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