ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/07/30(土)23:25:06 No.954913799
トレーナーさんが地方の学園で特別に指導を行う為に出張してから明日でもう4日目。彼のトレーナーとしての能力を学園側に認知させ、経験を積むという意味でも良い機会だと快く彼を送り出した私はメジロ家のウマ娘としての矜持で喪失感を今日までなんとか我慢してきたが、そろそろ限界を迎えようとしていた。一心同体であるトレーナーさんがいないということは、私の半身が失われているも同義。どうして私はカッコつけてトレーナーさんを行かせてしまったのだろう………今思えば泣いてでも止めるべきだった。 こうなったら最終手段ではあるが、彼の家に侵入して残り香でこの寂しさを紛らわすしかない、などと考えていると……… 「なーなーマックちゃん、なーに湿気たツラしてんだよ。元気出せよなー。お前のだーいすきな一心同体のトレーナーさん、さっき学園に帰ってきてたぜ!」 「ゴールドシップさん。言っていい嘘といけない嘘がありますわ。彼は一週間は地方から帰ってこない予定。私をからかうつもりだったのでしょうけど、あなたは超えてはいけない一線を超えましたわ。お覚悟を」
1 22/07/30(土)23:25:32 No.954913972
「ちょちょちょ、待てよ!マジなんだって!なんか怪我してたみてーだからそれで戻ったんじゃねーか?というかお前、ヤベーって!目が血走ってるじゃねーか!」 「………いいでしょう。あなたを信じて確認してきます。もしも嘘だった場合は………」 「分かった!分かった!あたしもそんなつまんねー嘘つかねぇから安心しろよなー。多分まだ事務局にいるぜ」 とりあえず、ゴールドシップさんの言うことを信じてトレーナーさんを探しに向かう。怪我をしていたというが、大丈夫だろうか……… 「お疲れ様です。災難でしたね、トレーナーさん」 「ありがとうございます、たずなさん。噂には聞いていたけど、やっぱり中央とは全然違いましたね……まさかあんな不良ウマ娘たちがいるとは………環境の問題もありますし、一概に彼女たちが悪いとは言えませんが……」 「お怪我をなさってもそんなことが言えるなんて、優しいんですね」 「いえ、折れているわけでは無いですし、そんなことは……………あ、マックイーン!ごめん、連絡できてなかったけどちょっとトラブルがあって早めに戻ってきたんだ。」
2 22/07/30(土)23:25:57 No.954914143
「その足の怪我………もしかして地方のウマ娘にやられたんですの?」 「あ………まぁそうなんだけど、もとを辿れば僕の指導力不足で………」 「………………名前」 「………………え?」 「トレーナーさんを傷つけた浅ましく愚かなウマ娘の名前を教えて下さい、と言ってるんですわ」 「マ、マックイーン?なんか様子がおかs」 「一心同体である貴方の足を傷つけるということは私の脚を折ることと同義。メジロ家の持ちうる力の全てを持ってトレーナーさんに手を出したことを後悔させてみせますわ」 「マックイーン、掛かってないか?とりあえず落ち着こうよ」 「私は至って冷静ですわ。そもそもトレーナーさんはウマ娘に甘すぎます!学園でだって担当していないウマ娘に世話を焼いて私の恋敵を増やしているじゃありませんか!」 「ちょ、マックイーン………とりあえずトレーナー室に行こう。たずなさん、彼女をなだめてくるので書類は後でお願いします!」 結局、私はトレーナーさんに連れられてトレーナー室へ。しかしトレーナーさんに怪我を負わせた犯人を突き止めるまでは追求を辞めるわけにはいかない。
3 22/07/30(土)23:26:35 No.954914403
「いいですか、トレーナーさん。担当トレーナーに手を出されて黙っているということはメジロ家の威信に関わる話ですわ。」 「さっきからなんか変だよ、マックイーン………もしかしてしばらく会えてなかったから寂しかったとか?」 「…………っ!そんなこと関係ありませんわ!私は純粋にメジロ家とあなたのことを思って………」 「いやー、やっぱり出張はしないほうが良かったね。実は僕も出張中は君のことが心配でしょうがなかったんだ」 「………そんなことで話をそらそうとしたって無駄ですわよ」 「ほんとうの話だよ。やっぱり僕と君は一心同体だからね。離れて初めて存在の大きさが分かったっていうか…………だから物騒なことを言うのは止めてさ、二人でスイーツでも食べに行かないか?そっちのほうが有意義だし。実際、怪我をしたのは僕の不注意でもあるんだし、誰が悪いって話でもないしさ」 「……………そこまで言うのでしたら、私も今回の件には何も言わないことにしますわ。ただし!これから出張がある場合は私も同行します。それと、私以外のウマ娘にうつつを抜かすのも禁止ですわ」 「まぁ…………善処するよ」
4 22/07/30(土)23:26:57 No.954914549
やっぱり私と彼は一心同体、正直彼に怪我を負わせたウマ娘には腸が煮えくり返る思いだが、追求しようとするあまり彼の心が離れてしまっては本末転倒。むしろここはこの出来事を機会に彼との関係をより親密なものにするべきだろう。とりあえず今夜は彼とデザートバイキングだ。あわよくばそのまま彼の家に泊まってこの3日間で空いた心の穴を埋めさせてもらおう…………… ………………………………………………………………………………………… 「いやー本当に助かったよ。君が先回りして教えてくれなかったら、マックイーンは本当に地方のウマ娘を探し出して追い詰めてたよ………」 「昨日のマックちゃんはマジでヤバかったからな…………無事世界を救えたようで良かったぜ」 「しかし家にまで泊めるなんてやり過ぎだったんじゃないかなぁ………恋人同士ってわけでもないんだし」 「ゲ…………おいおい、あんたもヤベーやつだな。ある意味お似合いだぜ……………そんなんだから、みんな諦めがつかねーんだよ」
5 22/07/30(土)23:27:45 No.954914916
「………どういうこと?」 「まー細けーことは気にすんなって!そんでもって貴重なマックちゃんの機密情報を渡したんだから、それ相応の対価は払ってもらうぜ?」 「まぁ、普段から君にはお世話になってるし、出来ることなら何でもするよ」 「お、言っちまったな?それじゃああたしと人類を守るために太陽の塔を倒しに行くぞ!」 「まぁ、お出かけってことね。それくらいならいくらでも付き合うよ」 「あーあ、アタシも罪な女だぜ………」 「……?君は平常運転だと思うけど…大人しくしてるから、どこにでも連れてってくれていいよ」 「…………まぁ、アタシは追込だしな。よーしっ!あんたを決戦の地まで送り届けてやるぜ!」 「トレーナーさん!?昨日の約束と違うではありませんか!」 「あ、ヤッベ………急いで逃げるぞ!トレーナー!」 「いや、別にうつつを抜かしてはいないし………ちょ、ゴルシ下ろして!なんかマックイーンキレてるって!」 「まさかとは思ってはいましたが、ゴールドシップさん、あなたも………」 「こうなりゃ地獄のスタミナ勝負だ!あんたはしっかり捕まってろよ!」 「なんだかんだ二人とも仲良いよなぁ…………」
6 22/07/30(土)23:28:06 No.954915036
「こんのクソボケ………こほん、お二人ともお灸を据えなくてはいけないようですわね。お覚悟を!」 結局、その日一日は二人でマックイーンから逃げ続けたのであった。 二人との間に、かけがえのない絆を感じたひとときだった…………… 「なぁ、マックちゃん。こいつ一発ぶん殴っていいか?」 「奇遇ですわね。私も同じことを考えていましたわ」 「な、なんで………?マックイーンに関しては僕が怪我をしたらあんなに怒ってたのに………」 「うるせー!乙女を弄んでる罪に決まってんだろ!」 「怪我にはならないよう加減しますので、ご安心を」 やっぱり年頃のウマ娘って難しいなぁ…………
7 22/07/30(土)23:29:38 No.954915583
水着実装記念に書いたつもりが水着要素書いてねぇや
8 22/07/30(土)23:34:25 No.954917608
クソボケがすぎる…
9 22/07/30(土)23:34:37 No.954917699
ゴルシちゃんいいよねを最近再確認した
10 22/07/30(土)23:37:33 No.954919055
トレーナーはさあ…
11 22/07/30(土)23:48:43 No.954923739
水着ゴルシからこのかたゴルシコ勢が増えた気がする
12 22/07/30(土)23:54:35 No.954926458
>水着ゴルシからこのかたゴルシコ勢が増えた気がする 頭のあれはやっぱり拘束具だよ
13 22/07/31(日)00:00:51 No.954928869
マックちゃんもゴルシも良いね… トレーナーは殴られても仕方ない
14 22/07/31(日)00:07:58 No.954931450
このゴルシは最後はマックちゃんのために身を引きそう
15 22/07/31(日)00:28:35 No.954938943
クソ ボケ が!
16 22/07/31(日)00:30:34 No.954939664
>「お、言っちまったな?それじゃああたしと人類を守るために太陽の塔を倒しに行くぞ!」 (攻撃の度に分裂する太陽の塔)
17 22/07/31(日)00:32:22 No.954940305
これ地方ウマ娘に怪我負わされたのもクソボケが原因じゃない?