22/07/24(日)23:57:09 先日ポ... のスレッド詳細
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22/07/24(日)23:57:09 No.952792644
先日ポケスペ純愛健全ゾロ目スレでのレブルとゴールドとルビーの話を書かせていただきました このスレ自体はダイススレではありません 思いっきり三次創作ですのでご了承下さい あらすじ ゴールドとルビーから恋愛相談されて…
1 22/07/24(日)23:57:42 No.952792813
昔から年下の面倒は見ていた。 頼りにされること自体は好きだ。 今でも年下の後輩が増えて世話を焼くことも増えてきた。 だけど、自分は誰を頼りにすればいいのだろう。
2 22/07/24(日)23:58:06 No.952792973
「どうすりゃいいんスかねぇ…」 ゴールドからのビデオ通話。 ブルーは彼からの相談を受けていた。 「クリスを褒めたりしてえんですけど、何か言おうとしたら蹴られて。 抗議しても聞いてくんないんスよ」 「うーん、前置き抜きで自然に言ってみたらどう? これからなんか言うぜーみたいにタメ作っちゃうと警戒するだろうし」 「…まぁ、やってみます」 ゴールドは肩を落とした。 「あと、もうちょっと素直にね。 あんまりからかってたらもっと話聞いてもらえなくなるわよ?」 「…うっす」
3 22/07/24(日)23:58:46 No.952793251
また別の日はクリスだった。 「ゴールドったらすぐわたしをからかってくるんですよ! この前もわたしがいつもと違う服着てたら変なこと言ってきて!」 すでに怒り心頭な様子で捲し立ててくる。 まだからかい癖は直ってなかったかとブルーは苦笑する。 人に言われてそう簡単に直せるようなものでもない。 「ゴールドも、それが言いたいんじゃなくてもっと他のことを本当は言いたいんじゃない? 素直に言うのが照れ臭いとか」
4 22/07/24(日)23:59:07 No.952793385
「そうでしょうか…」 「ゴールドだって冗談しか言わないわけじゃないでしょ? とりあえず、あともうちょっとだけ言い分聞いてみない? その後に思いっきり蹴飛ばせばいいわ」 「は、はい。…やってみます」 これはこっちもなかなか直らないだろうなとブルーは内心思った。
5 22/07/24(日)23:59:37 No.952793567
さらにその後、今度はルビーから相談された。 「この前、サファイアに服をプレゼントしたら怒られて。 彼女好みのcuteなデザインにしたはずなんですが…」 眼鏡をかけ直し、ルビーがため息をついた。 「たまには服以外のプレゼントの方がいいんじゃない? ほら、変化も大事というか。 他にも、サファイアのリクエスト聞いてみるとか」 「それがこの前、服の採寸のために彼女の身体のサイズ測ったらそこから機嫌が悪くなって。 ちょっとウエスト増えたんじゃないって言っただけなのに」 「いやそれは怒るわよ」
6 22/07/25(月)00:00:25 No.952793883
「え!?油断したサファイアが悪くないですか?」 本気で言ってるようで、今度はブルーがため息をつく番だった。 「そこはサファイアの責任だけど、女の子は好きな人にそういうこと言われたくないものよ。 たとえ自覚があってもなくてもね」 「…ダイエットサプリでも渡しておきます」 「だからやめときなさいって。 なおさらこじれるから。 ダイエット成功した時だけ指摘してあげなさい」 「…はあ」 いまいちわかってないなとブルーは察した。
7 22/07/25(月)00:01:25 No.952794269
また後日、今度はサファイアから連絡が来た。 「ルビーはほんなこつ酷かと!こん前もあたしん服ば隠して! 今度着ろうて思ってたのに!」 「それは、ちょっと酷いわね…」 ルビーがそこまで強硬策に出ようとは。 彼のことはそこまで深くは知らないが、特に何も事件もないのにそういうことをするのは驚く。 「あたしん腰蓑や胸当てがなかとよ! ルビーがとったっちゃ白状したっちゃけど返してくれんの! あれつけて久しぶりに走り回りたかったとに!」 「いやそれは完全にルビーが正しいわ」 「なんで!?」 ルビーの前でしたように、今回もブルーはため息をつく。
8 22/07/25(月)00:01:50 No.952794427
「サファイアももう身体も成長したし、 そんな格好して大丈夫な歳でもないわ。 それにルビーは出来るだけ自分以外の人に大事な彼女の肌を見せたくないのよ。 それはわかってあげて」 「きゃー!大事な彼女だなんて恥ずかしかー!」 すぐに顔を赤くして、照れ隠しにかモニタを揺らし始めるサファイア。 彼女を見て、ブルーはこの後輩も心配になってきた。
9 22/07/25(月)00:03:08 No.952794922
それから数日後、シルバーからも連絡された。 「ゴールドもクリスも、姉さんに相談してから少しは蹴りを入れるようなことはなくなってきたんだ」 「あらそう?」 「完全に、というわけではないが。 それでも前よりは明確に減ったと思う」 「そう、それはよかった」 自分のアドバイスのおかげで好転した。 そうなったのなら相談に乗ってよかったと心から思える。 「姉さんに相談してよかったと2人とも言っていた。 やはり姉さんは頼りになる」 「あらありがとう」
10 22/07/25(月)00:04:25 No.952795438
弟分にそう言われて、さらに機嫌を良くする。 「昔から姉さんには世話になってばかりだな」 「そんなことないわ。シルバーから服もらったりしてるものね」 「あれで少しでも恩を返せているなら何よりだ」 大丈夫よ、と返すとシルバーが安堵したように微笑んだ。
11 22/07/25(月)00:04:50 No.952795606
「ふぅ…」 通話を終えて一息つく。 後輩たちの役に立ててよかった。 軽くストレッチして身体をほぐす。 年長者として後輩に慕われるのは悪くない。 かつては人に迷惑をかけていたり好かれるようなことをしなかった自分がこうして頼りにされている。 そのことを嬉しいと思える。 「でも、アタシの悩みはどうすればいいんだろう」 ベッドに横たわり、呟く。 誰かを頼りにしたい。 だけど、こんな悩みを打ち明けられる人は誰なのだろう。
12 22/07/25(月)00:05:08 No.952795713
思い浮かぶのは1人の男。 自分と同い年で、同郷のあの人。 帽子の似合うその姿を思い出す。 それだけで胸が熱くなる。 あの人と一緒にいたい。 早く会いたい。 そんな思いで胸がいっぱいになっていく。 だけどそれを吐き出す術がない。 愛情を伝える手段がわからない。 自分の熱で焼けこがれていく。
13 22/07/25(月)00:05:48 No.952795993
また数日後。 この日はレッドの家に上がられせてもらっていた。 「お疲れ様。ゴールドたちの相談に乗ってあげたんだって?」 「ええ。結構疲れたわ。 だから肩揉んでくれる?ね 「たはは、わかったよ」 急にワガママをいっても許してくれる。 そんなところにまた心惹かれる。 彼が苦笑しながらもブルーの肩に手を置き、揉み始めた。 絶妙な力で揉まれ、筋肉の凝りが取れていく気がする。
14 22/07/25(月)00:06:05 No.952796106
「ちょっとくらいな胸とかお尻とかも揉んでいいわよ♡」 「え…!?」 狼狽え、目を見開くレッド。 そんな彼のリアクションが面白い。 自分を異性として意識してくれる。 それがブルーにはとても嬉しく思える。 だがあんまりからかってばかりいても かわいそうなので自重する。 「嘘よ。ちょっとは期待した?」 「え、えっと…」 どう答えていいかわからないようで、レッドは言い淀む。
15 22/07/25(月)00:06:26 No.952796234
「レッドは素直でいいわね。 そういうところ、アタシ好きよ」 「あ、ああ。ありがとう」 それとなく想いを伝えようとしたが、お礼を言われただけで終わった。 「全く、ブルーはよくオレをからかってくるなぁ」 「レッドの反応が面白いんだもの。 さっすがダーリン♡」 「まぁ、それでブルーが喜んでるのなら別にいいや」 頭をかきながら、レッドが言う。 ストレートに言ってみたつもりだが、伝わっていないのか。 残念に思いながら、ブルーは彼に抱きついた。
16 22/07/25(月)00:06:48 No.952796412
「ブルー!?」 「あーっとごめんなさい。 ちょっとバランス崩しちゃった」 「いや、明らかにそうじゃないだろ!?」 無視して、より強く抱きしめる。 鍛えた、がっしりとした筋肉質の身体。 女の自分と全く違う、男の肉体。 それに身を預けると安心する。 自分を守ってくれそうな頼もしさを感じる。 そう思っていると、自然にブルーの顔が緩んだ。 想いが伝わってなくても。 せめてこれくらいはしたい。 いつか、この気持ちが伝わればいい。 今は、まだこのくらいで。
17 22/07/25(月)00:07:30 No.952796677
柔らかい、とレッドは思った。 男の自分とは全く違う、女の肉体。 それに身を預けられると心が安らぐ。 それと同時に気分が高揚するのも自覚した。 ちらりと、ブルーの顔を見る。 安堵しきったような、緩みきった顔。 そんな表情を見ると、つい思ってしまう。 この顔を独占したい。 自分にだけ、そんな姿を見せてほしい。 もっと自分を頼り、甘えてほしい。 そういった想いがレッドの胸に満ちていく。
18 22/07/25(月)00:07:49 No.952796791
この想いは伝わっているのだろうか。 彼女は自分にそんな想いを抱いてくれているのだろうか。 確かめるのが怖い。 この関係のままでいたい。 そんな考えがレッドの心にブレーキをかけていた。
19 22/07/25(月)00:08:17 No.952796975
2人の間は、このまま。 居心地のいい、だけどすれ違う。 お互いに気持ちに気付けないまま、停滞し続けていく。 誰にも悩みを打ち明けられない。 枷を解き放てない。 そうして、この間は後退もしなければ進展もしない。 ずっと、立ち止まり続けていく。
20 22/07/25(月)00:08:34 No.952797089
「オレ、ブルーが好きなのかな」 「へ…?」 「…あ」 だけど、そんな停滞もただ一言の失言。 それだけであっけなく崩壊した。
21 22/07/25(月)00:08:51 No.952797197
以上です 閲覧ありがとうございました
22 22/07/25(月)00:09:34 No.952797434
開幕の後輩達が問題すぎてダメだった
23 22/07/25(月)00:20:21 No.952801785
ブルーでも自分の恋愛になると思い通りにいかないのではと考えて今回の話にしました あと後輩連中はまあお互いめんどくさいよねと そこがすごい好きなんですけど
24 22/07/25(月)00:52:05 No.952812861
>「ゴールドったらすぐわたしをからかってくるんですよ!この前もわたしがいつもと違う服着てたら変なこと言ってきて!」 (似合っ警戒の捕獲スパッツ) 「相変わらず機能性重視で可愛げがありゃしn(めこっ) (白衣スカート) 「いかにも手伝い研究者って感じだな!てかこないだの帽子つきはどうしたんd(すぱ~ん) >「うーん、前置き抜きで自然に言ってみたらどう?これからなんか言うぜーみたいにタメ作っちゃうと警戒するだろうし」 (早々にレパートリー尽きて仕方なくのミレイコーデ) 「(聞くのは恥ずかしいけれど、何も言われないのも悲しいわね…)」 「…相変わらず動きやすそうな格好してんな。その上で可愛くしてあんの似合ってるぜクリスらしくて。」 「…え?……えぇっ!?」 >「姉さんに相談してよかったと2人とも言っていた。やはり姉さんは頼りになる」
25 22/07/25(月)01:28:29 No.952822082
スレが終わる前に一応言っておきたい いいね…