22/07/24(日)19:25:21 「これ... のスレッド詳細
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22/07/24(日)19:25:21 No.952663330
「これで、終わりですっ!」 アルトリアが持つ水鉄砲から放たれた水流が、最後の敵影を撃ち抜いた。バタリと倒れ伏したのを確認してから彼女に駆け寄る。 「ナイスシュート、アルトリア!流石は海辺の王様だね」 「そういうマスターこそ、アシストの腕前が去年より上達していましたよ。流石は私の相棒です」 パン、とハイタッチして音を響かせる。悔しそうな、だがそれでも楽しかったという感情を隠しきれていない敵チームのメンバーに礼と握手をしてから、二人でウォーターブリッツの会場を後にした。 「マスター、せっかく勝ったのですしいつものアレを買いに行きませんか?ええ、せっかく勝ったので!」 喜色満面な様子の彼女に手を引かれ、馴染みのアイスを売っている売店へと向かう。 特大サイズのヴァニラアイスに目を輝かせるその瞳は、真夏の太陽に負けないくらい眩しかった。
1 22/07/24(日)19:25:54 No.952663565
「この相変わらずの美味しさ…いえ、満足度は以前よりも増しているかもしれませんね。マスターもどうぞ」 アルトリアからスプーンを手渡されてアイスを口へと運ぶ。夏の日差しに照らされた身体にアイスの甘さの冷たさが染み渡る…これは王が唸るのも納得の味、文句なしの星5だ。 そわそわと待ち切れない様子のアルトリアに向けてアイスを掬ったスプーンを突き出すと、一気にパクリと齧り付いてとても幸せそうに笑みを浮かべた。それを見て火照った顔の熱を冷ます為に彼女の口からスプーンを引き抜いてすかさずアイスを掬い口に放り込む。頭がキーンとした、アイスクリーム頭痛だ。 「ああっ、そんなにいきなり食べるからですよ!大丈夫ですか?」 うぐぐ、と頭を抑えて悶えながらアイスクリームの容器とスプーンをアルトリアに渡して後は食べて良いよ、と伝えた。 「いえ、それは遠慮しておきます。アイスは二人で食べた方が美味しい事を夏の私は知っていますから。マスターの頭痛が収まるまで待ちますよ」 「でも待ってる内にアイス溶けるよ?」 「そ、それは駄目です!」
2 22/07/24(日)19:26:23 No.952663801
急いで溶け始めた部分を食べるアルトリアを見ている内に、頭痛は収まっていた。それを察した彼女から差し出されたスプーンを咥えてアイスを味わう。 自分で食べるよりも彼女から食べさせてもらった方が何故か甘く感じた気がするのは気の所為だろうか。 食べ終わったアイスの容器を捨てて、額に浮かんだ汗を拭う。直前までアイスで涼んだとはいえこの陽射しは常に降り注いでいるのだから、そう簡単に暑さに勝てはしない。
3 22/07/24(日)19:26:40 No.952663941
「汗かいたしシャワー浴びたいな」 「おや、そろそろ部屋に戻りますか?」 「うーん…でも少しは泳ぎたいけど」 お互いせっかく水着を着ているんだし、と言ってアルトリアの方を見る。 ウォーターブリッツの時は羽織っていた黒い上着は既に脱いでおり、身にまとっているのは青いリボンのクロスホルダービキニだ。第一再臨の時の水着と言えば分かりやすいかもしれない。 「無理に泳ごうとしなくても良いでしょう、まだまだ夏は始まったばかりなのですから」 「確かにそうだね、なら戻ろうか」 「ええ!今日は部屋でゆっくりとブリッツの振り返りでもする事にしましょう
4 22/07/24(日)19:26:57 No.952664069
二人で借りていたホテルの部屋に戻り、持っていた荷物をアルトリアに手渡して部屋の浴室へ向かう。シャワーの温度は少し温めに設定してしばらく汗を流していると、洗面所と浴室を隔てる磨りガラスのドアに人影が映った。そして声をかける間もなくガラガラと音を立ててドアが引かれた。 「失礼します…おや、驚きましたマスター。まさかシャワーを浴びられていたとは」 「きゃー、アルトリアのえっち!って言えば良いのかな?毎回これやってるよね、失礼しますって言ってる時点でいるの分かってる癖に」 「そちらこそ、水着を着たままシャワーを浴びているなど入ってきてくれと言っているようなものですよ」 「流石王様、横暴だ」 「今は騎士でも王でも無いのでセーフです」 お互いの顔を見合わせて笑い合う。自分も相手も水着を着ているのだから特に恥ずかしがる理由も無い。 「それでは覗きのお詫びとしてマスターの背中を流してあげる事にしましょうか」 そう言ったアルトリアに握っていたシャワーノズルを奪い取られる。そのまま椅子に座って、背中に当たるすべすべとした手の感触を味わっていた。
5 22/07/24(日)19:27:16 No.952664210
「逞しくなりましたね、マスター」 「ずっとアルトリアに鍛えられてきたからね」 「身体だけでは無く心もです」 キュッ、と音が鳴りシャワーが止められる。振り返ると出会った頃と変わらない彼女の姿があった。 「人理の影法師であるサーヴァントの私とは違い、あなたは今を生きる一人の人間です。そして、そんなあなたを戦えるように仕立て上げたのは私だ」 「そんな事は」 「ありますよ」 ぽたぽたと水滴の落ちる音だけが浴室に響く。彼女が言っている事は合っているかもしれない、でも。 「でも、俺だけじゃなくてアルトリアも変わったと思うよ?だって昔はこうやって一緒にシャワーを浴びるなんて考えた事無かったし」 「…ふふっ、それはそうですね!私もセイバーの時はこのような事を自分がするとは思ってもいませんでした」
6 22/07/24(日)19:27:33 No.952664348
「それに戦えるようにされたんじゃなくて、生き延び方を特訓で教えてくれたアルトリアのおかげで俺はここまでこれたんだと思ってるんだけど」 「流石は数多のサーヴァントに想いを寄せられるカルデアのマスター、そのような言葉で私も堕としてしまうおつもりですか?」 「本音だよ」 シャワーを出して彼女の身体に遠慮なく浴びせる。こちらをからかうような彼女の笑みから視線を下に動かせば、濡れて肌に張り付く白いビキニが目に入った。少し透けたその水着を見てごくりと喉を鳴らしてしまう。 「という訳で、日頃の感謝も兼ねてさっき身体を洗ってくれたお返しに俺もアルトリアの身体を洗ってあげようかな」 「おや、ボディタオルを持っていないようですが」 「そっちだって素手だった癖に」 彼女の身体へ手を伸ばす。お互いの休暇と慰安を兼ねたこの二人きりの数日間は、まだ始まったばかりだった。
7 <a href="mailto:s">22/07/24(日)19:27:56</a> [s] No.952664549
みたいなの良いよね
8 22/07/24(日)19:28:32 No.952664839
続きは?
9 22/07/24(日)19:31:48 No.952666299
いいね
10 22/07/24(日)19:32:25 No.952666601
むっ!
11 22/07/24(日)19:35:56 No.952668261
肝心のシーンがないようですが
12 22/07/24(日)19:37:53 No.952669240
>彼女の身体へ手を伸ばす。 この後は?この後は?
13 22/07/24(日)19:44:15 No.952672351
むっ!昨日の深夜に語り合ってたスレの人かな?
14 <a href="mailto:s">22/07/24(日)19:45:34</a> [s] No.952673007
ごめん書き上がった分はこれで全部なんだ あとえっちな雰囲気重視するなら本番よりも事前の方が大事かなって >むっ!昨日の深夜に語り合ってたスレの人かな? あのスレで語られてたシチュは割と入れられたと思う
15 22/07/24(日)19:48:02 No.952674209
>あのスレで語られてたシチュは割と入れられたと思う 自分の意見が採用されていてありがたい…
16 22/07/24(日)19:57:03 No.952678714
多分本人たち以外はこの関係知らないんだろうな
17 22/07/24(日)20:02:01 No.952681033
最初期鯖として本当にただの少年だったぐだを知ってる分の誇らしさと後ろめたさを感じてるの良いよね
18 <a href="mailto:s">22/07/24(日)20:05:17</a> [s] No.952682764
続き書き上がったらハーメルンにでも短編として投稿してまたスレ立てるかもしれない ぐだアル良いよね
19 22/07/24(日)20:11:40 No.952685931
>多分本人たち以外はこの関係知らないんだろうな 疑われる事すら心外というか信頼や友愛の延長線上でセックスしてるのに恋愛や不貞で探られるの腹立つし…
20 22/07/24(日)20:16:15 No.952688522
最初期からカルデアにいるから仲良いのも当然