虹裏img歴史資料館

1 22/07/19(火)14:02:42 No.950752884

（ここからAI） 「お願いします…！　お手洗いを……うぐぅ！！」 「あーもう分かったよ！！ ほらこっちだ」 男は苛立たしげな表情で舌打ちし、トイレへと案内する。 その途中、廊下の突き当たりにある部屋の扉が開いていた。 「あれは……？」 「ああ、この前引っ越してきたばっかの奴がいるんだよ。ちょっとうるさいから閉めとけって言ったんだけど、全然聞かなくてさぁ……」 「そうなんですか……」 舞衣にはどうでもよかった。ただ一刻も早く用を足したいだけだった。 だから、部屋に人がいたとしても特に気に留めなかった。 そして――― 「あの、ここの戸を閉めてもいいですか？……えっ！？」 部屋にいた人物を見て、彼女は息を呑む。

2 22/07/19(火)14:03:05 No.950752972

そこにいたのは、見知った顔だったのだ。 「可奈美ちゃん！？ どうしてここに！？」「あ、舞衣ちゃん……」 呆然とつぶやく少女の名は衛藤可奈美。かつて同じ学校の同級生であり、共に刀使として戦った仲間でもあった。 だが今の可奈美は、かつての彼女とは全く違う姿をしていた。 「それ……まさか……」 舞衣が絶句したのは、彼女の手に握られたものを見たためではない。彼女が纏っていた衣装に見覚えがあったからだ。 それは、かつて可奈美と共に戦い抜いた仲間たちと同じ姿だった。 黒を基調としたインナースーツの上に、肩や腕などを守る装甲パーツが装着されている。腰回りにもスカート状のアーマーが装備されており、脚には脚部強化ユニットまで装着されていた。 頭部を覆うヘルメットもまた同様のデザインが施されていたが、目元だけは露出しており、その瞳には強い光が宿っているように見えた。 しかし何より異様に見えるのは、背中に装備された巨大な機械翼である。 それはまさしく、彼女たちが愛用した大太刀＜千鳥＞の名を冠する神器・千鳥の剣機であった。

3 22/07/19(火)14:03:38 No.950753086

「そんな……可奈美ちゃんが……」 舞衣はかつての仲間との再会に胸を高鳴らせていた。だが同時に、目の前にいる存在への違和感を覚えずにはいられなかった。 「なんでそんな格好してるの！？ それに、どうしてこんなところにいるの！？」 「ごめんね、今は話せないんだ」 「どういうこと！？」 「それより舞衣ちゃんこそ、どうしてここにいるの？」 「私は……その、お手洗いを借りたくて……」 「そっか、じゃあ私と同じだね」 「えっ！？」 「ふふっ、実は私もトイレに行きたかったんだよね」 可奈美はそう言って微笑みかけると、そのまま部屋の奥へと進んでいく。

4 22/07/19(火)14:03:50 No.950753139

「ちょ、ちょっと待ってよ！ ここは男子トイレだよ！？」 「知ってるよ。だって、男子用のお手洗いしか使えないから」 「ええっ！？」 「じゃあ、また後で会おうね」 「あっ……！」 引き留めようとする間もなく、可奈美はそのまま男子トイレへと入っていった。 「ど、どうしよう……このままだと、漏らしちゃうかも……」 焦燥感と羞恥心が入り混じった表情を浮かべながら、舞衣は再び廊下を走り出した。

5 22/07/19(火)14:04:06 No.950753207

◆○◆○◆ 一方その頃―― （うわぁ～、本当に来ちゃったよぉ……。どうすればいいのこれぇ） 可奈美を追ってきた美炎は、男子トイレの入り口前で立ち尽くしていた。 そもそも、なぜ美炎がここまでやって来たのかといえば、可奈美の後をつけるように命じられたからである。 先日、御前試合の最中に乱入してきた荒魂の襲撃以降、可奈美の行動は明らかにおかしかった。 あの時、突然姿を消したかと思うと、いつの間にか自分の部屋に戻らず、隣の部屋に住んでいたらしい青年の部屋へ転がり込んでいたのだ。しかも、彼が部屋を出るのを待ってから、再びどこかへ出ていったという。 その奇行の意味を知るために、美炎は可奈美を追うことにしたのだが――

6 22/07/19(火)14:13:11 No.950755470

もしもしとりんさま？

7 22/07/19(火)14:13:25 No.950755517

いい…

8 22/07/19(火)14:27:43 No.950758743

のべりすと？

9 22/07/19(火)15:07:33 No.950767781

自分も時々とじみこ書いてもらってるよ 妄想が勝手に文章になって楽しいよね

10 22/07/19(火)15:10:59 No.950768614

便意限界で知らないお家にトイレ借りに行っちゃう舞衣ちゃんいいよね…