虹裏img歴史資料館

1 22/07/05(火)22:18:47 No.946002132

「今から戻るのかい？」 「ええ。外泊届の準備もしてませんでしたし」 「そうは言うけど、今外は結構降ってるよ？」 「降ってる？」 言われて耳を澄ませること、しばし 耳の内に飛び込んできたのは雨粒が窓や壁に打ち付けられている音だった 「あー、本当だ。そこにも気づいてませんでした、えへへ」 まいったまいったと後ろ頭に手をやり苦笑する私

2 22/07/05(火)22:19:03 No.946002254

「濡れて帰らすのも座りが悪いし、今日の所はこっちに泊まっていったらどうだい？フジにはアタシの方から話付けとくよ」 「えっ！マチタン泊まるの！？じゃあイナリのベッド使っていいよ！」 「こらターボ！勝手にそんな事決めるんじゃないよ！先にイナリに使っていいか電話してからだろう？」 トントン拍子で美浦寮に泊まる話を勧められたけど 「いやいやいやそれには及びませんとも。傘さえ貸してもらえたらぱぱぱーっと栗東寮まで行けちゃいますから」 何ならいっそ傘無しでも、と告げると 「そこまで言うなら傘くらい貸すけども……ねえ」 「えーっ！マチタン泊まろうよー！一緒に寝たい！」 「あはは、ごめんねえターボ。一緒に寝るのはまたね」

3 22/07/05(火)22:19:19 No.946002386

　～⏱～ 「寄り道すんじゃないよー」 「この雨と風じゃそんな事したいなんて思いませんって」 「またねーマチタン！」 「じゃーねターボ、おやすみー」 「おやすみー！」 傘を借り玄関先でヒシアマさんとターボに見送られて私は栗東寮への帰路を進んでいきました （そういえばフクちゃん先輩に言われてたな。忘れてたや） 『おや出掛けるのですかおマチさん？では今日は遅くならないようにした方が良いかと。今宵おマチさんは滅多にない目に遭うというお告げがありました……ので！』 昼頃出かける時にルームメイトのマチカネフクキタル先輩からそういう助言をもらっていたのをすっかり忘れた結果、夜の風雨に曝されて帰ると言う今に至ったのだ 「はよはよ帰りましょうー……うん？」

4 22/07/05(火)22:19:35 No.946002495

少し先のY字路の合流部で ところどころで夜闇を照らす街灯の脇 この雨の中をわざわざ出歩いている大小の人影が視界の端を掠めた 大きな方は傘を差していて、小さな方は無手でその大きな方の傘に入れてもらっているんだと思う 確証はないのだけど、そのうちの片方……小柄な方と。多分、眼が合った (だとすれば無反応で通り過ぎるのは失礼かな) そう考えた私はちょっと進路をずらしてその影たちの方へと歩みを寄せた 「こんばんわ理事長さん」 「……っ！うむ、こんばんわマチカネタンホイザ君」 何故ならそこにいたのはこのトレセン学園の理事長だったから

5 22/07/05(火)22:20:02 No.946002678

「質問ッ……君は、っこんな時間までトレーニングを？」 理事長さんの隣で傘を差してたのは秘書のたづなさん…ではなくて、見覚えはあるけど誰の担当だったかまでは思い出せない、そんな薄い接点のあるトレーナーさんでした あちらさまもその程度の関係の自分が出る幕ではないと察したんでしょう。理事長さんに話すのを任せて一歩後ろに控えています さっき無手と言い現わしたけど、理事長さんは黄色いレインコート（かわいい）を着込んでいたので、傘が必要ないだけだったんだなあと考えを改めました 「あーいえいえ違うんです、ちょっと友達と遊んでましたらこの時間になっちゃいまして」 質問、と言うか勘違いを訂正すべく、私は先ほどの理事長さんの問い掛けにそう応じました 「納得ッ、そっだったか」 「理事長さんはお仕事の関係で？」 「肯定ッ！少しミーティングが長引いたので送ってもらおっ……と！」 「でしたか。お疲れ様ですー」 ぺこりとお辞儀をする私

6 22/07/05(火)22:20:19 No.946002810

「うむっ……そこまで改まらなくてもいいぞタンホイザ君っ」 「あ、そうですね。それに雨の中で立ち話なんてしちゃいけませんよね。それじゃ私は失礼します」 「ああ……おやすみっ」 「はい、おやすみなさい」 そう言葉を交わして私たちは互いの進む方向へと足を向けた 先ほど理事長さんはミーティングと言ってたがきっとまだ話は付いてなかったに違いない だってさっきの会話中、ずっとスマホの振動音が理事長の腰の辺りから響いて止まってなかったのだ 「学園の仕事って大変なんだなぁ……こんな遅くまでしなきゃいけないなんて」 私は理事長さんや学園運営の人達に感謝しつつ雨の中の帰路を進むのでした

7 22/07/05(火)22:20:45 No.946002983

雨の夜にマチタンと理事長が立ち話するお話を書いてみたけど力尽きたのでここで失礼する

8 22/07/05(火)22:26:13 No.946005199

オイ待てェ失礼するんじゃねェ

9 22/07/05(火)22:28:44 No.946006218

こっからだろうが逃すな

10 22/07/05(火)22:29:16 No.946006455

やよいちゃんお○んぽ中じゃないこれ？

11 22/07/05(火)22:30:55 No.946007096

マチタンの話だけどメインマチタンじゃねえぞこれ！スマホの振動音のところ詳しく！

12 22/07/05(火)22:32:56 No.946007849

スマホの振動音じゃないやつじゃん！

13 22/07/05(火)22:34:29 No.946008463

ホラーかと思ったらｳﾞｳﾞｳﾞ

14 22/07/05(火)22:35:00 No.946008657

ホラーじゃねえこれ！

15 22/07/05(火)22:35:34 No.946008875

ほら！！

16 22/07/05(火)22:36:39 No.946009331

怪談かと思ったら快感でしたか…

17 22/07/05(火)22:37:32 No.946009694

マチタンの話かと思って期待したのによォ！

18 22/07/05(火)22:37:54 No.946009856

雨とマチタンでも隠せない犯罪の臭いがしてくる

19 22/07/05(火)22:40:17 No.946010779

自分の娘ソウルの前でするプレイはどんな気分だ？

20 22/07/05(火)22:42:25 No.946011655

黄色いレインコート(かわいい)の下はやはり…？

21 22/07/05(火)22:44:46 No.946012575

>怪談かと思ったら快感でしたか… 猥談だよぅ！

22 <a href="mailto:sage　余談　fu1226895.txt">22/07/05(火)22:58:05</a> [sage　余談　fu1226895.txt] No.946017972

「ただいまーフクちゃん先輩」 「おかえりなさいおマチさんっ。遅いから心配しましたよ」 「ごめんなさいねえ。ちょっと楽しすぎて時間確認するの忘れちゃってました」 「いえいえ。無事に帰られて何よりです。先に着替えますか？」 「お風呂の方が先でいいかもです」 「わかりました。摘まむものは既に寮長にお願いして取ってありますから急がなくてもいいですよ」 「わー、ありがとーフクちゃん先輩！」 「ふふふふ。繰り返しになりますけど無事で何よりです」 「あ、出かけにフクちゃん先輩にご忠告貰ってたのに無駄にしちゃってごめんなさい」 「いいんですよー。特に何事もなく帰ってこられたみたいですし」 「そーだねー。帰り道は途中で理事長にあったくらいで」 「なんですと？……何かおかしなことはありましたかおマチさん？」 「いえーただ二言三言お話したくらいでしたよ？」 「ｱｯｿｳﾃﾞｽｶ……ﾅﾗﾍｲｷﾃﾞｽﾈﾀﾌﾞﾝ」 「？」

23 <a href="mailto:sage">22/07/05(火)22:59:23</a> [sage] No.946018505

>マチタンの話かと思って期待したのによォ！ 今回はこんな形で本当に申し訳ないと思うので失礼する

24 22/07/05(火)23:01:10 No.946019266

オイ待てェ失礼するんじゃねェ

25 22/07/05(火)23:02:48 No.946019929

むっ！

26 22/07/05(火)23:03:35 No.946020231

いい…ありがたい…

27 22/07/05(火)23:08:09 No.946022053

Y字だけにわいせ…

28 22/07/05(火)23:14:09 No.946024696

やよいちゃんもフクもおさんぽ経験者… マチタンがビコーしちゃう？！

29 22/07/05(火)23:14:17 No.946024749

フクは知ってるのか…？