ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/07/05(火)20:42:04 No.945959692
トレセン学園近所のとある居酒屋にて。 「俺さ……初めて一目惚れしたよ」 「へー? それはスカウト的な意味で……じゃあなさそうだな」 ビールやつまみをちびちびと口にしながら、周囲の喧騒に混ざって他愛の無い話をする。 彼らもエリート中のエリートが集うトレセン学園のトレーナーであるが、サシ飲みの場においては何ら変わりはない。 「ああ……アレは、三日前のことなんだが──」 グイッと、ビールを煽りながら彼は当時のことを語り出す。その頬が赤いのはアルコールのせいではない。 対面しながら頷く男は、面倒くさくなりそうな予感がしてビールのお代わりを通りがかった店員に注文した。
1 22/07/05(火)20:42:26 No.945959849
彼は、トレセン学園に着任したばかりの新人だ。 まだ見ぬウマ娘との出会いに夢を見て、栄光を掴むことを目指す、一般的なトレーナーである。 トレセンに来てから日が浅い彼は、まずは雰囲気に慣れようとジムやグランドといった設備を見て回った。的確な指示を出すトレーナー達、模擬レースであっても全力で走り抜けるウマ娘──日本一の場と言っても過言ではない設備に彼の胸は高鳴りっぱなしであった。 「あれ……無い!?」 そして、浮かれていた彼は一つのミスを犯した。トレーナーバッジを、落としてしまったのである。 慌てふためき、ジャケットやズボンのポケットを叩き、ひっくり返すが見つからない。 己の迂闊さを嘆き、空を仰いだ彼は── 「? どうしたのかな?」 ──運命に、出会った。
2 22/07/05(火)20:43:38 No.945960311
鈴のような、凛とした声。 その声に振り向けば、そこにいたのは黒い髪をポニーテールに纏めたウマ娘だった。 まず目に付いたのは、左耳のダイヤモンドの装飾が施されたイヤリング。 そして可愛らしい、というよりは凛々しいと言った顔立ち。切れ長の赤い瞳はルビーのように煌めいている。 身長は160cm後半か……女性としては高めに見えた。 スーツスタイルの出立ちは、スラリとした印象を与えるが──バストからウェスト、ウェストからヒップに至るラインは豊満で柔らかな曲線を描いている。 目を、奪われた。落としたトレーナーバッジのことも、瞬きをも忘れて、『彼女』の姿を瞳に焼き付ける。 「……君、大丈夫?」 「あ、ああいや! 君! 俺と一緒にトゥインクルシリーズを駆け抜けないか!?」 フリーズしていると、顔を覗き込むように『彼女』が声を掛けてきた。 慌てて再起動し口を開くが、その回答は随分と『掛かり気味』になっていた。
3 22/07/05(火)20:44:22 No.945960593
「へ? スカウト? まさか、俺を?──ぷっ、あははっ!」 「あ、いや! ちが! いや、違くない!? でも俺、本気で!」 「いやいや……それは無理だよ。だって俺、トレーナーだし!」 「え?……あ……ああ!」 見れば、『彼女』のスーツの左胸にはトレーナーバッジが。 普通であれば真っ先に気付けることに気付かなかった彼は、頬を林檎のように赤くした。 何も言えずに立ち尽くす彼を前に、『彼女』は涙が出るほどに笑って──落ち着いた頃に、目尻を拭いながら軽く頭を下げた。 「あはは、ゴメン笑っちゃって……そうか、俺ウマ娘だもんな……じゃ、君は新人トレーナーかな? でも、バッジが」 「あ……う、うん……はい。その、落としちゃって……」 「ああ、なるほどね。わかった、じゃあ一緒に探してあげようか」 「え、いいんですか?」 「俺も経験あるからね。じゃあ、君の今日一日の行動を洗ってみようか──」
4 22/07/05(火)20:44:35 No.945960719
「──ということがあってさ。彼女は右も左もわからなかった俺の手を引いて、導いてくれたんだ……トレーナーバッジも見つかったよ、彼女のお陰で……ああ、良い匂いがした……」 「あー……」 ──そんな過去の回想を終えて現実に戻ってきた彼。 対面する男は、真実を告げるか告げないか少し悩んだ挙句── 「お前さ……そのトレーナー、実は男だぞ」 「……は?」 ──残酷な真実を、告げた。
5 22/07/05(火)20:45:11 No.945960954
「ある日突然、人間の男がウマ娘に変わってしまう。そんなフィクションみたいな出来事があってな」 「へぇ……あ?」 「で、色々ごちゃごちゃしたトラブルがあったらしいが……周囲の手厚いサポートでトレーナーとして復帰。今に至るってわけだ」 「へ、ぇ……じゃあ……あの人の中身は、男?」 「そうそう。だから」 面倒くさいことになるからやめておけ、と。 あくまで親切心からそう告げようと、口を開き、 「それ、つまり男の気持ちもわかってくれるってことか!? 最高だ!」 「あ、ダメだこりゃ」 ビールを流し込んだ。
6 22/07/05(火)20:46:43 No.945961561
──そんなやり取りがあってから、一年後。 彼も自分の担当ウマ娘と契約を結び、トレーナーとして頂点を目指す日々を励んでいた。 そして『彼女』ともトレーナーとして交流を深め、プライベートでの連絡先を交換する程度には親しい仲を築けていた。 「まずは食事に誘う、まずは日頃のお礼として食事に……よし!」 ある日の朝。 校門にて『彼女』の姿を見つけた彼は、ひとつ咳払いをして呼吸を整える。 後はシミュレーション通りに声をかけるだけだと、覚悟を胸に一歩を踏み出した。 「あ、あの──」 「やあ、おはようトレーナーさん。朝から君の顔が見られて嬉しいよ」 「あ、フジ! おはようっ!」 まさか、二歩目を踏み出した瞬間に覚悟が砕け散るとは、予想だにしていなかったが。
7 22/07/05(火)20:47:20 No.945961787
フジキセキ。その名を知らぬトレーナーはいない。社会現象になる程の人気を巻き起こしたウマ娘だ。 麗しのトリックスター。全距離のGⅠに挑んだ姿は皆の胸に残っている。 「おや、風邪かい? 頬が赤いよ、トレーナーさん」 「ん……わかってるくせに」 「あはは、ごめんね」 そのウマ娘に、『彼女』が頬を撫でられている。『彼女』しか入っていなかった彼の視界の中に、フジキセキが入り込んできている。 『彼女』が彼に気付く様子はまるでない。頬に添えられた指に、うっとりと身を委ねている。 「ふふ……名残惜しいけど、そろそろ行かないとね」 「あ、うん。そうだね」 フジキセキに肩を抱かれながら、『彼女』が去って行く。 最初から最後まで、砂糖菓子のように甘い声音で──それは、この一年間で一切自分に向けられることの無かったもので。
8 22/07/05(火)20:47:46 No.945961963
「……ぁ?」 呆然と立ち尽くす彼に、フジキセキが肩越しに振り向く。 フジキセキは何も言わず、ただ微笑みながら人差し指を口に当てて。 ──ごめんね、彼女は私が先約を入れているんだ。 唇を動かさずとも伝わったフジキセキの言葉に、彼はただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
9 22/07/05(火)20:48:31 No.945962238
「……だから、やめておけって言ったのに」 言わんこっちゃない、と偶然その一部始終を見ていたもう一人の男は肩をすくめた。 一つ溜息を吐き、一歩踏み出す。放っておけばいつまでも固まっていそうな彼の肩を叩いてやるために。 「……今夜は、奢ってやるか!」 ──尚、その後酷く酔っ払った彼が『こんな気持ちになるぐらいなら俺もウマ娘になりたい!』と叫んだ翌朝に、目が覚めたら身体がウマ娘に変わってしまい。 それに巻き込まれたのかは定かではないが、もう一人の男も同様にウマ娘への性転換を果たして。 それがきっかけとなり、それぞれの担当ウマ娘と深い深い絆で結ばれることになるのだが、それはまた別の話であった──
10 22/07/05(火)20:49:10 [s] No.945962488
イケメン系美少女ウマ娘にTSしてフジにメスにされて後輩トレーナーの脳を破壊したい
11 22/07/05(火)20:54:11 No.945964421
TSメス堕ちは連鎖する
12 22/07/05(火)20:57:45 No.945965821
> 「それ、つまり男の気持ちもわかってくれるってことか!? 最高だ!」 無敵か?
13 22/07/05(火)20:59:42 No.945966641
こうして脳を破壊された新人トレーナーがTSし担当にメスにされて大成しやがて新人トレーナーと出会い脳を破壊し
14 22/07/05(火)20:59:59 No.945966757
メス堕ちはメス堕ちの連鎖を呼ぶ…?
15 22/07/05(火)21:01:42 No.945967645
巻き込まれた友人…
16 22/07/05(火)21:02:55 No.945968233
まあ実際男の気持ち汲み取ってくれて容姿がウマ娘ならそりゃあ…
17 22/07/05(火)21:08:16 No.945970673
しんじんとついでにポニーちゃんの脳も破壊する
18 22/07/05(火)21:10:45 No.945971791
>しんじんとついでにポニーちゃんの脳も破壊する しんじんはポニーちゃんになった
19 22/07/05(火)21:13:38 No.945973192
一年後ってことは一年かけて念入りにメスにされたのかすでに堕ちたあとだったんだろうかTSフジトレ
20 22/07/05(火)21:14:38 No.945973683
>>しんじんとついでにポニーちゃんの脳も破壊する >しんじんはポニーちゃんになった しんじんの担当バからしたら 自分の担当トレーナーがTSフジトレにお熱で面白くなかったけどトレーナーは失恋してついでに可愛い可愛いポニーちゃんにTSして 「君しか頼れないんだ」って涙目になりながら縋ってきて……っていう……
21 22/07/05(火)21:20:14 No.945976324
>一年後ってことは一年かけて念入りにメスにされたのかすでに堕ちたあとだったんだろうかTSフジトレ 出会った時から既に堕ちてた後の方が空回り感は強い
22 22/07/05(火)21:22:01 No.945977169
俺もTSウマ娘トレーナーになりたいなあ
23 22/07/05(火)21:25:09 No.945978543
1年前はまだTSフジトレ視点では健全な関係だったけど後輩トレーナーと交流してるところをフジに見られて本人は無自覚にいやーかわいい後輩でさぁって感じに軽く話してたらちょっと嫉妬したフジに誰のモノかはっきりわからされてほしい
24 22/07/05(火)21:35:48 No.945983466
飲み会で危うくお持ち帰りされかけるTSフジトレ
25 22/07/05(火)21:38:30 No.945984772
巻き込まれたトレーナーは俺はその気はない!って意地張ってて欲しい
26 22/07/05(火)21:42:58 No.945986861
──初日。 「フジ! 俺にも後輩が出来たよ!」 「へえ、その後輩さんは幸せものだね。トレーナーさんが先輩なら素敵なトレーナーになるだろうね」 ──一週間後。 「いやー懐かしいなあ。右も左もわからなかったあの頃がさ……何か、フジが言うポニーちゃん?ってこんな感じなのかなって」 「へえ。それは良かった、大事にしなよ……ってキミなら言うまでも無いかな?」 ──一ヶ月後。 「よし!できた! 彼のためのメニュー表!」 「……へえ。凄いね。でもトレーナーさん、あまり尽くすのも彼のためにはならないんじゃないかな。飛び方を自分で学べない鳥は墜落するだけだよ? それに彼のために割いてる時間が多過ぎるんじゃないかな? 少し見直した方がいいと思う」 ──半年後。 「新人の子達に飲みに誘われてさあ! 先輩もどうですかって……いやーなんかくすぐったいなぁ」 「……行く気なのかい?」
27 22/07/05(火)21:44:32 No.945987627
「ふぅ、夜風が心地良いね」 「え? お姫様抱っこは恥ずかしい? それにこれから二次会だったのに?」 「鏡を見なよ。そんなに林檎みたいに赤いほっぺたじゃあ、危なっかしくてどこにも行かせてあげられないなぁ」 「……ふふ。それは、私に抱きしめられているせい?」 「……うん。それもいいね」 「お酒のお代わりなんて必要無いくらいに。キミが二次会に行かなくてもいいくらいに。何よりも早く帰りたくなるくらいに」 「私で、キミを魅了する」 「後悔はさせないよ──さあ、とびっきりの夜にしようか」
28 22/07/05(火)21:45:58 No.945988303
>巻き込まれたトレーナーは俺はその気はない!って意地張ってて欲しい 意地張るけどどんどん可愛らしい顔立ちに成長しておっぱいとお尻と大きくなって行って本人の意思とは反してどんどんメスとして熟していって欲しい
29 22/07/05(火)21:46:57 No.945988737
いいね…