虹裏img歴史資料館

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22/07/03(日)01:16:52  担当... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1656778612283.jpg 22/07/03(日)01:16:52 No.945019548

 担当の子と温泉旅行。  意外なことにG1を勝利したウマ娘とトレーナーの間ではそう珍しい話ではないそうで、俺もいつかは担当の子とそんな絆を結べたらいいなぁ──なんて、思ったりした。  ……まさか、自分がウマ娘になって、同じ性別として一緒に湯船に浸かることになるとは思わなかったが。 「はぁ、はぁ……んっ」  ──浴室に、熱を伴ったスイープの声が響く。懸命に身体を動かす彼女の頬を、首筋を、鎖骨を、汗が滴り落ちる。  彼女が小さな身体を懸命に揺らし、珠のような雫が弾け飛ぶ度に、この身体は極上の心地良さを覚えていた。 「……スイープ、やっぱり疲れるんじゃ」 「う、うるさい! アタシがやるって決めたんだから! 使い魔は黙って身を委ねなさい!」  ……だが、しかし。  1バ身──約2.5m程の巨体となった俺の背中を洗うのは、いくらスイープでも荷が重いのでは無いだろうか。

1 22/07/03(日)01:17:34 No.945019743

 俺がまだ新人トレーナーとしてトレセンに来たばかりの頃。  三女神の悪戯としか言いようのないオカルティックな現象によって、俺の身体はばんえいウマ娘もかくやというの巨体の女の子に変貌を遂げてしまった。  そんな我が身に降り掛かった理不尽に心を閉ざしかけていた時にスイープと出会い、彼女の魔法に魅了され、共にトゥインクル・シリーズを駆け抜けて──というのがざっくりとした今までの経緯である。 「っはぁ……! よし! 流すわよ!」 「ありがとう、お願い」  下手するとトレーニング後よりも息を荒げているスイープ。よくやり遂げたものだと苦笑し、背筋を丸めて流れ出るシャワーに身を任せる。  水流と共に足元のタイルに沿って排水溝へと吸い込まれていく泡の量に、改めてこの身体の大きさを実感してしまう。

2 22/07/03(日)01:17:59 No.945019916

「ふぅ……じゃあ、次はアンタの番よ」 「え?」 「何マヌケな顔してるの。使い魔が主人の身体を磨くのは当然でしょ?」 「……はい」  それはいくら何でも。見た目はウマ娘──ばんえいウマ娘といえど、中身は男性な訳で。  などと、そんな言い訳が頭を過ったがこうなってしまった以上は今更な話である。  それに折角の温泉旅行だ。下手にスイープの機嫌を損ねるよりは、気持ち良く過ごしてもらおう。 「わかった……誠心誠意、ご奉仕させていただきます」 「ふふん♪ よろしい♪」  腰を上げて、彼女の背後に回る。  ただでさえ小さい背中は、今の俺から見ると触れると折れてしまいそうな程に繊細に見える。  いつも以上に気を付けながら、手のひらでボディソープを泡立てた。

3 22/07/03(日)01:18:17 No.945020011

「痛くないか?」 「ん……♪ 大丈夫、もうちょっと強くてもいいくらいよ」  スイープの背中を洗いながら、ふと昔のことを思い出す。  俺の身体がこんな風になってしまったばかりの頃。  周りの目線が怖くて、無駄に大きな身体を、無意味に縮こませていた頃のことを──

4 22/07/03(日)01:18:41 No.945020159

「承認っ! 共有浴場を使うといい!」 「あ、ありがとうございます!」  ──部屋の給湯器がまさかの故障というアクシデント。このままでは満足に身体を洗う事もできない。  ただでさえ大きくて目立つこの身体で、汗臭いなんてことがあれば、周囲から突き刺さる目線はそれはもう想像に難くなく──嘆く俺に、理事長は救いの船を差し伸べてくれた。 「助かります!……それにしても、男性用の共有浴場なんてあったんですね。生徒達のしか知りませんでした」 「む?」 「え?」 「……否定っ!」 「……え」

5 22/07/03(日)01:20:04 No.945020541

 ──そんなやり取りを経て。理事長と一緒に事情をフジキセキに説明して。俺は今、栗東寮の共有浴場にいた。 「うぅ……」  脱衣所にて、あちこちから突き刺さる目線に恥ずかしさの余り呻き声を漏らす。衣服や下着は特注のサイズがあるが、流石に共有備品のタオルまではそうもいかない。  身体に巻き付けて隠そうとしてもまるで面積が足りず、結果として身体の前面だけをギリギリ覆い隠すそれが酷く心細い。 「ねぇ、あの人って……」「うお……でっか……」  不幸は重なるもので、人が少ないであろう消灯前の時間を狙って来たものの、今日は遅くまで合同練習があったらしい。  ビクビクしながら足を踏み入れた脱衣所には、まだ多くのウマ娘達が花を咲かせていた。 「脚バキバキじゃん……」「あのおっぱい……片っぽだけで頭より大きくない……?」「お尻も……ちょっと触ってこようかなアタシ……」  まだシャワーすら浴びていないというのに、身体が酷く熱くなる。身体に見合った大きなウマ耳は生徒達の声を残さず拾ってしまう。  必死に視線から逃れようと、身体を縮こませるけれど──小さなタオルでは、素肌に降り注ぐ視線を遮る事すらできなかった。

6 22/07/03(日)01:21:49 No.945021031

 何より心を掻き乱すのは、どこを向いても視界に入ってしまう肌色。  俯いても、高過ぎる目線ではどうしても遮れきれなくて、罪悪感と言い訳のしようも無い興奮で、胸の鼓動が痛い程に高まった。 (ごめんなさいごめんなさい……! 温まったらさっさと出よう……!)  心の中で必死に謝罪を繰り返し、浴場へと踏み込む。  少しばかり乱暴になっても構わないと、素早い手付きで身体と髪と尻尾を洗う。  多少傷んでもやむを得ないだろう、緊張で心臓が破裂するよりはマシだ──と泡を洗い流して、足早に浴槽へと向かった。  だが俺は、失念していた。今の俺は2.5mほどの巨体。そんな俺が勢い良くお湯の張った浴槽へと足を踏み入れたのならば、 「お、おおぅ!? 魔王の到来か!?」  それはもう、盛大にお湯が溢れ出る。  津波のようにザバザバと浴槽から溢れ出たお湯と、浴槽に散らされた薔薇の花弁が、渦を巻きながら排水溝へと吸い込まれていく。  ちょうどその時肩までお湯に浸かっていたテイエムオペラオーの動揺した声が響き渡り──浴場内の視線が、俺へと突き刺さった。

7 22/07/03(日)01:22:29 No.945021202

「ご、ごめん!」  慌てて立ち上がれば、一気に水位が下がった。  最初からシャワーだけで済ませれば良かったのに、気が動転し過ぎてそんなことすら思い浮かばなかったのである。  とにかく、さっさと浴場から逃げ出すことだけを考えて──盛大に、足を滑らせて。 「おわっ!?」 「おおっと! ドトウ!」 「は、はいぃ……!」  思いっきりすっ転びかけたが──運が良いのか悪いのか、近くにいたテイエムオペラオーとメイショウドトウに支えられた。

8 22/07/03(日)01:22:52 No.945021305

「あ、ありが……っ!」  二人にお礼を言おうとして、慌てて目線を逸らす。遅れて瞼を閉じるも、魅力的な二人の肢体がバッチリと脳裏に焼き付いてしまった。 「だ、大丈夫ですかぁ……?」 「ハーッハッハッハ! ボクの美しさに目が眩むのも無理はないさ!」 (うぁあ……! は、早く元の身体に戻ってくれぇ……!)  一人悶える俺の耳の中で、オペラオーの高笑いがいつまでも届いていた──

9 22/07/03(日)01:23:43 No.945021575

 ──という出来事があったのも、今は昔。  すっかりこの身体と環境に慣れてしまった俺は、スイープの背中を流すというミッションを無事にやり遂げてみせた。 「ん……中々悪くないじゃない♪」 「そうだな」  二人仲良く背中を流した後はいよいよメインの露天風呂へ。濡れた足元に滑らないように気を付けながら、スイープを膝に乗せて温泉に浸かる。  俺の巨体が温泉に浸かった事で、少なくない量のお湯が盛大に溢れ出たが── 「アハッ! アンタも水魔法が使えたのね!」  ──そんな情緒ぶち壊しの光景を前に、我がご主人は大層ご満悦のようだった。

10 22/07/03(日)01:24:28 No.945021828

 いきなり身体が変貌してしまった時は、我が身の不幸を嘆いた。  学園の中にいても外にいても注目を集めてしまうこの身体が、恥ずかしくて堪らなかった。  でも今は、スイープがそばに居てくれて、笑ってくれる。  そう思うと、この身体も案外悪くないんじゃないか──なんて、思ったりして。 「……スイープ、ありがとう」 「何よいきなり……ま、受け取っておくわ」  スイープが俺に背中を預けてくれる。  彼女と二人で見上げた夜空には、少しずつ星が浮かび始めていて──この身体になってから、初めて心の奥底からくつろげている気がした。

11 <a href="mailto:s">22/07/03(日)01:25:26</a> [s] No.945022117

>初めて共有女風呂に入るハメになったスイトレがでっかい身体を縮こませて他の女性の裸体を見ないように必死に俯いて入浴を済ませるのいいよね >一緒に温泉もいいね… >大きな背中を頑張って洗う様や膝に乗っかって湯船に浸かる光景が目に浮かぶ さっき書いた『グイグイ積極ロリスイープ×ムキムキ内気TS巨女トレーナー』の続きというか、付いたレスを見て浮かんだ内容をちょっと膨らませて書いてみた 今更ながら2.5mはデカ過ぎたなと思うけど三女神様がとにかく盛れって言うからいいよね……

12 22/07/03(日)01:27:30 No.945022686

三女神様いつもありがとう…

13 22/07/03(日)01:29:43 No.945023270

身体が大きすぎて見ちゃいけないってわかってるものをどうしても見ちゃうし見られてくないのにどうやっても見られちゃうのいいよね……

14 22/07/03(日)01:30:57 No.945023591

「でかすぎ」じゃないよ、それはそれはまだでかくない お前への心ない「でかすぎ」はすべて俺が受け止めてやるから もっと本気で、でかく描いてみろ 俺のと比べてみろ、まだまだ大丈夫だ お前のでかさへの挑戦は、まだはじまったばかりだ

15 22/07/03(日)01:31:21 No.945023712

三女神様がないとき… 『でかすぎ』『盛るな』 三女神様があるとき!! 『頭よりデカい』『脚バキバキで芝』『加減できてない』

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