22/07/02(土)23:58:30 泥夜 のスレッド詳細
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22/07/02(土)23:58:30 No.944989445
泥夜
1 22/07/03(日)00:17:53 No.944997720
ねこです これはコインランドリーです fu1218385.png
2 22/07/03(日)00:21:34 No.944999212
「セイバー、神秘は隠匿するものじゃなかったのか!」 大阪の通りを盗んだバイクで駆けながら一神快が叫んだ。 「普通はそうよ、普通はね!」 セイバーはしきりに後方を気にしながらバイクに並走する。 セイバーの視線の先、そこには鋼の巨人がいた。 8mの巨体から被害など知ったことかとでも言わんばかりに全身の重火器を目眩撃ちで撃ちまくる。 「あれもサーヴァントなのか?」 「魔力を感じるから新型のアシモじゃないのは確かね」 信じられないとか驚きを隠せない快にセイバーは皮肉な笑みを返す。 「………アシモ?」 聞き慣れない言葉に快は不思議そうに首を傾げた。 「え、知らないの? ホンダの作ったロボット。白くて二足歩行で動くの」 「セイバー、前から思ってたがお前一々例えが古臭いというか……」 「古くない! 煩いわね、仕方ないでしょ座から与えられた情報と石神神宮の参拝客しか知らないんだから!」
3 22/07/03(日)00:21:41 No.944999259
ゴウンゴウンキャッツ!
4 22/07/03(日)00:23:15 No.944999888
若者に合わせたジョーク言おうとしたらすでにおばあちゃん知識になってたセイバーの明日はどっちだ
5 22/07/03(日)00:43:10 No.945007705
キャッツはどう思う?
6 22/07/03(日)00:48:16 No.945009525
「R.B.!次の銃器用意!連射が効くやつを左腕に持ってくる!左舷の裏に隠れた連中を残った徹甲弾でブチ抜いてから念のために薙ぎ払うよ!」 夜の街に鉄の咆哮が響く。その足音も発砲音も、全てが秘匿の秘の字ごとコンクリートの森を砕き進む。 『イエスマム。11時の方向より推定時速80km前後で接近する物体に対しては?』 「初耳!推進弾頭……は撃てないから、右手にも同じ奴!速いならまず狙えない、機関砲で近づけないのが先決!」 『流石の判断力、ビル倒し作戦はお使いにならないので?』 ビルを倒壊させ、道を塞ぐという。アイデアとしては悪くないが、安定した路面を潰す真似は、退路を塞ぐ事に他ならない。電子音声に渡された情報のみで、まだ見ぬ相手に銃口を向ける。 「孔開けといてなんだけどドミノ倒しはナシ!散らかし過ぎて足の踏み場が無くなるのは……ね!」 巨砲を放つ。爆音が響くと共に、舞い散るガラスが夜月を通して輝いた。 本当ならば今撃った、弾丸の戦果を確かめるべきだ。だがそうしない。している余裕が今はない。 『目視はできませんが』 「チェックつけといてねR.B。後ろのやつを吹き飛ばしてから、まとめてリザルト確認といこう」
7 22/07/03(日)00:50:39 No.945010506
>キャッツはどう思う? え、どう思うって………アシモでしょ? 知ってるよそのくらい。ロボットのことだよね。 ずんぐりむっくりした宇宙飛行士みたいなデザインで、ああいかにも……って感じの見た目の。 え?今から10年後には誰も知らない?ふぅん、そうなんだ………。なんだか寂しいね。
8 22/07/03(日)00:51:02 No.945010648
「それにしても!随分運転上手いわね!」 巨人の攻撃を刀で弾きながら、セイバーは隣を走る快に声をかける。 法定速度など無視してアクセル全開で走りながら、疎らに飛んでくる巨人の攻撃を後ろを見ることなく正確に避け続ける快の運転技術は、騎乗スキルを有するセイバーですら感嘆の声を上げる程のものだ。 「もしかして結構乗り慣れているのかしら!?」 「いや、車はともかくバイクに乗ったのはこれが初めてだ!」 「嘘でしょ!?」 段々と激しさを増していく巨人の弾幕を潜り抜けながら驚愕の声を上げるセイバー。 しかしそれは、快の天性の運転技術に対する驚きではなかった。 「免許無しに運転するとか本当はダメなんだから!」 「こんな状況で法律を気にするのかお前は!」 「神として秩序を重んじるのは当然でしょう!」 「だったらそもそも殺し合いに参戦してる現状はおかしいだろうに…!」 戦場真っ只中とは思えない会話を繰り広げながら、快とセイバーは道路を駆け抜けていく。 巨人との逃走劇の終わりはまだ訪れそうになかった。
9 22/07/03(日)00:51:40 No.945010884
久々にリレー ハバキリちゃんまだ読み込みきれてないので口調おかしかったらごめんね
10 22/07/03(日)00:54:19 No.945011909
そういえばキャッツは2009年の人だった
11 22/07/03(日)00:57:52 No.945013209
2001年に死んだお姉ちゃんを2022年に送る
12 22/07/03(日)00:58:46 No.945013529
>2001年に死んだお姉ちゃんを2022年に送る 全部味方につけて聖杯戦争は平和に解決しました
13 22/07/03(日)01:02:31 No.945014919
クソ戦術が極まってる
14 22/07/03(日)01:10:45 No.945017514
『当てるつもりがない、との事ですが』 「まあそのつもりではあるんだけども」 眼前を走るバイクを、ほぼ等速度で追いかける巨兵。その両腕と頭部から放たれる凄烈な数の鉄塊を、正確に捌き、或いは避けて逃げていく。 「私じゃ無理、か」 『先の地点からも離されてるようですが』 「げ……それが狙いか!」 先程ビルを撃ち抜いた場所。確実に吹き飛ばしはしただろうが、未だ死体を確認していない相手がある。常人ならおよそ生きてはいられないだろうが、ここに来る連中と、それについているサーヴァント。どんな手を使って生き延びるかわからない分、確実にトドメを刺さなければならないのは誰にでもわかる事だ。 「最初からそのつもりで来てた、かなぁ!」 『追跡をやめて戻りますか』 遊ばれている事を示唆する音声。今からでも蜻蛉返りして、チェックをするのが先決か。 「……いや、遊ばれてあげよう。恐らくもう時間稼ぎは済んでる。なら精々、あの2人の轢き潰し方を考える。どういう走り方ならできて、何ならできないのか……ね」 鋼鉄の中で少女は目を見開く。 彼女が足を止める時はまだ、しばらく来そうにはなかった。