虹裏img歴史資料館

1 22/07/02(土)22:46:51 No.944956222

かわいい娘が死ぬと興奮します

2 <a href="mailto:1/2">22/07/02(土)22:52:35</a> [1/2] No.944958924

"聖杯戦争中は常に気を抜いてはならない"。 その考えには同意するし、本来戦闘が行われない昼間も警戒するに越したことはないというのもわかってはいるが。 だからといってこれはどうなのだ。 『ほらフタラ、先生が黒板の問題について聞いてるわよ。手は上げないの？あらノートには書いているじゃない、きっと合ってるわよ、言ってみたら』 「…………目立つのは嫌いなんだ」 先ほどから僕に語りかけてくるのは、霊体化して学校についてきたアサシン。 僕が心配だと言っていて、それは嘘ではないのだろうが今の態度を見ていると、7割くらい興味が勝っているんじゃないかと疑いたくなる。 なんで1人授業参観みたいなことになっているんだ。おかげで授業に集中できやしない。 『この時代の学校というのも面白いのね、みんな揃って同じ椅子に机、同じ本を使ってお行儀よく座って、一生懸命勉強している。真面目な子供たちなのね』 「どうだか、義務だからただ通っている奴らが大半じゃないのか」 正確には子の義務ではなく親の義務だったはずだが、実情としては大差ない。

3 <a href="mailto:2/2">22/07/02(土)22:52:47</a> [2/2] No.944959024

「だいたい、あんたは聖杯からこの時代の知識を受けているんじゃないのか」 一応アサシンと呼ばない配慮をして小声で語りかける。 まさかこの教室にマスターがいるとも思えないが、周囲をチラリと見て靴下の下に隠した令呪を意識する。 『そこまで万能じゃないわ。言葉と、社会通念くらいはわかるけど、細かい文化まで教えてくれるほど親切なものじゃないみたい』 たしかに、中学生が学校で何をやっているか知ったところで戦争には関わりがないことだ。そういう意味では聖杯もその無尽蔵ともいえる魔力を取捨選択して使用しているともとれる。なんでも願いが叶うというのは眉唾ではないにしても、誇大広告なのかも。 『だけどね、もし私が聖杯から知識をもらっていたとしても、きっと私はあなたに付いてきたと思うわ』 なんでだ、と問い直す前に急に名前を呼ばれた。 気づくと教室全体の目線が僕に向いていて、僕の手は真上に威勢よく上がっていた。上げさせられていた。 「…………気配遮断か………………」 アサシンが笑顔で後ろに浮かんでいる姿が、顔も見えないのに容易に想像できる。 なるほど、確かに楽しそうで何よりだ。

4 22/07/02(土)23:14:31 No.944969310

だいぶ困った事してくれるなアサシン…

5 22/07/02(土)23:25:18 No.944974238

これあれだ 授業参観だ