虹裏img歴史資料館

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22/06/27(月)20:44:24 人間の... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1656330264207.png 22/06/27(月)20:44:24 No.943227613

人間の男の身体を失い、代わりに付与されたウマ娘の身体と耳と尻尾。 そんな宝くじに当たるよりも低いであろう出来事に巻き込まれても、日常生活というものは変わらず送らないといけないもので。 「はぁ……」 溜息を吐いて、今しがた後にした設備を振り向く。 視線の先には赤い三角形のシルエット。ヒトの婦人をイメージさせるそのマークが示すものは即ち──女子トイレである。

1 22/06/27(月)20:44:55 No.943227804

「浮かない顔だね。出すもの出せなかった?」 「それは問題なく出した、というか出せちゃったのが問題というか……」 出入り口で俺を待っていてくれたシービーと軽口を交わすが、俺の心の中は割りと沈んでいる。 「出せずに溜め込んじゃう方が辛いでしょ?」 「まあ……」 本来は男である俺がウマ娘として生活するのに必要な日用品なんて揃えている筈もなく、こうしてデパートでのショッピングに付き合ってもらっているわけだが……。

2 22/06/27(月)20:45:15 No.943227946

「はぁ……何とか、日常に戻ってきたと思ってたけどさ……」 突然の変身を果たして、何が何だかわからないまま病院にぶち込まれた一日目。 そこから今まで見た事もない機械で身体の隅から隅まで──少し言葉にするのは難しい内容の精密検査を受けさせられた三日間。 そうして『異常無し』ということで解放されるも茫然自失となり、自棄になりかけたところをシービーに『荒療治』で救われて。 そこから紆余曲折の末、何とかトレーナーとして学園に復帰──の前に、色々と必要なモノを揃えないといけないことに気が付いたのが一週間後の今日である。 その上で。

3 22/06/27(月)20:46:06 No.943228316

「……俺、ウマ娘になっちゃったんだなぁ……」 「今更?」 「今更というか、今だから……というか」 正直、今までは非現実的な事態に頭が追い付いていなかった。 突然身体が変わってしまった時は夢だと思ったし、病院のバカでかい設備で検査を受けている時もフィクションみたいだと、どこか現実感が無かった。 それが、こうして日常生活に戻されると── 「……俺、これからずっとウマ娘として生きていくのかなぁ……って」 その事実を強く認識させられたのは、たった今。 催してトイレに駆け込み下着を下ろせば、そこにはこれまでの人生で片時も離れずに連れ添ってきた我が息子が存在せず。 当然ながら立ってすることは出来ないので、腰を下ろして、尻尾が汚れないようにお腹に持って来て……ホースが無いから、出し切った後はペーパーで拭いて……と。 そんな毎日やらなきゃいけない動作ですら、本来の身体との違いを思い知らされて──

4 22/06/27(月)20:46:22 No.943228429

「ゾクゾクした?」 「うん……こう、喪失感と倒錯感が……じゃなくて!」 シービーの言葉に頷きかけて、慌てて頭を振りながらツッコミを返す。 確かにほんの少し、何とも言い難い感覚が背筋を走ったのは否定できないが……兎にも角にも、『俺は男なのだ』という意識は強く持っておかなければ。 「アハ、ごめんね。でも慣れてもらわないと」 「まあ……そうだけどさ」 そんなシービーの軽いノリが少し有り難い。 下手をすれば倒錯感と罪悪感のスパイラルに溺れていただろうから。

5 22/06/27(月)20:46:43 No.943228549

「そうだ? 服はどう? 一応、動きやすいのを選んだつもりだけど」 「うん。ピッタリだ。ありがとう」 派手すぎないブラウスにスラックス。 スリーサイズがシービーと殆ど同じような数字になってしまったのは不幸中の幸いか、それとももう少し胸が小さくなるのを祈るべきなのか。 何はともあれ、彼女のコーディネートに間違いはなく、動きやすいのは非常に助かっている。 「……それに、ブラジャーって凄いんだなって」 「でしょ? アタシ達が全力で走っても大丈夫な素材だからね」 「……ああ」 側から眺めている分には目の保養となる胸の膨らみも、自分の身体に付くとなると肩凝りやら重心の傾きやらで大変苦労させられた。 少し身動ぎするだけでプルプルと震えるそれは、女性の身体に四苦八苦する俺を嘲笑っているかのようにすら感じたし──

6 22/06/27(月)20:46:57 No.943228657

「擦れててビクビクしてたもんね、さっきまで」 「う……」 先っぽが一々与えてくる刺激に、悶々とさせられた。 俺は男だから、なんて意地を張らずにさっさと着けておけば良かったと思う。 「まあでも、君のお陰で服とか下着とか色々買えたし……これで暫くは大丈夫そうだ」 「ん? まだ終わりじゃないよ?」 「へ?」 グイッと、シービーが俺の手を引いて歩き出す。 そして徐々に見えてくるのは──化粧品売り場。

7 22/06/27(月)20:47:11 No.943228756

「今のキミは化粧が無くても平気なくらいに顔が整っているけど、肌の保護とか、色々と必要なものはあるからね」 「は……はは、お手柔らかに……」 ガックリと肩を落として、シービーに身を委ねる。 耳のてっぺんから爪先まで、今の自分はどうしようもなくウマ娘なのだと思い知らされるのであった。

8 22/06/27(月)20:48:39 No.943229405

俺はTSっ子はすべからく日常生活のちょっと仕草でも元の身体との性差に翻弄されるべきであるという考えの牛尾というものだが── いや本当おっぱいとか最高だよね特にウマ娘世界におけるおっぱいの揺れ方を見るに寝ても起きてもちょっとした動作でプルプル揺れるわけだから現実から目を背けようにも常に自分が女の子であるということを意識させられるわけでさ。 あと特に顕著なのはトイレの瞬間だよね。胸はブラジャーやサラシで押さえ付けられてもトイレは生理現象だから避けようが無いし便座に腰を下ろして尻尾をお腹に巻き付けるたびに「ああ二度と立って出来ないんだ……」って思い知らされて欲しいよね。 どちらも詳細まで書くとガイドライン突き抜けるから我慢せざるを得ないが。 それはそうとウマ娘にTSしたらありそうなシチュとして、誤って女性専用車両に乗ってしまうことなども考えられると思うんだ。 急いで列車に乗り込んで「今日はなんだか空いてるなラッキー」と思うTSトレーナーだけど、すぐに「ここは女性専用車だ!」と気付くんだ。 慌てて降りようとするけどその瞬間に他のお客さんが乗り込んできてタイミングを逃してしまう。

9 22/06/27(月)20:49:18 No.943229709

当然今のトレーナーは身体は見た目麗しいウマ娘だから周りから見て何も不審に思われることはないんだけど、当の本人は気恥ずかしさと罪悪感がある状況でさ。 落ち着かずモジモジしていると親切なモブの子(トレセン学園生とかでもいいよね)に「大丈夫ですか?」って声をかけられて「は、はい!? 大丈夫です!」ってキョドッちゃう。 そして次の駅に降りた瞬間に堪らず降りてしまうのだけど、目的地まではまだ遠い。 途方にくれるトレーナーだけど、そこで思い付くんだ。 「あ、今の俺はウマ娘じゃん」と。 そう、ウマ娘専用レーンだ。そこを駆け抜ければそう時間もかからずに辿り着けるだろうと。 走り出すトレーナーだけど身体に慣れていなくて、ドンドンスピードを上げられる脚につい楽しくて調子に乗ってしまう。そしてどこまで行ける!──と足を踏み出した瞬間に「ビリィっ!!」と不吉な音がお尻から。

10 22/06/27(月)20:49:58 No.943229969

急ブレーキをかけておしりに手を伸ばせば案の定──少しばかり風通しのよくなった記事が。 もうどうしようもなくて、鞄でお尻を隠しながらヒョコヒョコ歩いてると偶然シービーと遭遇するんだ。 慌てて隠そうとするトレーナーだけどシービーはすぐに察して「キミと目的地は同じだね。じゃあこうすれば一石二鳥だ」とトレーナーをお姫様抱っこするんだ。 三冠ウマ娘のシービーがそんなことをすればそれはもう目立つ。 周りからの黄色い声に恥ずかしくって顔を覆うけど、ウマ娘の優れた聴覚は周りからの声を敏感に感じ取ってより羞恥心を攻め立て、そんなトレーナーをシービーはより可愛く愛しく感じる──なんてシチュもいいと思うんだけど君はどう思う?

11 22/06/27(月)20:53:09 No.943231338

え……

12 22/06/27(月)20:53:11 No.943231353

まてまて本編より牛尾さんの方が文圧が濃い!

13 22/06/27(月)20:59:03 No.943233846

え…なんでその情熱を描写にぶつけなかったんですか

14 22/06/27(月)20:59:36 No.943234094

トイレへの葛藤は全TS娘が背負う業だからな

15 22/06/27(月)21:00:22 No.943234430

誰だ今の

16 22/06/27(月)21:01:27 No.943234882

牛尾登場してだめだった

17 22/06/27(月)21:05:33 No.943236584

何かに乗っ取られたのかと思った

18 22/06/27(月)21:05:48 No.943236698

ウマ娘が全力で走っても破れにくい素材とか汚れが落ちやすい素材の関係的な感じでおっぱい揺れやすいんだろうか

19 22/06/27(月)21:07:15 No.943237284

牛尾君さぁ…本文にその密度で書かない人?

20 22/06/27(月)21:12:06 No.943239290

不審者発見 これより職務質問を開始する

21 22/06/27(月)21:16:31 No.943241282

「……ほ、本当に一緒に入るのか?」 「ん。だってキミをほっといた結果がそれだもん」 シービーが指差すのは2箇所。俺の胸の谷間──の、奥の赤くなっている部分と、尻尾の付け根。 ウマ娘になってから少し経っても、未だに自分の身体と向き合うのには抵抗があった。 更に敏感過ぎるこの身体の感覚は、男だった時の触れ方で洗うと刺激が強過ぎる。 そういう訳で、少し身体の洗い方が雑になっていたのだが──見事にバッドコンディション【肌荒れ】となってしまったのだ。 「だ、大丈夫だよ。保険の先生に色々教えてもらったからさ」 「その保険の先生によく見てあげてくださいねって……お願いされたのは、誰だと思う?」 前にはシービー。後ろには浴室のドア。 囲まれているこの状況だが、残念ながら鋼の意志が発動してくれそうにはなかった──

22 22/06/27(月)21:16:39 No.943241342

フフ…一人称が俺のTS娘がメス堕ちする展開はまわりで見ていても楽しいね!

23 22/06/27(月)21:18:15 No.943242093

濃厚なTS怪文書読んでたら牛尾さんが出てきて 今まで読んでいたエロ漫画は!? って状態にマジでなった

24 22/06/27(月)21:18:23 No.943242157

俺はTSっ子が女の子に身体を弄られるのが好きな牛尾というものだが──うるおいクリーム的なものを担当の子の手で胸とか尻尾の付け根に塗りたくられるのは浪漫があると思うね >え…なんでその情熱を描写にぶつけなかったんですか 俺は自分で書いた文章だと今一興奮できない牛尾というものでね……でもシチュを思い付いちゃっからとりあえず投げておくかと思ったんだ

25 22/06/27(月)21:23:13 No.943244320

その飽くなき想像力で第二次TS怪文書ブームを巻き起こしてくれ…

26 22/06/27(月)21:30:03 No.943247408

ウマ娘ボディに翻弄されてリードされる姿はいつ見てもいいね…

27 22/06/27(月)21:32:03 No.943248248

>濃厚なTS怪文書読んでたら牛尾さんが出てきて >今まで読んでいたエロ漫画は!? >って状態にマジでなった このレスのせいで勝手に脳内でコラされてもうたえられない

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