22/06/15(水)22:12:10 「ーー... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1655298730671.jpg 22/06/15(水)22:12:10 No.939001733
「ーーーーーーーー採用です。」 「なんで?」
1 22/06/15(水)22:12:26 No.939001875
かつての親友へ 最近元気にしてるかい?俺は元気だよ 君。最近トレセンに顔出さなくなったね。 まあ、理由は分かるよ、俺たちはあの2人にロックオンされた時点で運命が決まってたんだ。 「いや……だから別に君のトレーナーになる気は…」 「なら…トレーナーである必要はありませんねっ!」 「…は?」 元気だけど、たぶん己の身はもう無事ではないと思う
2 22/06/15(水)22:12:37 No.939001971
「…では、今日からあなたはサトノグループの私サトノダイヤモンド専属秘書兼トレーナーです!私を導くトレーナーさんはあなたしかいません!!はい!採用!ですから採用!!これはサトノグループ意思です!貴方の平業及びサトノグループとトレセンの両勤務を認めます!!早速トレセン学園にも連絡をしないとっ!」 「待って!!!」 「トレーナーと契約を結ばないウマ娘は成功しない…ふふっ、素晴らしいジンクスです、是非破りましょうね♪」 「いやそれズルじゃ」「何か問題が?」 「いえ何も……」 どうして…どうしてこうなってしまったんでしょうね…?
3 22/06/15(水)22:12:52 No.939002087
きっかけは、彼女のトライアルレースを見に来た時だった。 歓声、沸き立つ声、絶対的大物、1度は視察しておこうと思ったから。 (まあ俺の身には高嶺の花だよなぁ…いつか研鑽を積んで、そういう子が来たらスカウトを…) と、ボーッとグラウンドを見ていた。 「お疲れっ」 ぽんと手を叩かれた先には、親友が居た。 同期で、同じ学校出身で、ならばトレーナーにお互い1発でなろうって互いにこのトレセンにやってきた。 やっぱり女子だらけで、…しかも話す相手もロクに年上なこのトレセンで、こういう存在は凄くありがたいのだ。 「おお、お疲れ~お前も見に来たの?」 「まあね~、一応参考にね」 「お互い新人にゃあ、届かない世界だよなぁ」 「逆に才能と素質がある子にはちゃんと理由があるから…それを勉強するのも、いいんじゃない」
4 22/06/15(水)22:13:02 No.939002154
「…うーん…」 彼の意見は尤もなのだが…俺はどうにも、違和感を覚えていた。 (でも…下バ評の割に?って感じだよなぁ、ってか……経験値が足りない…のか?多人数で走った事ないんじゃないのこの子?) やる気というのか、死ぬ気というのか、まあ要するに気迫が全く無い。 「………何か言いたげのようだけど?」 察した親友に、俺は軽く手を振った。 「ああ、いや、…失礼なこと、思っただけ…かな」 「学生に?お前結構そういう趣味あるんだな…」 「そういうことじゃないよ!」 (ま、それもいいトレーナーに着けば経験値なんて幾らでも積めるし問題ないのかな)
5 22/06/15(水)22:13:15 No.939002264
「あーーっ!いたーーー!!」 その時、先程までサトノダイヤモンドの隣で話してた黒髪の少女がやってきて叫んでいた。 「ん?」 「見つけました!!やっと!!」 「………??」 「すいませんっ!!ちょいと失礼!!」 「ちょっまって俺かよ!?ちょっ!!ええっ!?!?」 「あ!!ダイヤちゃんトレーナー選考のトライアルあるらしいんで!!!良かったら参加してあげてくださーい!!へへっダイヤちゃん、あなたのことちょっと気になってましたよ!!」 「あばばばば!!」 引っ張られてった親友を横目に……コレには関わらない方がいいなと俺の勘が言っていた。
6 22/06/15(水)22:13:31 No.939002397
「気になってたって……まあ…うーん……」 多数のトレーナーが俺を羨ましい目で見る。 「いや、無理でしょ、…うん、無理」 同時に誘われた、トレーナーの選考試験 「勿体ないですよ!折角のチャンスですしダメ元でも行くべきでは?」 中堅の先輩に手を捕まれ、これは余計めんどくさい物に巻き込まれたのではと危惧した。 (いやでもなぁ…大体仮にダイヤさんの前で『走りにやる気がないです』って答えたら俺トレーナー人生の終わりだろうし…) ……結局、夜間まで考えた俺が出した結論は…… 「うん、無理だな、俺には平凡なウマ娘が似合ってるよ」 ーーー見送ることにしたのだった。
7 22/06/15(水)22:13:47 No.939002512
(あの人、ずっと不思議な目で見ていました。…でも、こちらには来て下さらないのですね) 「はい、お疲れ様でした」 それに、トライアルにも来て下さらなかった…キタちゃん、ちゃんと伝えてくれたのに。 ずっと気になって仕方なく。どこかあの疑う目線が外れない。 きっと、あの人は違う、この確信は間違いないーー が、どうやってもこの手に収まらず、手を回しても綺麗にすり抜けていく。 (本当に欲しいのに、どうして見ることも出来ないお人なのでしょう?) 学園でも、見つけて話すチャンスは全て逃げるように消えてしまって… ………欲しい。純粋に、この手に収めたい。 (なんて。いけない発想なのでしょう、ですが、間違いなく。あの視線、何かを抱いた視線がーー) ……かくなる上は直接この手で会うしかない。そう、強く誓った。
8 22/06/15(水)22:14:00 No.939002630
「…………………何この招待状」 突然渡されたサトノグループ、及びメジロ家の合同パーティ。 ヤバそうな物は極力避けていた。 …が、ついにそのヤバそうな物が直接俺に逃げるなと宣告してきた。 「はぁ~マジかよ~俺行きたくねぇよ~」 ここで行かないと、それはそれでトレーナーとしての信用というか、社交性に問題が出る。 よって実質的に選択肢はYESのみ。 「…行くかぁ」 一種の覚悟を決め、俺は向かった。 もしかしなくてもあの失礼な考え、見抜かれてたのだろうか……。
9 22/06/15(水)22:14:23 No.939002822
~~⏰~~ パーティは随分と豪勢で、俺は上手いこと隅っこで隠れてやり過ごす。 メジロ家の代表としてマックイーンが話たり、サトノグループの会社の新情報やら、何やら…まあよくあるパーティだった。 (まあパーティなんて人生でこれが初めてなんだけどね) 変に目立つだろうから、やっぱり隅側で静かに、何となく周りの人を模倣して隠れるように過ごす。 一体、何に逃げてるんだ俺は…… 「………見つけました!やっと!!!」 (マジか~見つけるかぁ~やっぱ見つけるよなぁ~~) サトノダイヤモンドが直接こっちにやって来て、しかも開口一番がこれである。もう俺は逃げられない、謝罪も覚悟で話をきくことにする。 「あの時私を不思議な目で見つめてたお方、どうしてトライアルに参加してくれなかったのですか?」 「まあ…俺には令嬢なんて不釣り合いなんで…」 「ですがっ!あの時確かに見ていた目!その目の意味が知りたいのです!!ずっと気になってたんです!!教えてください!」
10 22/06/15(水)22:14:49 No.939003007
キラキラとした目で直視され、俺は必死で言葉を選ぶ。 (やる気がないとかアウトだろ!死ぬ気とか分かるのか?そもそも根性論で通用するのか!?) 「……気迫がなかった、勝ちに行く意思というか、思考が無いように見えた」 (あああああそんなこと言ったら俺終わりだろ!!!1番ダメな回答だって!!!!!) ………周りの視線が非常にキツい。俺のトレーナー生活はここで終わりかもしれない。 が、……当の令嬢はというと… 「………まあっ!!?私にそのような部分が!?」 「……えーっと、…ウマ娘は勝つ時に冷静に動くタイプでも、スイッチというのかな…強さを引き出せる瞬間があるんだ、ダイヤ…さんの走りは常に一定で、勝つための精神的な切り替えや、細かい経験値が凄く足りてない…と…思う」 「……それは…幼い頃は、様々なウマ娘と練習をしてきたのですが…」
11 22/06/15(水)22:15:06 No.939003132
「いつもどうだった?」 「私が勝っておりました。…1度も負けたことがないんですっ」 少し自慢げに話すが。だからこそ俺は見抜いた。 「それ……ありえないよ、普通、本気で勝負するなら。最初からずっと勝てる子なんていない。仮に君が強くて勝ち続けたなら、…勝ち方のひとつくらい身につけてるはず」 盲点だったのだろう、おそらく、忖度が入ってた可能性もある。 うん、俺は言うことを言い切った。 「だからね、沢山のウマ娘をスカウトしてる熟練のトレーナーのとこで実戦練習をするとーー」 「………ええ…まさに私が探してた存在…観察眼に長け…何よりも臆せず弱さを見抜ける人…本当に探してた人…!」 「……………ん??」 非常に、嫌な予感がした。 俺はそっとその場を離れ、出口の扉に手をかけーーーーー
12 22/06/15(水)22:15:19 No.939003244
「ーーーーーーー採用です。」 「なんで?」 「ええ、決めました、やはり貴方、貴方だったんです!私が探してたトレーナーは、最高のパートナーは!!!」 「誤解を産む言い方はやめて!!」 「ええ。彼です、彼しかいません、何度も私の手から抜けて行って、だからずっと欲しかった!!」 「………俺、君のトレーナーには、その…なれないかなぁ……?」 「いいえ、あなたしかいません!!」 「いや……だから別に君のトレーナーになる気は…」 「なら…トレーナーである必要はありませんねっ!」 「…は?」
13 22/06/15(水)22:15:34 No.939003350
「…では、今日からあなたはサトノグループの私サトノダイヤモンド専属秘書兼トレーナーです!私を導くトレーナーさんはあなたしかいません!!はい!採用!ですから採用!!これはサトノグループ意思です!貴方の平業及びサトノグループとトレセンの両勤務を認めます!!早速トレセン学園にも連絡をしないとっ!」 「待って!!!」 「トレーナーと契約を結ばないウマ娘は成功しない…ふふっ、素晴らしいジンクスです、是非破りましょうね♪」 「いやそれズルじゃ」「何か問題が?」 「いえ何も……」 「とにかく採用です。一緒にサトノグループとダイヤを育てて行きましょう?ねっ?ねっ!?ねっ!?!?」 「……………いいえ………」 「そんな、ひどい…」 「無限ループじゃねえんだぞ」 「……ねっ?」 「いやだから…」 「ね?」 「……………………………はい」 「決定ですね♪」
14 22/06/15(水)22:15:50 No.939003479
親友、元気にしてるかい え?最近トレセンで見なくなったね? ああ、そうだね、メールのアドレス変わったのは分かるかな 俺、サトノグループになったんだ。 役職は「サトノダイヤモンド専属トレーニングコーチ兼サトノグループウマ娘グッズ販売部部長兼新ゲーム機開発部開発ディレクター」だ うん…なんでこうなったんだろうね。しばらくトレセンには帰って来れないと思う。 仕事は5倍くらいに増えたけど、満足してるよ。チームトレーナーよりは少ないし、トレセンの仕事よりはアシスタントがいる分楽だから。 ……うん、うん、質問したいのは分かるけど 今ダイヤちゃんに呼ばれて色々ミーティングしながらこれからのレースを決めてくから、うん… 君はこんな風にならないことを祈ってるよ。
15 22/06/15(水)22:16:38 No.939003821
っていうサトノダイヤモンドに独占力発揮されて見事逃げること叶わず差しきられる怪文書が好きなんで俺が書いた 今日は続かないので許してください リクエストあったらレスくれると嬉しいな
16 22/06/15(水)22:17:05 No.939004001
やっぱりこっちも捕まってたか~
17 22/06/15(水)22:17:18 No.939004089
>「無限ループじゃねえんだぞ」 そういうとこだぞ
18 <a href="mailto:銀行">22/06/15(水)22:17:22</a> [銀行] No.939004120
>新ゲーム機 許した覚えはないが?
19 22/06/15(水)22:18:10 No.939004458
一昨日辺りにヤクザの家に捕まったキタトレの話書いた「」?
20 22/06/15(水)22:19:00 No.939004794
>>新ゲーム機 >許した覚えはないが? >「そんな、ひどい…」
21 22/06/15(水)22:19:01 No.939004801
>>新ゲーム機 >許した覚えはないが? お前はむしろ金かそうとして突っぱねられた側だろ
22 22/06/15(水)22:19:55 No.939005155
>一昨日辺りにヤクザの家に捕まったキタトレの話書いた「」? 前のキタサンホワイトの方の怪文書データ削除しちゃったからちょっとtextまとめてくるね… 載せ忘れてたごめん
23 22/06/15(水)22:24:26 No.939007241
fu1166719.txt 前のやつ どうやら親友も逃げきれなかったようです
24 22/06/15(水)22:24:37 No.939007334
黄金世代それぞれが担当に独占力掛けるとことか見たい
25 22/06/15(水)22:25:33 No.939007752
寮長がじっとりと搦め手でトレーナーを陥れる話も見てみたい
26 22/06/15(水)22:26:22 No.939008163
>黄金世代それぞれが担当に独占力掛けるとことか見たい 書くね! ただ5人で出すと読みづらくなっちゃうから世代全部で出すのは無理かも…
27 22/06/15(水)22:26:42 No.939008320
ノーが言えない空気の中でノーを言える人材は貴重だよなあ…
28 22/06/15(水)22:27:43 No.939008797
もうこの二人に目を付けられた時点で詰みなのでは?
29 22/06/15(水)22:27:51 No.939008874
>ノーが言えない空気の中でノーを言える人材は貴重だよなあ… >>新ゲーム機 >許した覚えはないが?
30 22/06/15(水)22:28:44 No.939009363
>>黄金世代それぞれが担当に独占力掛けるとことか見たい >書くね! >ただ5人で出すと読みづらくなっちゃうから世代全部で出すのは無理かも… ありがたい… 気長に待ってる
31 22/06/15(水)22:32:12 No.939011080
ダイヤちゃんに捕まった時点で逃げられるわけないよなあ… あ…メジロブライトとか…どう…?
32 22/06/15(水)22:32:47 No.939011350
>ダイヤちゃんに捕まった時点で逃げられるわけないよなあ… >あ…メジロブライトとか…どう…? ちょうど持ってるから書く ブライトの怪文書少ないもんね
33 22/06/15(水)22:32:52 No.939011396
さりげなく新ゲーム機が入っててダメだった
34 22/06/15(水)22:34:01 No.939011903
>ちょうど持ってるから書く >ブライトの怪文書少ないもんね ありがたい………
35 22/06/15(水)22:37:57 No.939013588
サトノグループ…恐るべし…
36 22/06/15(水)22:39:51 No.939014428
中々よく見てるじゃねぇかサトちゃんトレ 有能なのに変に自己評価は低いんだよな…ってのもあるけどまぁ令嬢ウマ娘だし妥当な反応ではあるんだわ サトちゃんには関係なかったが…
37 22/06/15(水)22:40:37 No.939014751
上と被るけど個人的にはスペちゃんバージョンが見たい
38 22/06/15(水)22:45:44 No.939016965
独占欲ならオグリもなんだけど追い込んでくるイメージ…まあまああるわ 殿下とかカレンチャンとか追い込んできそうだよね
39 22/06/15(水)22:48:24 No.939018132
ちょっと目を離したら結構来てた ちょっと多いので全部は応えれないけど書くね…
40 22/06/15(水)22:51:11 No.939019345
やたらシートが豪華なスターウマムスメー5とか作らされてそう
41 22/06/15(水)22:52:23 No.939019847
ダイヤちゃんを育成してジンクスを打ち破りサトノグループを大成させる このトレーナー只者では無いのでは?
42 22/06/15(水)22:57:46 No.939021827
今度から─(罫線)を使ってほしい──── プロとして─────
43 22/06/15(水)22:58:26 No.939022088
>今度から─(罫線)を使ってほしい──── >プロとして───── ごめんスマホだとめんどくさすきでやってない…楽したいから許して…
44 22/06/15(水)23:07:13 No.939025857
Nolaというテキストエディタアプリだと3点リーダボタンや罫線ボタンがあるからサクサクになるぞ
45 22/06/15(水)23:10:41 No.939027360
>ゲーム機開発部開発ディレクター もしここ成功したらサトちゃんにG1勝たせた以上に評価されそうで困る
46 22/06/15(水)23:14:47 No.939029058
>Nolaというテキストエディタアプリだと3点リーダボタンや罫線ボタンがあるからサクサクになるぞ Simejiばっか使ってたしやってみようかな
47 22/06/15(水)23:16:52 No.939029889
思ってたより長くてびっくりした
48 22/06/15(水)23:19:46 No.939031135
>>ゲーム機開発部開発ディレクター >もしここ成功したらサトちゃんにG1勝たせた以上に評価されそうで困る 開発部はまあ悪くないことが多いんですよ 問題は販売のほうでさ