虹裏img歴史資料館

画像ファイル名:1654961385957.png 22/06/12(日)00:29:45 No.937622618

「逝きさん愛してる！」　「あはははははははは！！！」 夜半。ボフッ、と布団を蹴飛ばした音が凄かったので「」は目を覚ます。 天井まで舞い上がった布団がゆっくりと落ちてくるのが闇の中に見えた。 逝きさんには蹴飛ばされたくないものだ。あれは本当に酷い痛みだった。 「」は逝きさんに布団を掛け直すべく、起き上がって掛け布団を拾い… それから目を開けたまま笑顔で寝ている逝きさんにそうっと掛け直した。 今日はパジャマが乱れてなくて良かった。心かき乱されずに済んだから。 「」はしばらく、逝きさんの寝顔を楽しむことにした。起きている彼女はすぐキスしに来るから… 落ち着いて彼女の顔をじっと見詰めるなんて事は非常に困難なものだ。動かない彼女もまた美しい。 夜の薄明かりの中で青白い前髪は透き通って銀色にも見える。白い肌は更に蒼白に陶磁器のように。 艶々として輝いて見えた。逝きさんの意外に凹凸のはっきりした肢体は布団に隠して正解であった。 虚空を見詰める彼女の眼球は、眼球フェチのまずいさんのご主人ほどではないけれど舐めたくなる。 半開きの唇に「」はキスしたくなる衝動に耐えながら、この時間を楽しんでいる。