22/06/08(水)23:02:11 私があ... のスレッド詳細
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22/06/08(水)23:02:11 No.936513496
私があれを育てているのが意外だったと? 素直に頷くといつものたわけ...ではなく優しい笑み。 そうだな。 確かに見た目はグロテスクなものが多い。 しかしこれでなかなか素朴な花を咲かせる。 ふむ。そういえばそろそろ...ちょうど良いか。 ついて来い。 招かれた先は鉢植えが並ぶ一角。 そこには瑞々しく育つ食虫植物たち。 その中のいくつかが、細長く伸びた茎の先に、小さく可愛らしい蕾を付けていた。
1 22/06/08(水)23:02:45 No.936513740
どうだ?言った通りだろう? そもそもが誤解の多い種なのだ。 虫を取らずとも生きていけたり、栄養の少ない地で育つためかただ一輪、儚げな花を咲かせる。 本当は生育のためには花を間引いたほうが良いとするところもあるらしいがな。 ...ふん。顔を見ればわかるぞたわけ。 だが私も同じ気持ちだ。 開花を間近にしたこれを手折れというのは、如何に後進のためとはいえ私にはできん。したくはない。貴様もそうだろう? ...ずるい女だな?私は。貴様の気持ちを確かめるためにこの健気な花を使ったのだ。 私自身の安心のためにな。 だが、こんな重い女いらんと言ってももう遅い。観念しろ。
2 22/06/08(水)23:03:01 No.936513846
なるほど。絡め取られた悪い虫は自分だったか。 ならばせめてこの花が枯れぬよう栄養を注ぎ続けようか...ん? 彼女がより日当たりの良い場所へ移すべく、プランターの縁に手をかけた矢先、固まってしまった。 ぎ、ぎ、ぎ。油が足りないブリキのように顔をこちらに向ける。 顔は蒼白。耳と尾は総毛立ち天をつく。尋常ではない。 どうし...6月?ふと実家の庭木を手伝ったときの記憶が蘇る。 梅雨の花壇といえば...あー... 慣れぬ駆け引きの最中だったためだろうか。虫が苦手な彼女には珍しく確認を怠っていたらしい。 ぐにゅり。 潰した軟体動物の感触が抜けぬらしく。 しばらく垂れた花の機嫌取りに奔走することになった。
3 <a href="mailto:s">22/06/08(水)23:03:15</a> [s] No.936513950
むらっとして書いた 6~7月に花をつけるらしくウチのは来年だろうが楽しみ それはそれとして蛞蝓は嫌い
4 22/06/08(水)23:08:05 No.936516180
ラベンダーの精油を使うといい ナメクジへの忌避剤となる
5 22/06/08(水)23:31:46 No.936526924
女帝かわいいな…
6 22/06/08(水)23:38:43 No.936529802
あの感触はちょっと無理 子供の頃よく素手で触れることができたなと思う
7 22/06/08(水)23:55:21 No.936536692
ナメクジは危険な寄生虫もいる事があるから触ったら手を洗おうな!