虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

1 22/06/07(火)01:18:14 No.935894933

―――――――――――――――――――――――――――― 「そう……あの子、まだ流れ星を探してるのね」 「プイ？スイープちゃん、流れ星を見たがってるプイ？」 翌日。そういえば以前彼女を見かけたときには近くにアドマイヤベガがいたはずだと思い出し、事情を聞いてみることにした。 「この間、流れ星の見つけ方を教えなさいって押しかけてきたの。私がよく星を見てるってどこかで知ったのかしらね」 「なんで流れ星を見たがってるプイ？願い事でもあるプイ？」 「それは教えてくれなかったわ。別に無理に聞き出そうとも思わないけれど」

2 22/06/07(火)01:18:39 No.935895017

「アヤベさん、面倒見がよくて優しいプイ」 「……そんなことない。気にするのはいいけど、スイープさん、頑固なところあるから無理に聞き出そうとしない方がいいわよ」 確かにいきなり押しかけても正直に教えてくれそうにないし、自分が気に掛けることでもないのかもしれない。 しかし、真剣に夜空を見つめる横顔が忘れらない私は、今夜もう一度河川敷に行ってみることにした。 ――――――――――――――――――――――――――――

3 22/06/07(火)01:19:04 No.935895102

「スイープちゃん、お疲れ様。ココア飲むプイ？」 その夜、彼女はやはり昨晩と同じように座っていた。……昨晩と違って、大きめのクッションをお尻に敷いていたが。 彼女はこちらを一瞥し、また視線を上に戻した。両手にココアの缶を持つ自分の方へ手を差し出しながら。 私はココアを手渡し、彼女の隣に座りこみ、彼女がしているように夜空を見上げた。 ココアの缶を開け、一口飲んだ後、彼女はようやく口を開いた。 「アンタ、アヤベさんにアタシのこと話したでしょ。さっき急にクッション持ってきて大変だったんだから」 「それアヤベさんのやつだったプイ？やっぱりあの人優しいプイ」 「なんでわざわざここに来たのよ。アンタには関係ないでしょ」 「流れ星を見つけるのはスイープちゃんには大切なことなんだと思うプイ。私にとってはスイープちゃんが大切だから様子を見に来ただけプイ」 「……そう」

4 22/06/07(火)01:19:36 No.935895217

しばらく沈黙し、二人で夜空を見上げる。府中の街中でも、夜の河川敷なら意外と星が見えるものだ。 やがて、スイープは再び口を開いた。 「アタシの知ってる子が、もうすぐデビューするかもしれないの。うまくいってほしいから、グランマから教えてもらった願いが叶う魔法を使おうって思って」 「それで流れ星を探しているプイ？」 「うん。あの子が、いつも通り楽しく走れますようにって」 「勝てるようにお願いしなくていいプイ？」 「もしアタシがお願いして勝ったら、魔法のおかげで勝ったことになっちゃうじゃない！そんなことしなくてもあの子は絶対勝てるんだから、何よりも楽しく走って欲しいの」

5 22/06/07(火)01:20:01 No.935895314

「私もそれが一番大事だと思うプイ。スイープちゃんは友達想いだね」 「そんなんじゃないわよ！アタシはただ、後でべそべそしてほしくないだけ！」 それを友達想いって言うと思うんだけどな。 プリプリ怒る彼女の小さな横顔を見たあと、私は、再び夜空に目を向けた。 どうか、小さな魔女の魔法が、届きますように。

6 22/06/07(火)01:20:26 No.935895411

「アンタ、地面にそのまま座ってるとお尻痛くなっちゃうでしょ？アンタとアタシくらいなら大丈夫だからクッションに座りなさいよ」 「ありがとプイ。……これすごく柔らかいプイ！でもこれ、外に出したりして汚れないプイ？大きいし運ぶの大変そうプイ」 「大丈夫よ。このYogibo Zoola Podは、汚れにくくてとっても持ち運びやすいんだから！」 Yogibo Zoola Podは、屋外に対応した機能を持つアイテム。 耐水性があり、UVカット機能があるので屋外に置いてもカバーが痛みません。 独特の水滴状のカタチをしており、先端に取っ手がついているため、持ち運びもラクラク。 もちろん通常のYogiboと同じく、体にフィットして全身を包み込みます。 屋外でもリラックスした空間を作り出すことができる商品です。 「これがあれば外でもゆったりできるわね！」 「さあ、皆さまもぜひお買い求めを！」