22/06/07(火)00:19:35 「あっ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1654528775176.jpg 22/06/07(火)00:19:35 No.935876267
「あっ!ママだ!」「お帰りーおかん!」 「りんごちゃん、はっぱちゃん…ただいま」 りんごとはっぱ─二人の蛇の子は、自分の名前すらも思い出せずにジャングルの傍らで佇んでいたところをパトロール中だったリカオンにより保護され、その出で立ちからそう名付けられたのだった 「二人ともいい子でお留守番できて偉いですね!それじゃあご飯にしましょうか」「ん~…せやけどもう母乳は堪忍やでぇ」「あはは…今日はシチューですよ」 「やったー!じゃりんごちゃん…ちゅー」「ちゅー…っておかしいやろ!なんでウチらがちゅーすんねん!」 ─捜索願の出されたエメラルドツリーボアとアマゾンツリーボアが、目の前の娘達であることをリカオンは今日、知ってしまったのだった…真実を告げるか否か、鍋に母乳を注ぎながら葛藤を繰り返していた 「はー!ごちそうさまー!」「あーコラ口の周りえらいことになっとるで!はっぱちゃんは世話が焼けるなぁ…」「…二人とも、仲良しですね」 だがその事実をリカオンママは言い出せずにいた、この暖かい家庭で少しでも長く過ごしたい─そう願ってしまったから… (記憶が戻ったら今までの事はきっと…でも…二人のためには…!)
1 22/06/07(火)00:21:26 No.935877001
「…りんごちゃん、はっぱちゃん、あの、ね」「ん?どしたんおかん?なんか暗いで?」「も、もしかして…私達の事、きらいになった…?」「そ、そんなわけあらへんやろ!…あらへんよね!」 「…さ、もう遅いから一緒に寝ましょうか!」「…うん!ママって照れ屋さんなんだね!」「なんやそれ!ビビってもうたわ!」 せめて今日だけ、今だけでも─リカオンはこの暖かさを捨てきれなかった、腕の中の娘の存在を感じながらリカオンは眠りへ落ちていった… 「ん~…ふぁ、アマボアおぁよ~」「んぁ?エメボア?…ってどこやここ!?」「さぁ…起きたらここにいたの」 「その前にウチら…何しとったん?」「確か二人で転んで…きっと誰かここで手当てしてくれたのかもね!」「あー!納得や!ほなお礼に何か置いてかんと…」「あとお手紙もね!」 ─夕暮れ時、リカオンママが小屋に戻るとそこには誰もいなかった 「…二人とも自分で思い出したんですね」 机の上に置かれた手紙を眺め、リカオンママは全てを察した、りんごちゃんとはっぱちゃん─二人の娘との永遠の別れを 「…このりんご、塩っぽすぎて食べられませんね」 青々とした葉のついた林檎に一滴、涙が伝った
2 <a href="mailto:す">22/06/07(火)00:43:53</a> [す] No.935884795
ボア二人がお迎えできずにイベント終わりそうなので記憶飛んだボア二人のお見送りなのです 据え置き版でも引こうかどうか迷うのです…