22/06/06(月)00:15:52 最近鶴... のスレッド詳細
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22/06/06(月)00:15:52 No.935519850
最近鶴乃ちゃんのエッチな絵が立て続けに投下されたのでムラムラしたので文書を書きました 百合じゃありませんしオリ男出てくるのでお気を付けください
1 22/06/06(月)00:16:52 No.935520209
僕は由比鶴乃と、付き合って数ヵ月が経つ。 あの時の僕らは、いわば、そういう雰囲気だった。 いわば、そういう流れだった。 ごくごく自然な、当たり前の展開だった。普通の男女ならば。 自分には経験がないけれど、そういう雰囲気、流れ、展開というのはR-18作品ではない、 一般的な漫画誌や恋愛小説でもこのご時世ではごくごく目にする流れであった。 しかし、彼女の口から零れたのは小さな「いやっ…」という拒絶の言葉だった。
2 22/06/06(月)00:17:37 No.935520470
――由比鶴乃は、いつだってまっすぐで、底抜けに明るく、バカがつくぐらい正直で元気な女の子だ。 皆勤賞とか本気で狙っちゃってるような子で、何よりも飛び切り可愛い。 運動神経もそのキャラクター通りに抜群で、頭脳派そのキャラクターに似合わず明晰。 なぜ僕なんかがそんな彼女と付き合えているのかがわからない。 他の男子よりアドバンテージがあるとすれば、小中高と一緒だったという腐れ縁ぐらいしか思い浮かばない。 わからない、本当にわからないのに。 彼女はまっすぐすぎる好意――好き好き光線とでもいうべきか――を僕にぶつけてくる。 彼女の好意が眩しすぎて、目を見られないぐらい。 鼻息をふんふん、と荒くして腕に引っ付いてくる。 人目を憚るのは彼女のキャラクターに反するのだろう。それがどこでも、だ。
3 22/06/06(月)00:18:09 No.935520673
先ほども言った通り、彼女は飛び切り可愛い。 そんな彼女が四六時中場所を選ばず引っ付いてくる。健全な男子なら我慢できるだろうか? その日は、両親がいなかった。勇気を振り絞って、部屋に呼んだ。 「うん!」と尻尾が生えてたらぶんぶん振り回しているんだろうな、と容易に想像できる返事だった。 付き合っている彼女と自分の部屋の中、二人きり。何も起きないはずがなく……というやつだ。 並んでベッドに腰かけると、僕は彼女の肩を抱き寄せた。 「ほっ?」と少し驚いた顔をしていた彼女だったが、すぐに頭を摺り寄せてきた。まるで大型犬が甘えるように。 髪を撫で、(サラサラだ…)と感じながら、ぎこちない会話で口がやけに渇いて、口の臭いを気にしながら、 僕は彼女の口にキスをした。 ……唇と唇が触れ合う。少しの接触を終え、唇同士が離れる。 「えへへー」と嬉しそうに微笑む彼女。ここまでなら何度か経験はしている。 問題はこの後、この次だ。今日はこの後まで……したい。だって、僕だって年頃の男の子なんだ。
4 22/06/06(月)00:18:36 No.935520838
もうすでに、主張を始めてる下半身。それを隠すように足の位置を気にしながら、彼女の両肩を掴んで真っ直ぐに見つめた。 「えっ……?な、なに……?」 ごくっ、と部屋中に響き渡るぐらいの音量で唾を飲む音が鳴ったのではなかろうか。 そのまま、彼女の胸に手を…… 伸ばしたところで、「いやっ……!」という言葉と、僕の手を払いのける彼女の手。 えっ……ここまで来て、拒絶されるの……?という、なんとも思い上がった思考ではあるが……に陥り、混乱してしまう。 「鶴乃……?」 そう訊くと、彼女ははっと気づいたように顔を上げ、 「あ、その……ご、ごめん!私……帰るね!」 そう言うと、床に転がっていた鞄を拾い、足早に僕の部屋を後にした。
5 22/06/06(月)00:19:08 No.935521013
……やっちまった……。僕は、独りよがりな欲望でイケると勝手に思い、彼女を傷つけたのか!? ああもう。僕は死にたい。あんな可愛い彼女を傷つけた。こういうのって謝って許されるのか? 鶴乃……ああ明日からどんな顔して会えばいいんだ。 このまま自然消滅もあったりするのか?鶴乃……鶴乃……謝りたいけどどうやって謝ったらいいんだ……。 また会いたい。これからどうすれば。謝りたい。恥ずかしい。死にたい。そんな思考がぐるぐる、ぐるぐるとループ。 ……そんなこんなで、結局頭の中で堂々巡りするばかりで何も行動ができずに次の日になってしまったのだった。 彼女は、皆勤賞を本気で狙っちゃっうような子なので、ショックを受けたからといって休むようなことはない。 否応なしに、学校で顔を合わせることになるのだ。 「……」「……」 いつもより元気のなさを心配はされるけど、努めて明るく振る舞っているように見える鶴乃。 いつものふんふん、という鼻息が聞こえないのがその証拠。ああ、俺にはそれもわかってしまうのに、鶴乃のあの時の気持ちがわからなかったのか。 結局その日一日は、学校の中では鶴乃と口を利かなかった。
6 22/06/06(月)00:19:36 No.935521166
――キーンコーンカーンコーン。チャイムが鳴ると、僕はダッシュで学校を出――たところで、 「待って!」 というでかい声に呼び止められた。間違うはずもない、鶴乃の声だ。 待つはずがない、待ってたまるか。結局一晩経っても考えなんてまとまらなかったのに。 今面と向かって話しても、何を話していいかわからないんだよ。わかれ、わかってくれ。 「待ってってば!」 (うわ、脚速っ!鶴乃の顔が真横に……!) と思った瞬間、ズザーーーーッと砂煙が巻き上がるくらいの勢いで僕の前に鶴乃が回り込んだ。 「な、なに……?」 そう訊くやいなや 「ごめんなさい!!」 と鼓膜がびりっとくるぐらいのボリュームで謝られた。
7 22/06/06(月)00:20:07 No.935521344
えっ、ごめんなさいってどういうことだろう……。声のボリュームと謝罪の言葉に面を喰らっていると 「あの、ごめんね。昨日……帰っちゃって」 一転しおらしく、控えめなボリュームでつづけた。 「え、いや、あれはその……僕の方が無理矢理迫ったっていうか……」 「ううん、私の方が悪いよ!君の気持ちも考えないで……」 「違うよ!僕の方が鶴乃の気持ちを考えなかったから!」 「私だよ!だって、その……君は大人になりたかったのに、私は…… 私はまだ大人になんてなりたくないって、ワガママ言って。 勇気を出さなくて、卑怯だった!君は勇気を出してくれたのに!」 (勇気って、卑怯って……。僕はただ……)
8 22/06/06(月)00:20:48 No.935521587
「大人になるのは怖いけど、だけど、私……頑張るよ! そうだよ!最強を目指してるのに、怖がってちゃダメなんだ! 私はがんばって、最強の彼女になるんだ!」 (……うん?なんか話が変な方向に……。) 「いーやっ、違うっ!私と君とで、最強のカップルになろうよ!ふんふん!」 僕の彼女、由比鶴乃はいつだって…… 「だからっ――」 そう、いつだって…… 「―えっちしようよ!」 いつだってまっすぐで、底抜けに明るく、バカがつくぐらい正直で元気な女の子だ。 おわり
9 22/06/06(月)00:23:24 No.935522447
あいつ いいよね
10 22/06/06(月)00:24:58 No.935523011
随分な力作だな…
11 22/06/06(月)00:25:15 No.935523126
大型犬みたいな彼女いいよね…
12 22/06/06(月)00:26:29 No.935523544
>「―えっちしようよ!」 正直ここが書きたかっただけでした 鶴乃ちゃんに言わせたいセリフ第一位です
13 22/06/06(月)00:27:13 No.935523805
一人で最強になろうと自分を追い詰める傾向のある鶴乃が彼と二人で最強カップルになろうとするのが良いと思いました
14 22/06/06(月)00:28:09 No.935524125
鶴乃の良さが分かってるな…
15 22/06/06(月)00:28:52 No.935524404
元気な鶴乃良いよね…
16 22/06/06(月)00:29:53 No.935524723
良い…
17 22/06/06(月)00:33:48 No.935526205
思ってた以上に良かったんよ また次も頼むんよ
18 22/06/06(月)00:33:54 No.935526251
鶴彼女ほしい