22/05/28(土)22:52:22 「ちょ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1653745942511.png 22/05/28(土)22:52:22 No.932537981
「ちょっとだけ時期が早い気もするッスけど、これはこれでいいッスよね」 先ほどまでほわほわと湯気を立てていたそれを冷水でさっと締めて、しっかり水を切る。そして、一つ一つ取りやすいようにとまとめてから竹籠へと乗せていく 薬味はもう切ってあるし、つゆもしっかり用意してある。これで万全だろう ただ、量が量だったので結構時間がかかってしまった。こんな時寸胴鍋でもあれば、と思うけど絶対平時に持て余すからやめておこう 「これで全部プイ?」 「ええ。あと付け合わせも用意済みなんで、もう何時でも始められるッスよ」 「まさか、おつゆまで全部一から作るとは思わなかったプイ。だんだん変な方にスキルツリー伸びてないプイ?」 それは多少自覚がある。ただ、前の湯葉の時もそうだったがこういうのは折角やるのであればいっそ全力でやってみたくなってしまうもので。性分だし仕方ない
1 22/05/28(土)22:52:41 No.932538111
「それじゃ、もうみんな集まるでしょうし器の準備お願いするッス。テーブルはもうできてるッスか?」 「準備オッケープイ。さ、早く食べるプーイ♪」 プイ先輩が楽しそうに見ているそれは、竹籠に盛りつけられた真っ白な麺 誰だって食べたことがあるし、嫌いと言う人もそんなに見たことがない………素麺というやつ 「こればっかりは、素直に感謝ッスねぇ」 山のように茹で上げられたそれは、少し前に予想外の形で持ち込まれたものだった
2 22/05/28(土)22:52:52 No.932538199
● 「げっ」 「あなた本当に開幕失礼ですよね」 しばし前。いつも通り練習を終えて着替えて、少し休んでから行こうとプレハブで過ごしていた時のことだった ノックの音に扉を開けてみると、割と見慣れたような久々のような顔がそこにあって思わず変な声が出てしまいクレームを受けた。だが謝らない 「カレンチャンは不在ですか。運が悪いですね」 「扉開けて最初にするのが芦毛サーチって時点でそっちも大概ッスよ」 学園内に名を知られる、超一級の実績を持つウマ娘。そして芦毛フェチ。変態 突然やってきて何事かと思ったが、ずいっと肩に下げていた風呂敷包みを差し出されてもう一度面食らう。なんだ、本当に何事だ
3 22/05/28(土)22:53:05 No.932538269
「これ、差し入れって事で受け取ってください。カレンチャンに是非と言うことで」 「後半の言葉で感謝の言葉が遅れたッス。え、なんスかこれ」 「素麺です。老舗の品でかなり上質なものですよ。まるで芦毛のように美しい色の一品です」 一言多い。だがまだ話が読めない。突然差し入れといって突き出してきて、素麺ですどうぞと言われても反応が遅れてしまう 「実は少し前に学園の地域協賛イベントの運営に参加協力したのですが、その時の最後にビンゴゲームがありまして。そこで当選して頂いたのですが、いかんせん量が多いもので。せっかくですし、カレンチャンとみなさんで是非どうぞと思って」 そういうことか。芦毛さえ絡まなければ割とマトモなのは間違いないこのウマ娘、以前もそうだったが学園のなにかしらのイベント関連などに運営側で協力していることが時折あるのは知っていた そこで思いがけず手に入ってしまった食材が手に余るということでおすそ分けに来た、と。あくまで姐御を前に押し出すのが流石だが
4 22/05/28(土)22:53:17 No.932538363
「そういうことなら、ありがたくいただくッスよ」 「まだ夏には早いですが、少しずついい陽気になってきていますからね。こういう冷たい麺類が美味しい頃合いでしょうし」 「それはめっちゃ同意ッス。いや、ほんとありがとうッス」 突然ぬんっと顔が見えた瞬間変な声が出たのは申し訳ないが、これは本当にありがたい 今度、姐御もいるときにみんなでいただこう。全員揃うのが難しければ二度くらいに分けてもいいだろう なので、しっかりと感謝の言葉を告げておく。それに、何かお返しも必要だろう 「今度、お返しに何かお菓子でも持っていくッスよ」 「いえ、そんなお気になさらず。頂きものですし、美味しく食べてもらえればそれで」 「姐御お手製のお菓子とか」
5 22/05/28(土)22:53:27 No.932538406
ザンッ!と音がした瞬間姿が消えて。視線を下げると 「遥か尊き芦毛の神よ………お導きに感謝いたします………」 「おもてを上げろッス」 高速かつ全力で跪くなと。泣くなと。なんか変な光を纏うなと 感謝はすれど、ドン引きもまた隠すことができなかった
6 22/05/28(土)22:53:47 No.932538555
● 「姐御、そっちもう置いていいッスか?」 「大丈夫だよ。うわぁ、本当に一杯茹でたんだね。食べきれるかな?」 「ウマ娘がこの人数揃ってれば問題ないどころか綺麗に片付くッスよ」 せっかくなので、と。姐御たちとも話し合った結果、天気のいい日にプレハブの外で食べないか?という話になった 寒くもなく、かといってパラソルなんかが必要になるほどには暑くなっていない今の時期だからこそできるというものか。いや夏場ならバーベキューとかもあるんだけど アウトドア用のテーブルを並べていって、そこに椅子と、食器と………と準備を進めていく 「流石に全員一度には無理だったッスけどね。まあ、第二陣の分はしっかり残してあるッス」
7 22/05/28(土)22:54:06 No.932538663
素麺食べよう、と。突然声をかけても、そりゃまあ全員さあ集まれーという訳にはいかない 姉貴と魔女っ子は遠征中で、聖剣先輩はトレーナーと一緒に地方トレセンの視察の付き添いらしい。特に聖剣先輩は「有望そうな子がいれば中央に声をかけてみるさ」と言っていたが……自分の走法の後継者探しを兼ねてる気がしてならないのは何故だろうか なので、素麺の提供者である芦毛マニアの要望通り姐御を交え、今集まれるメンバーだけで第一陣を行う事となったのだ 「あ、先輩。飲み物今持ってきますけど、ここにタライ置いても大丈夫ですか?」 「え?いや、いいッスけど。そんな金ダライどうするッスか」 「なんか頭にカーンッて落ちてきそうプイ」 ソングラインちゃんが持ってきたのはプイ先輩の言う通り、伝統芸能染みたコントでよく頭に落ちてくるような大きな銀色の金ダライ 頭の上に担ぎ上げてる姿はなんかこう、ちょっと可愛いけど それを隅っこにおいて、今度は外の蛇口から水をひき始めた
8 22/05/28(土)22:54:20 No.932538762
「氷持ってきましたああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 「耳痛プイ!!!」 「わ!!エールちゃんどうしたのそれ?」 その叫びと共に急ブレーキをかけて駆けつけてきたのは、ご存じ元気はなまる名古屋娘のエールちゃん 手に持った袋には……板氷だろうか?コンビニとかで売ってるそれが、4つかそこら入ってる 「煩いぞメイケイエール!!!!ほら、ここに入れてくれ」 「ドボンです!!!!!!!!!!」 「あ、そういうことッスか」 タライに張った水の中に板氷が投入され、そこに詰められていく飲み物各種。なるほど、これは見た目も涼しげでいい保冷方法だ 姐御的にもレトロな感じがポイント高いらしく、しっかり写真を撮ってるし多分ウマスタに載せるのだろうか
9 22/05/28(土)22:54:34 No.932538858
「夏になったらこれでスイカ冷やしてもいいかもねー♪」 「あ、いいですね。でもそしたらタライの数足りないかもしれないです」 「スイカ割りしたいですね!!!!!!!!!!!」 「おおー、凄く楽しみプイ………突然目が死んでるけどどうしたプイ」 「………なんでもねーッス」 楽しそうに話している中でだしあえて水を差すことは言わないでおくが、正直な所……スイカ割りは、その。おススメできない ウマ娘のパワーを受け止めるには、スイカは少々脆弱に過ぎるのだ 数年前、姉貴がスイカに向かって木刀を振り下ろした瞬間の光景を思い出す。………その場にいた、全員が真っ赤に染まって、散弾となった皮で悶え苦しんだそれを
10 22/05/28(土)22:54:53 No.932538986
「さ、準備もできたし素麺食べるッスよ。薬味はそこに置いてあるんで、自由にとってくださいッス」 「あ、おネギ多めに貰うねー」 「飲み物、このグラスで大丈夫ですか?」 「あれ?これ麦茶プイ?めんつゆプイ?」 「他のおかずはこっちに置きますねえええええええええええええ!!!!!!!!!」 テーブルを囲んで、青空の下で一息。そして、全員で声を揃えて 『いただきます!!!!!!!!!!!!!プイ』 大半エールちゃんの声で掻き消されてしまったが、全員声を揃えてあいさつしたところで思い思いに手を伸ばしていく まずはシンプル。つゆに刻んだ小ねぎを散らして、そこに麺を投入。残さないように、一気にすする
11 22/05/28(土)22:55:20 No.932539173
「んー!!これすっごく美味しい!!かなり細目なんだけど食感ちゃんと残ってるんだ!!」 「固いじゃなくてコシの強さだっていうのがちゃんとわかりますね……!あ、なんかあとにいい香りが………」 「安い麺だと茹でて少し置くだけでべたついたりするッスけどそれもないし、本当にいいやつッスねこれ。うわ、美味」 全員、最初の一口でもう目が輝いてる。箸で取った時にくっついたりべたついたりしない時点でおっと思ったが、食べると一切の抵抗なくつるんと滑るその麺がしっかりとつゆを絡ませて運んでくれる 後味のようにふわっと香るのは決して嫌味な臭いじゃない。どこか爽やかで、主張しすぎないほのかなそれが上品さを際立てている 「ほんのり甘みもあって美味しいです!!!!!!!おネギ多めでも全然負けてないです!!!!!!!!!!!!」 「おいひープイ!!!!素麺ってこんなにしっかり味がわかるものだったプイ?」
12 22/05/28(土)22:55:42 No.932539321
プイ先輩もエールちゃんも大絶賛だ。ただでさえ食べやすさに定評のある素麺だが、いくらでも入るなんて言葉がここまで当てはまるのも珍しい ていうか、エールちゃん。早い、早いよと。箸で麺持ち上げた瞬間にゾバッと消えてるから。そういうのは芦毛の怪物に任せておきなさいって 「次はショウガをちょっと入れて……あ、すごくさっぱりする!!」 「あ、ほんとプイ。全然違う感じで楽しめるプイ」 「ウチはわさびをちょっと……ああ、めっちゃスーッとしていい感じッス」 これかなり気に入ったかもしれない。適度なワサビで鼻に抜けるスッとした香りがコシの強い麺によく合う 「真似します!!!ワサビ入れて………ツーンでええええええええええええええええええええす!!!!!!!」 「うわぁ!!!!入れ過ぎだ!!!ほらお茶飲めメイケイエール!!!!」
13 22/05/28(土)22:55:59 No.932539430
そりゃ箸の先に山にして入れればそうなるよと。耳も尻尾もビーンと立っちゃってるし しかし、ふわっと涼しい風が吹く中でこれは本当に贅沢だ。大汗かくような真夏とは違う、ちょっとしたピクニック気分というか 姐御も夢中になって色々薬味を試してる。映えはもちろん大事にする姐御だけど、実はこういう食への好奇心強いんだよなぁと 「あ、これ一番好き!!!」 「え、何プイ何プイ?真似っ子するから教えてほしいプイ」 「あー、練り梅ッスか。ウチも真似するッスよ。刻み大葉もちょっと入れて………」 うん、マジで美味い。梅の酸っぱさが適度に汁に溶け込んで、大葉の青い香りが後を引く 個人的にはもう少し梅を足して………ああ、白ゴマ入れてもいいかも 「それにしても、本当にたくさん薬味用意したんですね………」 「量も多いし、いろんな味試してみたいッスからね。なんか鯖缶とか使うレシピもあるみたいッスよ」 「さ、鯖缶ですか!?」
14 22/05/28(土)22:56:13 No.932539509
驚くソングラインちゃんだが無理もない。ちょっと想像できないだろう。けど、結構高評価なんだよなぁアレ……今回は見送ったが、次は用意してみてもいいかもしれない どうせこれから暑くなって素麺食べることも増えるだろうし、レパートリーは多いに越したことはない 「でも、せっかくだしやっぱりアレもやってみたかったプイ」 「アレ?」 「ああ、流しそうめんッスね。ウチがやめとけっつったんス」 夏のイベントの定番として有名な流しそうめんだが、あれは実は結構問題があったりする ぶっちゃけると気分メインのもので、みんなで沢山美味しく食べるってなると異様に効率が悪い。見た目は楽しげなのだが、実際にやってみると苦労の方が大きくて満足度は得にくかったりもする それに青竹の準備自体はできるのだが、それの加工と衛生面での清掃なんかもある。しかもそれを一度使ってはい終わりというのも無駄が大きいし、そんなものをずっと清潔に仕舞い込んでおくのは手間と場所が辛すぎる
15 22/05/28(土)22:56:24 No.932539574
「まぁ、全員集まれるようならやってもよかったんスけどね。イベントごととしては定番ですし」 そう言いつつ、今度はちょっと変わり種を。芦毛の神とやらに感謝を捧げた後の芦毛フェチが教えてくれた食べ方なのだが、はてさてどうなるか 「え、何それ!?真っ赤なんだけど!?」 「姐御もどうッスか?」 「なんかやたら辛そうな見た目……あ、これ違うプイ」 めんつゆにブチ込まれた真っ赤な何か。見た瞬間はとんでもない激辛の何かにも見えてしまうが、実際はその真逆だ 「トマトですか!!!!!!!!!」 「缶詰のホールトマトぶち込んで混ぜたッス。で、刻んだキュウリと茹でたササミ入れて……あ、ヤバいこれめっちゃイケるッス」 「真似しまあああああああああああああああああああす!!!!!!!!!」 「あ、私も……おい流石に入れすぎだぞメイケイエール!!!」 「じゃあこっちも真似っこプイプイするプイ」
16 22/05/28(土)22:56:36 No.932539658
最初聞いた時には半信半疑だったのだが、やってみると素麺とトマトが意外なほどに良く合う トマトの酸味とめんつゆの出汁が予想外に喧嘩せずマッチして、強い満足感をプラスしつつ吸い込みが全く悪くならない。少しバジルでも散らしたらイタリアン風になりますよ、なんて言ってたのも納得だ 「マジであの妖怪には感謝ッスね。素麺ここまでがっつり食べたの久しぶりッスよ」 「よ、妖怪って……」 「素麺も美味しいけどこの付け合わせのお漬物も美味しいプイ。これも自家製プイ?」 「そうそう。貰い物のお野菜を浅漬けにしたんだ☆」 なおその野菜はちびっこ怪獣ドリジャノドン経由だったりする。最近どんどんお年寄りのファンが増えて……というかやたら可愛がられてて、あちこち畑だなんだと手伝い行ってはもらってくることが増えた 何度でも言おう。その優しさを原子一粒程度でも他に向けられないのかと ただまぁ、浅漬けくらいできると言って自分でジップロックで簡単に作ってる辺り本人も自分の領分だと思ってるのかもしれない
17 22/05/28(土)22:56:47 No.932539749
「あ、エールちゃんもしかして本当に持ってきたッスか?」 「はい!!!!!!!!!!希釈した味噌ダレです!!!!!!!!!!!!」 「なんか知ってる匂いすると思ったらやっぱりかメイケイエール!!!」 「絶対来るとは思ってたプイ」 エールちゃんが用意したそれは、出汁で伸ばした味噌ダレ。持ってくると言われた時は再び名古屋開幕かと白目剥きかけたが、実際調べてみればそういう食べ方があって世間の広さを知る事になった とはいえエールちゃんも素麺でこれやるのは初めてらしいのでいかがなものか 刻んだネギを多めに乗せて、一気に………お。 「いや、普通に美味いッスね………」 「もっと濃い味かと思ったけど意外とさっぱり食べられるんだね。唐辛子少し入れるといい感じ♪」 「お味噌は万能食材でえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
18 22/05/28(土)22:57:01 No.932539831
いやほんと予想以上に美味しくてびっくりだ。姐御の言う通り、七味を少し振るとぴりっと締まっていい感じになる 待てよ?ということはだ 「プイ先輩、そのタッパー取ってほしいッス」 「これプイ?なんかいい匂いするプイ」 「フライドガーリックッス。スライスしたニンニクをカリッと揚げたものなんスけど……これを乗せて………」 「あ、こっちもやるプイ。………うわ!!!これ凄く合うプイ!!お味噌の味付けにニンニクの風味がしっかり合わさってガッツリ感出るプイ!!」 やはり大当たりだ。付け合わせに置いてあるサラダに乗せるように用意していたが、これは予想外に嬉しい組み合わせを見つけた 喧嘩しない程度に主張する二つの風味が七味で纏まって、いくらでも食べられてしまう 「お味噌濃いめでいきます!!!!!!!!!!!!」 「………メイケイエール。その、こっちにも少しちょうだい」 「どうぞ!!!!!!!!!!!!」 「うわぁ!!!!いくらなんでも多すぎだ!!!!」
19 22/05/28(土)22:57:11 No.932539905
かなり気に入ってしまったのか、エールちゃんに追従して味噌ダレ濃い目にプラスするソングラインちゃん 後輩同士の微笑ましいやり取りを見ていると、その脇でなんかまた別に変なことしてるプイッとした人影 「麺におつゆとゴマ油とフライドガーリックかけてまぜソバ風プイ」 「普通に美味そうなもん作ってるッスね………」 「真似しよーっと♪お醤油少し垂らした方がいいかな?」 最初あれだけ山盛りになっていた素麺も、気づけばどんどん吸い込まれて消えていく 本格的な夏が来る前の、少しフライング気味の青空食事会。始まりは予期せぬ来客からだったそれは、想像以上の騒がしく楽しいイベントへと発展して さっきから姐御がしっかり写真を撮ってはいるが……もうひと押ししておくか 「姐御、写真撮っていいッスか?今回の提供者に送っておきたいんで」 「んー、オッケー☆あ、送る前に見せてね。ちゃんとチェックするから」 「ウマスタ用じゃなくてもしっかりするんスか………」
20 22/05/28(土)22:57:23 No.932539986
この後、姐御のメッセージ付き写真に感極まった芦毛マニアが悟りを開いた高僧のような姿で訪れることになるのだがそれは別の話として つるりと涼しく美味しい祭りは、大満足のままに終わりを告げたのだった
21 22/05/28(土)22:57:34 No.932540062
● 「美味しかったプーイ。夏になったらまたやりたいプイ」 「そうッスねえ。その時は氷水に入れて冷麦的な感じにしますか」 随分気が早い予定を立てるのに興じつつ洗い物を済ませていく 付け合わせで用意した物もほぼ食べ尽くしてしまった。第二陣組の分もしっかり補充しておかねば文句を言われてしまう 今回試して美味しかったレシピも教えておこう。聖剣先輩には、野菜嫌い共にトマト缶流し込んでおいてくれとでも頼んでおくとして…… 「そういえばプイ先輩、次の休みの予定聞いておいていいッスか?ちょい新調したいもんがあって、買い物いきたいんスよ」 「いいプイよー。シューズプイ?蹄鉄プイ?」 「ああ、いや。レース関係のもんじゃなくて、絶対に必要ってわけじゃないんスよ」 それは、単なるこだわりと言うか、雰囲気のためのものだ 窓の方を見ると、外でテーブルなんかを片付けてくれているエールちゃん達の騒がしい声。……なんか蚊に襲われてるっぽいなこれ
22 22/05/28(土)22:57:46 No.932540131
「夏が来るって事で思い出したんス。せっかくなんで、スイカとか食べる時には欲しいかなと思って」 「プキュ?」 「夏の窓際で、涼しげな音してたらいいと思わないッスか?」 そこまで言って、プイ先輩もあぁと納得したように頷く。日本の夏にはやはりあると嬉しいものだから、せっかくだしと 「いいプイねー。風鈴、せっかくだし綺麗なのがいいプイ」 「金属製とかガラス製とか陶器製とか色々あるッスからね。商店街行ってみてみましょうか」 もう少しすれば、ただ季節だけの問題ではない暑さが学園全てを覆い尽くすことになる 競争ウマ娘として、絶対に譲れない大舞台も。たった一度きりの栄冠のチャンスも しかし同時に、自分たちは学生なのだ。折角の夏、ちょっと気取るくらいに楽しんでみたってバチは当たらないだろう いつか10年も経ったころに、灼けつくような闘志の中で鎬を削った壮絶な闘いの記憶と共に笑いながら語れるように。楽しかったと、胸を張って言えるように 困ったことに、そういうネタには事欠かない場所なので
23 22/05/28(土)22:58:03 No.932540241
「おいメイケイエール!!!!殺虫剤!!!!殺虫剤もってこい!!!!うわぁ!!!!」 「キャーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「ねーねー、ギンチョールあったよね?二人が蚊の大群に群がられてるから借りるよー」 「うっス。早く助けてあげてくださいッス」 「………ブタさんの蚊取り線香も買っておくプイ?」 その点………割と、他のどこにも負けない自信が、残念ながらあるから 「室内退避でええええええええええええええええええええええええええええええええす!!!!!!!!!!!」 「ちょ、窓!!!窓!!!めっちゃ入ってきてるッス!!!」 「プキャーーーーー!!!!!!!!!!」 ゆっくりと予定を立てていこう。思い付きでも、それはそれで
24 22/05/28(土)22:58:14 No.932540309
もうすぐ、夏が来る。
25 22/05/28(土)22:58:50 No.932540549
以上。冷たい酒が美味しい時期になってきたので酒飲んで舎弟した
26 22/05/28(土)22:59:42 No.932540908
連日こんなにいいプレハブを貰っていいのか……? 本当にいいのか…?ありがとう……
27 22/05/28(土)23:00:30 No.932541279
素麺食いたくなってくる
28 22/05/28(土)23:02:12 No.932542083
明日の昼飯素麺にするか…
29 22/05/28(土)23:02:57 No.932542458
・・・昨日のプレハブ見逃してた…