ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/05/24(火)22:25:10 No.931109858
「冬優子ちゃん」 「なに。言っとくけど今日はもう石拾いには行かせないわよ」 「これ、わたしに似合うっすかね」 広げられたファッション誌の1ページにあさひの白い指先が触れる。そういえばこいつ最近やたらファッション誌漁ってたなと回想する黛冬優子は、すぐに彼女の魂胆にも思い至ることが出来た。 だって目の前にいるのは“あの”芹沢あさひだ。よしんばファッションに興味を持ったとしても誰かの意見を聞く事なんてありえないわけで、まして「似合うか」なんてらしくもない曖昧なクエスチョンしか出来ないってことはそれだけ自信がないことの裏返し。 つまり服が主題なのだ。自分にこの服が似合うかでなく、この服に自分が似合うかを彼女は問うている。その意味を汲み取るなら── 「で、誰がこの服気に入ってるわけ?」 「プロデューサーさん、これが好きって言ってたんす」 おちょくり倒そうと思っていた冬優子の表情が急激に固まる。ムカつくくらいのお人好しな顔と薬指で輝く指輪が、黛冬優子にもはっきりと思い出せた。 「……あんた」
1 22/05/24(火)22:32:46 No.931113341
読んでないけどレスついてないの可愛そうだからレスするね…
2 22/05/24(火)22:33:24 No.931113662
予祝美しいです…
3 22/05/24(火)22:34:50 No.931114344
「分かってるっす。でも、プロデューサーさんこの服は好きだって言ってたんす」 だから、の先は言葉になっていなかった。 俯いたままの沈黙が分厚い帳のように重苦しく二人の間を仕切り、その息苦しさに耐えられなくなったのは冬優子だった。 「あさひ」 できるだけ、優しい声で。 「あんた、バカね」 できるだけ、飾らない言葉で。 「そんなの、ふゆに聞いたらふゆ好みの格好にされるに決まってるじゃない」 だって眼の前の少女は、もう傷付き終えているのだから。 「……今回だけよ、本気で手伝ってあげる。あんたもアイツが見込んだアイドルなら、常識も良識もかなぐり捨てさせるくらい誰かを夢中にさせてみせなさい」 もちろん上手くいくわけなんてないのだけど。砕けることもしないんじゃ、綺麗になんてなれっこないから。 二人きりの玉砕会議は、静かに進められていくのだった。
4 22/05/24(火)22:38:45 No.931116123
えっこれレスしないと続き書かないタイプのスレ? 100円入れると動くおもちゃみたい
5 22/05/24(火)22:39:12 No.931116339
(遅すぎた初恋にケリをつけるあさひさんとその背中を押すふゆさん…)
6 22/05/24(火)22:40:10 No.931116801
果穂は寝ような
7 22/05/24(火)22:46:52 No.931119858
あ…あの…自分続き書いてほしいっす レスいいっすか?
8 22/05/24(火)22:51:51 No.931122249
1レスに収まらなくて書いただけだからもう続きないんだごめんね
9 22/05/24(火)22:52:36 No.931122624
あざーす
10 22/05/24(火)22:56:16 No.931124407
なにっ
11 22/05/24(火)23:02:04 No.931126998
わっふるわっふる
12 22/05/24(火)23:15:17 No.931133083
(傷を舐めあうふたり…)
13 22/05/24(火)23:16:48 No.931133709
冬優子は敗北が似合うな…