ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/05/23(月)18:21:35 No.930659724
月刊トゥインクル増刊号 【一世を風靡、あるいは席巻、あるいは蹂躙した、かの世代の赤い一番星】 深紅の霹靂の異名で知られる彼女のことを語る上で外せないレースがある。 皐月賞、そして天皇賞春である。 彼女の叩き出した皐月賞レコード1:57.7は、おそらく今後更新されていくことだろう。 事実、彼女の天皇賞春のレコード3:13.3はキタサンブラックにより既に0.8秒更新されている。 しかし、3200の上がり3F32.9は更新されるとは思えない、大記録である。 レースにあまり詳しくない読者の方に説明をすると、この上がり3F（要するにラストスパートの約600m）を32.9秒で走り抜けたということだ。この数字は、2500mのレースでのほぼレコード記録である。 つまり彼女は約2600m走った後のスパートで1900m走った後のスパートの、レコード記録を叩きだしているのだ。 上がり3Fがこの数字なのにいくらレコードとはいえ3:13.3はやや遅いのではないか？と思わなくもないところが彼女の、そしてあの世代の恐ろしいところである。
1 22/05/23(月)18:21:57 No.930659861
さて、読者および彼女のファンまたはアンチであればご存じのこ彼女はコーナリングを大の苦手としていた。 膨らみ癖に加えて混戦になってしまった日本ダービーでは4位となっている。（充分すごいことだが） ここで一つの疑問がわく。 レースにたらればはご法度なのは重々承知のうえで、ある。 【彼女がもしコーナーが得意だったら？】 恐ろしいことだと思ってしまう。ぎゃあ、と叫びたくなる。 あの電撃のような、かのライスシャワーもグラスワンダーもエルコンドルパサーも届かなかった末脚をロス無しで繰り出されては相手になすすべなどあるはずもない。 GⅠ6勝どころかクラシック三冠+6勝も夢ではなかったと言える。
2 22/05/23(月)18:22:19 No.930659977
しかし、彼女がコーナーが得意だったら。 これは彼女に失礼かもしれないが、おそらくここまでの輝きに満ちた―ロマンともいえる―記録は生まれなかったであろう。 長所も短所も非凡で、避雷針のように尖っているからこそ、前人未踏の記録という山脈を超え、記憶に残るウマ娘になったのではないか？ 筆者はそう考える次第なのである。
3 22/05/23(月)18:22:48 No.930660125
あとがき 深紅の霹靂の異名で知られる彼女の記事を書けと言われて、久しぶりに彼女のレースの映像を見返した。安定感とは程遠いはずの大暴れする彼女の姿はやはり霹靂と言って差し支えない。
4 22/05/23(月)18:23:12 No.930660248
月刊トゥインクル増刊号次号予告 来月号は彼女の無二の親友、もう一つの綺羅星「ゴールドシップ」の特集を予定しております。 映像で「ディープブリランテ世代」またの名を「大暴れ世代」を振り返るための映像特典付！ ご予約は0120-○○○-○○○○
5 22/05/23(月)18:23:52 [おわり] No.930660469
03ちゃんに引き続き05ちゃんです 脳破壊指数が高いでやんす…