22/05/20(金)23:46:40 私はオ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1653058000062.jpg 22/05/20(金)23:46:40 No.929672981
私はオグリキャップ、ミイラハンターだ。依頼を受けてとある村にやって来た。 この村には遺体を洞窟に安置する習わしがあるそうで、今回の目的地はそこだ。なんでも家畜が襲われる被害が発生していて、血痕がその洞窟に続いていたらしい。それがミイラによるものなのか調査し、場合によっては討伐するのが私の仕事だ。 …村に来るまでに水と食糧をかなり消費してしまったな。買い足していこう。 「店主、水と干し肉をくれ。」 「はいよ。もしかしてアンタがハンターさんかい？こんな辺鄙な所まで来てくれてありがてぇ話だ、ちょっとサービスしとくよ。」 「本当か！ありがとう、助かる。もし3日経っても私が戻らなかったらギルドに連絡してくれ、別のハンターが来てくれるはずだ。」 「縁起でもねぇ話はよしてくれ、帰りにまた寄ってくれるのを待ってるぜ。」 とてもいい人だったな！何としても解決しなければ。食糧よし、弾薬よし、その他諸々も大丈夫そうだ。準備も整ったし早速向かおう。 ＊＊＊ ここが例の洞窟だな、ランタンを点けておいた方が良さそうだ。慎重に行こう。
1 22/05/20(金)23:47:11 No.929673190
少し歩いた感じでは複雑な形状ではなさそうだ…む、あれは…羊の死体だな。人が食いちぎったような傷跡、カラカラに乾燥した肉…間違いない、ミイラの仕業だ。奴らは肉も食うが、何より体液を吸い尽くす習性がある。喉が乾いているのだろうか？ 「ヴヴ…」「ヴヴヴ…」 む！現れたか！だが私には蹄鉄から作った魔除けの銃弾がある。そう簡単には負けん！(ﾀｧﾝﾀｧﾝ! 「ヴヴヴヴ！！！ヴ…」 よし、この調子で討伐するぞ！(ﾀｧﾝ！ む、外したか…(ｶﾞﾗｶﾞﾗ… 何！落盤！？まずい、脆い部分を撃ち抜いてしまったようだ…出口が塞がれてしまったぞ… 「ヴヴヴ～…」 クソっ、まずはこいつらだ！
2 22/05/20(金)23:47:47 No.929673423
＊＊＊ 何とか全滅させたようだが…帰れなくなってしまった…。空気は入ってきているようなのが不幸中の幸いだな。3日経てばギルドに連絡が行くはずだ、救援が来るのは5日後といったところか。それまで食糧をもたさないとな…。 ──1日目── お腹が空いたな…。買い足しておいて正解だった、余裕があるし多めに食べても大丈夫だろう。干し肉はどうしても喉が乾くが…水は慎重に飲まないとな。む…あの店の干し肉は美味しいな…いくらでも食べられそうだ。 ──2日目── むう…美味しくてついつい食べすぎてしまった…既に半分くらいしか残っていない。今日からは抑えないとな。…少しだけつまもう。 ──3日目── まずい。ほとんど残っていないぞ…水はまだ少し余裕があるが…どうして食べてしまったんだ…。あと数日耐えられるだろうか…。(ｸﾞｷﾞｭﾙﾙｩｳ …少しずつかじろう。よく噛めばお腹も膨らみやすくなるはずだ。
3 22/05/20(金)23:48:17 No.929673648
──4日目── ………お腹が空いたな。ついに食糧も底をついてしまった。お腹を膨らませようとして水も飲んでしまった。お腹と背中がくっついてしまいそうだ。こんな洞窟に食べられるものなんて無いしな…あるのはカラカラのミイラだけだ。あぁ…お腹が空いたな…。 ──5日目── 喉が乾いたな…何か飲みたい…。 カンカン！ガン！ガララ… 「…い、おい！大丈夫か！助けにきたぞ！」 「手を貸してくれ！まだ生きてるぞ！」 「君たちは…救援のハンターだな…ありがとう、助かった。」 「ずっと中に閉じ込められていたんだな、あの大食らいのオグリキャップがよく生きてたな。」 「あぁ…この洞窟には"干し肉"がたくさんあったからな。ところで喉が乾いて仕方がないんだが…何か水分をわけて貰ってもいいか？」 「あぁ、分かった！ちょっと待てよ、たしかこのへんに入れたはず──」 「ありがとう。それじゃあ」 い た だ き ま す
4 <a href="mailto:s">22/05/20(金)23:48:51</a> [s] No.929673870
おしまい ミイラ獲りだってミイラになる
5 22/05/20(金)23:51:55 No.929675052
か…カニバリズム…
6 22/05/20(金)23:52:01 No.929675081
腐れカサマツ！
7 22/05/21(土)00:29:07 No.929688998
ホラーすぎる…