虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

1 22/05/20(金)23:25:03 No.929663509

⏰ 「……なるほどね、つまりあなたは泳いでたらいつの間にかここにいたって言いたいわけね」 『コココ！』ｺｸｺｸ 「ウララさんがいなけりゃすぐさま魚屋に連絡していたところよ……」 「ねーねーコイちゃん！コイちゃんの体ってなんでそんなに赤いのー？」 「どちらかと言えばピンクに近い赤色ね、でも上下の突起は黄色いのね」 「この前読んだおさかな図鑑にはコイちゃんの写真はなかったなー、うーん……」 「スカイさん辺りなら知ってるのかしら……？」 『ココココ！ココッ！』 「……もしかしてあなたここが気に入ったって言いたいのかしら？」 『コココ！』ｺｸｺｸ 「わー！キングちゃんもコイちゃんとお話できるのー！？すごーい！」 「すごいのは私達と意思疎通できるこの子よ、こんな魚今まで見たことないわ」

2 22/05/20(金)23:25:18 No.929663644

「というよりウララさん、さっきからコイちゃんってその名前……」 「うん！なんかおひげがコイさんに似てるからコイちゃん！かわいいでしょー！」 『コッコッ♪』 「はぁ……まぁあなたが喜んでるのならそれで良いのだけれど、感情出せるのねあなた……」 「うーーーーーん……あ！そうだ！………………こけ？」 『コッコォ！』ﾊﾞｼｬｰﾝ 「ﾌﾞﾌｫｯ…………あ、あなたたちねぇ……！」 「いえーっい！キングちゃんが笑ったー！わたしたちの勝ちーっ！」 『ココッ！』 「そ、それよりウララさん！このままじゃこのコイ……ちゃんここで泳げなくなるわよ！」 「ええーっ！？」『ココォ！？』ｶﾞﾋﾞｰﾝ 「だってそうじゃない、噴水に魚がいたなんて学園に知られたら川か海に返されちゃうわよ」 「ど、どーしよキングちゃん！どうにかならないのー！？」『ココォ……』ｼｭﾝ 「じゃあ学園で一番偉い人と話さなきゃいけないわね？」 「学園で一番えらい…………！あ、そっか！」『ココォ？』

3 22/05/20(金)23:25:29 No.929663738

⏰ 「わーい！コイちゃんここで泳いでいいんだってー！」 『コココォッ！』ﾊﾞｯｼｬｰﾝ 「きゃっ冷た……ってはしゃぎすぎよあなた達！」 「理事長さんからきょか貰ったからなんでもだいじょーぶ！」 「まさか理事長が『許可ッ！そういうこともあるだろう！』って言うなんてね……」 「でも『厳禁ッ！周囲へ迷惑をかけぬようにっ！』って言ってたねー」 「それが普通よ普通……それで？あなたはちゃんと約束を守れるのかしら？」 『コッコォ！』ﾋﾞｼｯ 「そう、それなら私からは何も言うことはないわ、存分に泳ぎなさい！」 「キングちゃんって大人だよねー」『コッコッ』 「だって私は一流のウマ娘！キングヘイローよー！！おーっほっほっほっほ！！」 「うおーっ！キングちゃんかっこいいーーーっ！！」 『コッコォ……！』ｷﾗｷﾗ

4 22/05/20(金)23:25:45 No.929663870

それから二人と一匹？の交流は続いていき…… 『ココォッ』ﾊﾞｼｬﾝ 「わーっ！？コイちゃんが噴水から出ちゃったよー！！」 「ええっ！？急いで噴水の中に…………ってあらっ？」 『ココッ！ココッ！』ﾊﾞｼｰﾝﾊﾞｼｰﾝ 「コイちゃんが木にたいあたりしてる……もしかしてとっくん！？」 「それより外に出ても元気なコイちゃんに驚いてるわよ……本当に魚なのかしら？」 ⏰ 『ココォ～♪』 「コイちゃん前より大きくなったねー！」 「そうね、この前より一回り大きく……成長期なのかしら？」 「じゃあもっと大きくなるかもなんだねー！」『ココッ！』ﾋﾞｼｯ

5 22/05/20(金)23:25:59 No.929663997

⏰ 「あっ！セイちゃんが噴水に釣り竿たらしてるーっ！」 「おやめなさいスカイさん！それは釣るための魚じゃないのよーっ！」 「あっちではスペちゃんがお腹鳴らしてコイちゃん見てるーっ！」 「スペシャルウィークさんっ！コイちゃんは……！コイちゃんは食べ物じゃないのよーっ！！」 『ココォ……？』 ⏰ 「それでねコイちゃんっ！明日はウララのレースなんだーっ！」 「頑張りなさいウララさん、ちゃんと最後まで走りきるのよ」 『コッコッ！コッコォ！』ﾊﾞｼｬﾝﾊﾞｼｬﾝ 「キングちゃんもコイちゃんもありがとーっ！よーっしがんばるぞーっ！」

6 22/05/20(金)23:26:12 No.929664104

⏰ 『コッコ！……ココォ？』 「あ……コイちゃん……わたし、わたしは今日も元気……げんき……じゃない」ｸﾞｽｯ 『ココッ！？コッコッ！コッコォ！！』 「…………あのね、この前のレース負けちゃったんだ……」 「でもね、この前までは負けても楽しかったんだ……それがね……ううっ……」ｸﾞｽｯ 「なんでだろう……くやしい……って、思っちゃった……！負けたのがくやしいの……っ！」 『ココォ……』 「ううっ……うわああぁぁん……！くやしいの……くやしいんだよぉ……っ！」 『ココ……コッ！』ﾋﾟｶｰﾝ　『コッコォッ！』ﾊﾞｼｬｰﾝ 「え……コイちゃんどうしたの……」 『ココッ！』ﾊﾞｼｰﾝ　『ココッ！』ﾋﾞﾀｰﾝ　『コココォッ！！』ﾊﾞｼﾋﾞﾀｰﾝ 「……コイちゃんはあの時から毎日とっくんしてるんだね……」

7 22/05/20(金)23:26:23 No.929664197

『ココッ！』ﾋﾞｼｯ 「……………………うんっ！そうだよねっ！くやしかったら、強くなればいいよねっ！」 『ココッ！ココッ！』ｺｸｺｸ 「うん……うんっ！ありがとうコイちゃん！おかげで今のウララは元気ひゃくばいだーっ！！」 『コココッ！』 「……………………どうやらこのキングの出番はいらないみたいね……」 「……私も、私も次は絶対に……っ！一流としてふさわしい結果を……！」 ⏰ 【ハルウララ、一着でゴーーーッル！】 【長い冬から遂に春が芽吹いたっ！ハルウララ、ついに勝ちを掴みましたっ！！】 「やったやったー！！勝ったよキングちゃーん！コイちゃーん！」

8 22/05/20(金)23:26:37 No.929664310

⏰ 「……あら、いつの間にかここに来てしまったわね」 『コッコッ♪』 「…………あなたはいつでもお気楽なのね、少し羨ましいわ……」 『ココォ……？』 「いえ、こっちの話よ…………ねぇ、今から私が喋るのは独り言よ、聞かなくても別に良いわ」 『コ……？』 「……このキングはね、母親が昔G1をいくつも獲ったウマ娘だったのよ」 「するとその娘である私にも当然、注目されるわよね？だってあのお母さまの娘だから」 「だから私もお母さまみたいにG1を獲る、それがキングに課せられた使命なのよ」 『……………………』 「でも結果は散々、取るつもりだったクラシック三冠はどれも獲れず負けっぱなし……」 「しかも遂にはお母さまから帰って来なさいだなんて……っ！そんなの納得できるわけないじゃないっ！！」

9 22/05/20(金)23:26:54 No.929664448

「私はお母さまの期待に応えられなかった……っ！でも……でもっ！勝てないのよっ！！」 「何度やったって勝てない！届きそうにも届かない！私は一体……一体何をしてきたのよっ！！」 「私はどうすればよかったのよ……どうすればいいのよ……誰か教えなさいよ……」ｸﾞｽｯ 『…………コココココォッ！！』ｻﾞｯﾊﾟｰﾝ 「……なによ、またいつもの木にたいあたりするだけの無駄な行為をするのかしら？」 『ココッ！』ﾊﾞｼｰﾝ　『ココッ！』ﾋﾞﾀｰﾝ　『コココォッ！！』ﾊﾞｼﾋﾞﾀｰﾝ 「なんでそんな無駄なことをするのよ……！やめなさいよ……っ！」 『ココォッ！』ﾄﾞｶﾞｯ　『ココココッ！』ﾊﾞｷｯ　『コッ……コォーッ！！』ﾄﾞｶﾊﾞｷ 「なんで……なんでやめないのよ！諦めなさいよ！何も意味がないのにどうして……っ！」 『コォ……コォ……』 「ケガまでしてるじゃない！なのになんで……！どうしてあなたは諦めないのよっ！！」 『ココココ……ッ！ココッ……！！コーーーッ！！！』ﾊﾟｧｧｧｧｧ 「きゃっ！急に光って……一体何が……っ！！」

10 22/05/20(金)23:27:12 No.929664611

『ギャラ……ギャラララララララァッ！！！』 「え……うそ……あなた……コイ、ちゃん……なの……？」 『ギャラッ、ギャララッ』ｺｸｺｸ 「…………鯉が滝を昇って龍となったって言われるけど、本当にそうなってるじゃない」 『ギャララ、ギャラッ』 「…………もしかして私の為になった、なんて言うんじゃないでしょうね？」 『ギャラギャラ』ｺｸｺｸ 「……はぁ、負けよ、私の負け…………ここまでされたら泣き言なんて言ってられないじゃない」 「だったら……！だったら私も鯉から龍になってなるわよ！あなたのように！カッコよく！美しく！」 「だって……！それが私っ！キングヘイローなのだから！首を下げるなんて一流じゃないわっ！」 『ギャラ……！』 「良いわ！だったら今度のG1、高松宮記念を絶対獲ってくるわよ！！絶対の絶対の、絶対に！！」 『ギャララァッ！！』

11 22/05/20(金)23:27:24 No.929664717

⏰ 【キングヘイロー！差しきってゴーーーッル！！】 【キングヘイローがまとめて撫で切った！】 【恐ろしい末脚！ついにG1に手が届きました！】 「これが……っ！一流のウマ娘よーーーっ！！！」 ⏰ 「今度からはここら辺の海を泳ぐように、ですって」 「この大きさじゃあの噴水には入らないからしょうがないねー」 『ギャラギャラ～♪』 「合宿所の近くならOKって理事長も理事長よね……」 「でもこれからも会えるから大丈夫だよキングちゃん！」

12 22/05/20(金)23:27:37 No.929664800

「そうね……ここなら走って10分もかからないし、あなたも喜んでるし、ね」 『ギャラ～♪』 「それにしてもコイちゃんの体がまっピンクになっちゃったねー」 「まぁ海に咲く桜って感じで良いんじゃないかしら？」 「あっ！そうそう！コイちゃんに渡すものがあるんだよーっ！」 『ギャララ？』 「ええ！光栄に思いなさい！このキングとウララさんが施したあなただけの王冠よ！」 「じゃじゃーん！ウララとキングちゃんの特製おうかんだよーっ！！」 『ギャラララァ！！』 「ほら、かぶせてあげるから少し屈みなさい、まったくここまで大きくなっちゃって……ふふっ」 「なんて言うんだっけ……？た、たいこしき……？」 「戴冠式ね、しっかり覚えなさい…………よし、これで大丈夫よ」 『ギャラッ』 「おお～……いいかんじ？に似合ってるよコイちゃん！」

13 22/05/20(金)23:27:59 No.929664972

「海で泳いでも錆びないように加工してるから、ちゃんと毎日つけておくのよ？」 『ギャラギャラ』ｺｸｺｸ 「それじゃ、今日はこの辺でお別れね…………またねコイちゃん」 「じゃーねーコイちゃーん！またねー！！」 『ギャラララァッ！』 トレセンがくえんの　ギャラドス がっしゅくじょの近くで　およいでいる　ギャラドス。 赤色ではなく　ピンク色の体をしているのがとくちょう。 さくらのおうかん（ギャラドス専用） さくらのもようがちりばめられた　とあるウマ娘たちとの　ゆうじょうのあかし。 もっていると　じょうたいいじょうに　ならない。

14 <a href="mailto:s">22/05/20(金)23:28:42</a> [s] No.929665309

キングとウララとコイキングの相性良い感じなのでは？と思って出力したら想像以上に長くなっちゃいました

15 22/05/20(金)23:38:18 No.929669553

どんどん交流増えてるな？

16 22/05/20(金)23:38:45 No.929669712

ラムだと思えば許せる範囲か

17 22/05/20(金)23:43:38 No.929671781

あのリボンに比べればまぁ… それはそれとして健気はかわいい

18 22/05/20(金)23:48:27 No.929673712

泳ぎ続けてていいんだ…

19 22/05/20(金)23:50:42 No.929674564

ギャラドスにラムのみ持たせるのは普通にある戦術だからな 舞積んで叩くのが基本だから状態異常にされると辛いし

20 22/05/20(金)23:51:00 No.929674680

火傷でも麻痺でも止められないギャラドスはまぁまぁ無法では？

21 22/05/20(金)23:51:42 No.929674951

赤いギャラドスならぬピンクのギャラドスか良いなぁ アニポケだとギャラドスに強制進化したせいでコイキングの赤色が残ったって設定だったけど、これはウララの優しさを受け取った結果みたいに感じて好きだわ

22 22/05/20(金)23:58:06 No.929677282

ウララちゃんとかいう最高のトレーナー素質の持ち主

23 22/05/21(土)00:00:06 No.929678051

必ず先制するヌオーVS絶対に状態異常にならないギャラドス

24 22/05/21(土)00:02:50 No.929679157

あのヌオーのリボンが邪悪すぎて生半可なものではもう

25 22/05/21(土)00:09:22 No.929681786

時々二人を背中に乗せて泳ぐのが楽しみなのかな

26 22/05/21(土)00:12:13 No.929682818

冷静に考えたら状態異常無効のリボンってFFだ…

27 22/05/21(土)00:20:55 No.929686034

逆にあのリボン超えるって何お出しされるんだ