虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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  • 泥のリレー のスレッド詳細

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    22/05/20(金)00:10:47 No.929334805

    泥のリレー

    1 22/05/20(金)00:12:42 [1/2] No.929335465

    「これが例の神父?」 「ああ、ブチコロ・サツガイヴィチ・コロシスキー、32歳ロシア人だ」 レジーナ・グレイボーンはとあるカフェの片隅で情報提供者と落ち合っていた。 同じ席に同席はせずに背中越しに会話をする。お互いの顔をあまり見ないようにする為だ。 「所属はロシア正教?」 「さぁ、どうだかな…神父を名乗るのだから新教じゃない。うち(聖堂教会)じゃない事も確かだ」 初老の男は聖堂教会に所属していた。聖堂教会は組織としては大きいからこそ誰もが信仰に準じている訳ではない。 男は信仰こそあるが、同時に俗世、金にも興味がある現実的な男だった。 「顔と装備の写真だ、騒がしいから近くにいたらすぐ分かる」 地面に置かれた封筒を拾うとレジーナは中身にさっと目を通す。 「確かに。これは何時ものお礼よ」 厚い封筒を地面に置く、男はそれを拾うと懐にしまった。 「毎度どうもこれからも御贔屓に」 「中身を確かめないの?」 立ち上がる男にレジーナは声を掛けると、男は首を振って返答とした。信用の証のつもりらしい。男が立ち去った後、レジーナは資料に目を通す。

    2 22/05/20(金)00:13:13 [2/2] No.929335635

    その主兵装は2丁拳銃と聖書、そして聖なる二十五トン爆走轢殺超装甲重武装トラック…棺桶と呼ばれる黒塗りの超大型装甲車輌だ。 「また、ド派手な男ね」 エスプレッソを飲み干すとレジーナは資料を鞄へとしまい、会計を済ます。 「カフェの客席にトラックが突っ込んだぞ!」 カフェから出て暫くしてそんな叫びがレジーナの耳に届く。 「運がいいわね、私」 見ると、先程までレジーナが座っていた席はトラックによってぐちゃぐちゃになっていた。 「あれー?遅れちゃいましたかねェー?ケヒャヒャァ!失敗失敗!」 どうやら運転手は頭がおかしい男らしい。関わりになることを避け、レジーナは路地裏に姿を消した。

    3 22/05/20(金)00:20:43 No.929338125

    リレー企画は後2枠か…

    4 22/05/20(金)00:23:40 No.929339180

    荊構成員に対して元所属の人の評価初めて見た気がする そりゃそうだよねさっさと死ねよってなるよね…

    5 22/05/20(金)00:34:54 No.929342746

    まぁ敬虔な命懸けで修行や幻想種殺戮できる人間だからな…代行者とかにとって神の教えやらってそういうものだろうし

    6 22/05/20(金)00:35:42 No.929343048

    >リレー企画は後2枠か… 更に一枠埋まったっぽい

    7 22/05/20(金)00:38:28 No.929344000

    殺戮神父は情報や概念詰め込んだ聖書といい基本質量重視戦術に加え殺意大量なのにアレで信仰やら誠意は本物なのがたち悪い

    8 22/05/20(金)00:55:00 No.929349138

    何か書くをしようとしたが何も思いつかなかった

    9 22/05/20(金)00:59:20 No.929350268

    自泥の宝具でも話そうかと思ったけど未完成だったYO

    10 22/05/20(金)01:02:11 No.929351044

    殺戮ステルスゴリラ大量発生事件から数十分後、ある男が懲罰房にて後ろ手に縛られていた。 「グヘェ!ゴリラシティからグヘェ!ゴリラの姫を捕まえグヘェ!見世物にして大儲けをグヘェ!企んでいたがグヘェ!グヘェ!」 ゴリラシティの姫は大層美しい生物なので、興行で大儲けが出来るだろうと目論み、組織のコネを悪用して攫ったが、ステルスゴリラの追手の大群が来てしまったことを明かしたのである、コロシスキーの拷問を受けながら。 「キヒヒーッ!怒り狂った殺戮ゴリラを解き放った罪は重いぞォーッ!!人罰覿面!人罰覿面!人罰覿面!」 「グヘェ!」 「しかしあれだけいたゴリラの気配がもう消えていますねェ。ボスもロミュキーさんも居ないし一体どうしたのかしらん」 神父は疑問符を浮かべる。 そう、彼らは騒動の後始末を付けに行ったのである。組織の長…そしてゴリラとして。 「ウホホウホ(あー…ごめんな。よく言って聞かせるから退いてくれないか)」 『ウホ(この通り)』 「ウホホ(貴様の顔に免じて赦す。二度は無い)」 百を越す不可視のゴリラが列を成して帰途に付く虚空を見てBOSSは微笑む。 それは怒れるゴリラをも鎮める恐るべき人徳であった。