虹裏img歴史資料館

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22/05/19(木)00:26:07 ゴール... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1652887567385.jpg 22/05/19(木)00:26:07 No.929014711

ゴールデンウイークも過ぎると一気に蒸し暑さが増す。 そしてウマ娘達の熱気も同じように。 この先には数々の大きなレース、そして夏の強化合宿が待っている。 それを考えると否応なしに胸が高鳴り、トレーニングにも一層身が入るのだ。 べとつく空気にうだりなどしない。トレーニング場の賑わいはかなりのものだった。 しかし日没と共に蒸し暑さも熱気も徐々に落ち着いていく。 本日の練習時間も終わり。一人、また一人と校舎へ戻っていく中、 時間はゆったりとしたものに変わり充足感が満ち満ちていた。

1 22/05/19(木)00:26:22 No.929014792

「じゃあ、今日のトレーニングはここまで」 「はい!ありがとうございました!」 トレーナーの言葉に笑顔で頷くニシノフラワーも例外ではなかった。 にっこりと笑う土埃にまみれたその姿は、きつめのトレーニングをやり遂げた証拠だ。 「──あ、そうだ!」 ドリンクボトルやタオルなど、欠かせない道具が入ってるナップサック。 ベンチに置いてあった自分のそれを手にしたフラワーは、何かを思い出した様子でトレーナーの元へ引き返してきた。 「よかったら、これ……もらってくれませんか?」 少し遠慮がちにナップサックから取り出したのは、小さなガラスのボトル。 全体的にうっすらピンクに色付けされていて、蓋の部分が花の形になっている。 「これは……?」 「アロマを作ってみたんです。蓋を少しだけ緩めてみてください」 言われて花の部分を軽くひねると、途端に甘く柔らかな香りがふわりと広がった。

2 22/05/19(木)00:26:37 No.929014872

「……すごい」 思ってたよりもハッキリと分かるそのかぐわしさに、トレーナーは目を丸くする。 鼻に届いた瞬間に体に染み渡り、胸を柔らかく包み込んでくれるような優しさのある香り。 その心地よさをもっと感じようと強く嗅いで、ふと気付いた。 「これ、一つの花だけじゃない?」 「あ……分かりますか!?ほんのちょっとだけ、別のものも混ぜてあるんです」 気付いてもらえるなんて、とトレーナーを見上げるフラワー。 しかしその表情は嬉しさと不安の入り混じったような曖昧なものだ。 「えっと……どうですか、そのアロマ」 「うん、そうだな──……」 新たに発見したもう一つの香りは、メインの香りほど洗練されたものではない。 しかし甘酸っぱさと野趣ともいえる濃さには不思議と惹きつけられるものがあった。 そしてその二つが入り混じった香りは──……

3 22/05/19(木)00:26:52 No.929014927

「──うん、そうか。これは……」 トレーナーはゆっくりと、その分力強く頷く。 「花畑だ。花屋の店先でもないし、部屋の花瓶のものでもない。花にあふれた野原の匂いだ!」 人によっては雑味だと言われそうなもの。しかしそれはまるでお日様の香り。土の香り。 確かに野暮ではあるかもしれないが、メインである花の香りを引き立てる役目を担っていて。 渾然一体となることでそのアロマは、確かに一つの花畑を香りによって生み出していた。 「この香り、大好きかもしれない」 セラピー効果だろうか。素直な気持ちが自然と口から紡がれる。 「甘くて、優しくて……それになんだかドキドキもしてきた」

4 22/05/19(木)00:27:06 No.929014995

事実だった。 とても柔らかく落ち着くのに、同時に高揚感が湧き起こり体が熱くなっていく。 矛盾するようでいて切り離せないほどに絡み合った一つの感覚が、トレーナーの胸を満たしていた。 「──っ!!…………えへへっ♪」 感想を聞いたフラワーははにかみ、頬をポッと染める。 「よかったです!それ、お部屋で使ってくださいね」 そう言い残すと、そそくさと走り去ってしまった。 トレーナーはそれを見送りつつ、再度ボトルを鼻に近付け思い切り息を吸う。 「スウゥ~~~ッ……はあっ。本当にいい香りだ……」 まるで美酒を味わったかのような陶酔。 ずっとこの香りに包まれていたい……。トレーナーは本気でそう思い始めていた。

5 22/05/19(木)00:27:23 No.929015071

さて一方ニシノフラワーはというと、シャワー室に向かわず何故か独り人気のない校舎裏へと来ていた。 薄汚れたブルマ姿のまま周囲に人がいないのを確認し、ナップサックからもう一つの空ボトルを取り出すと、地面に置いた。 そしてしゃがみ込み、しっとりと濡れた尻尾の根元を両手で掴む。 その頭の中で、数日前につい聞き耳を立ててしまったお姉さん達の会話が再生される。

6 22/05/19(木)00:27:37 No.929015134

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「え、じゃあアンタがうっかり置き忘れたタオルで?」 「うん。取りに戻ったら、トレーナーが……」 「うわ、それって引くな~」 「そりゃ私だって知らない男がやってたらサイアクだけど。でも、トレーナーだし……」 「ええ~?アンタはそれでいいのか!?」 「だって、さ。もし私らが逆の立場だったら……やっぱりしちゃわない?」 「…………ん……そりゃ、ね」 「それにね、男にとっては心をガッチリ掴むものらしいよ。天然の惚れ薬っていうか」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

7 22/05/19(木)00:27:58 No.929015247

「ホントに、効果あるんだ……」 上擦った声で呟きながら、フラワーは力を込めながら両手を押し上げていく。 そうして絞りあげた尻尾の先端から、秘密のエキスが水滴となりポチャポチャとボトルに零れ落ちた。

8 <a href="mailto:s">22/05/19(木)00:28:39</a> [s] No.929015470

おしまい。 ウマ娘名鑑フラワーのページで尻尾についての記述がえっちだったので…

9 22/05/19(木)00:29:23 No.929015696

ありがとうございます

10 22/05/19(木)00:29:26 No.929015708

おもしれー そうだねあげる

11 22/05/19(木)00:38:55 No.929018896

このアロマにドハマりした後でトレーナーが香りの正体に気付いたら…

12 22/05/19(木)00:44:26 No.929020734

セイちゃんちょっと横になりますね…

13 <a href="mailto:なー">22/05/19(木)00:46:42</a> ID:jPfn9nVA jPfn9nVA [なー] No.929021469

なー

14 22/05/19(木)00:47:59 No.929021923

あれ…ほんわかした話だと思ったら情念の花だな?

15 22/05/19(木)00:48:29 No.929022091

>このアロマにドハマりした後でトレーナーが香りの正体に気付いたら… トレーナーが気づくまで あと5年

16 22/05/19(木)00:50:48 No.929022810

自分の絞り汁をアロマとして炊かせるのは掛かり過ぎとかいうレベじゃねえぞ

17 22/05/19(木)00:53:08 No.929023545

いとうえいとかそっち方面の性癖に目覚めるのはやめるんだフラワー

18 22/05/19(木)00:53:41 No.929023687

>自分の絞り汁をアロマとして炊かせるのは掛かり過ぎとかいうレベじゃねえぞ あくまで隠し味的な量だから!まあ掛かり過ぎですね…

19 22/05/19(木)00:53:51 No.929023738

>>セイちゃんちょっと横になりますね… >やっぱレズから男トレNTRが正道 なんかくっさいレスやめろ

20 22/05/19(木)00:59:02 No.929025096

お日様と季節の花の匂いのする尻尾…

21 22/05/19(木)01:00:42 No.929025521

トレーナーが念入りに嗅いでるの見てたら偉いことに…

22 22/05/19(木)01:00:44 No.929025530

汗なのかそれとも尻尾から分泌される油なのか…

23 22/05/19(木)01:03:41 No.929026273

>汗なのかそれとも尻尾から分泌される油なのか… 全部だ

24 22/05/19(木)01:03:46 No.929026298

まあ健全だ!

25 22/05/19(木)01:07:01 No.929027142

経血じゃないからセーフ

26 22/05/19(木)01:16:10 No.929029158

こうやって匂いを嗅いでいるうちにお互いにお互いのフェロモン中毒になっちゃうのは私性合

27 22/05/19(木)01:28:38 No.929031823

蒸し暑さの描写あるからまあ…

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