ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/05/10(火)00:46:00 No.925955029
「」「スゥ……スゥ……」 紅「……“おやすみなさい かぜはいってしまったひを かぞえながら吹くのです”」 「」「……あ。ぁぁぁ。寝てた。またうたた寝してた」 紅「うふふっ。可愛い寝顔だったわよ。写真に撮っておけば良かったなのだわ」 「」「よせよぉぉ。自分の写っている写真ってなんか気恥ずかしい」 紅「言われてみれば「」は私の写真はよくよく撮るけど「」ひとりの写真は殆どないわね」 「」「一緒の写真もそんなにはないかな。誰が撮ってくれるんだってのもあるし」 紅「町会長さんとかでいいじゃない。あの人、孫の写真とか撮ってるはず」 「」「よくそんな個人情報を知っているなぁ。あそこの家娘は知ってたけど孫もいたんだ」 紅「隣のおばさんは、別名拡声器だし、向かいのおうちは夜遅くまで起きている」 「」「いやそこまで知っているのはどうかと思うぞ……待てよ」 紅「どうしたの急に?顔が変なのだわ」 「」「俺たちが町内の噂をしているって事は、俺たちも噂をされている、ことだよね」 紅「それは……恐ろしいわね。可愛いとか綺麗とか、どっちが多いかしら?」 「」「お前と長いこと暮らしてきたけど、いまのは数年に1度の突っ込みどころ満載発言だな!」
1 22/05/10(火)00:46:12 No.925955091
紅「まず私とあなたの関係は親子って事よね」 「」「そうだよ。真紅の母親は真紅を産んだ後に他界してしまった。ということにしている」 紅「町内の人はみんな信じているの?」 「」「まぁな。それにうちのことは割とタブーになっているっぽいぞ」 紅「話題にするのを?確かに「」は変わり者だし…私は成長できないし」 「」「心配するな。いざとなったらみんな売り払って別の土地で暮らせばいい」 紅「……ありがとう。な、なんか変な話になったわね。ごめんなさい」 「」「なんか冷えてきたな。お茶煎れよう。確かわらび餅があったはず」 紅「あっ!この手があったわっ!ねぇ聞いて頂戴っ!」 「」「ん?なんだよ、お茶よりも大事な話か?」 紅「嘘の噂を流せばいいのよっ!例えば実は私が生きている人形だとか」 「」「いやそれは本当のことでは……」 紅「後はそうね。「」は実は元傭兵で膝に弾が残っていて私はお嫁さんで戦場では死神扱いされていて」 「」「住めなくなるからデマを流すの止め……ん?なんか変なこと言わなかった?」 紅「……デマじゃないわよ。一部本当のことなのだわ(クスクス)」
2 22/05/10(火)01:12:30 No.925961953
ちょっとしんみり