22/05/08(日)20:54:57 ガルパ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1652010897012.jpg 22/05/08(日)20:54:57 No.925533813
ガルパンSS エリ梅
1 22/05/08(日)20:55:17 No.925533982
「うーん……」 最近どうも寝つきが悪くて、朝目が覚めるときもすっきりしない。なので朝の私はどこか憂鬱でご機嫌斜め。 布団が恋しくて、つい二度寝してしまうから、目覚ましをはやくに仕掛けてしまって……結局今日も二度寝。 まだ大丈夫、レッドラインはぜんぜん先よ、そんなことを思いながらもう一度眠りにつこうとする私の鼻腔を―― お味噌汁と焼き魚のにおいがくすぐった。 「なっ、何よいったい!?」 「あら、エリカさんおはようございます」 「おはよ」 「朝ごはんもう出来てますよ。今日はアジのいい干物が手に入ったんです」 「ありがと。しかし今日もいい天気でよかったわ」 「朝練もはかどりそうですね、ささ、どうぞ」 「どういたしまし――って、だから何なのよ!?」
2 22/05/08(日)20:55:32 No.925534131
私の目の前で、お玉と汁椀を持った小梅がきょとんとしている。学校指定のジャージにエプロンをまとって、なにか変ですか? といった風情。 Tシャツと短パンを着た私がベッドから降りると、小梅がしつらえた朝食――麦ごはんにあさりのお味噌汁、アジの開きに香の物がちゃぶ台に並ぶ。 「ねぇ小梅、ちょっといいかしら」 「はい?」 「なんで寮の部屋に台所とちゃぶ台があるのでしょうね」 「さぁ?」 「さぁじゃないわよ!! おかしいでしょ常識的に考えて!!」 「お味噌汁、冷めますよ?」 「ふん」 平然としている小梅にちょっと釈然としない顔を向けた私だが――お味噌汁をひと口飲んだところで心は一気にやわらいだ。
3 22/05/08(日)20:55:49 No.925534276
「おいしい……」 「はい、お出汁をいりこと昆布で取りました」 「丁寧な味がするわ」 「ありがとう、ございます」 ご飯は米粒が立っていて、かみしめるごとにほんのりとした甘みが口の中に広がる アジの開きはほんのりと焦げ目がついて、身が詰まっていて……素直においしい。 「お茶もありますよ」 「ん」 お茶は絶妙な渋みと甘みがあり、気になる魚臭さを和らげてくれた。 ほう、とため息をついて、私は箸をおく。
4 22/05/08(日)20:56:07 No.925534450
「お粗末様でした」 「いえいえ、美味しかったわ」 「ふふっ」 微笑む小梅の顔を見ながら、湯呑みのお茶の残りを、のどに流し込んでいく。 「さて――あなたはただ朝ごはんを作って私に食べさせるためだけにここに来たの?」 「はい。ささ、着替えて朝練に行きましょう。みんな支度済んでますよ」 「うん」 そう言いながら、小梅にせかされて着替えを済ませる。 今日の朝は――快晴だった。
5 22/05/08(日)20:56:26 No.925534621
――
6 22/05/08(日)20:56:42 No.925534762
ん? これで終わり? 「はい、エリカさんがご飯を食べるだけでも結構需要があるんですよ?」 「へー、それは凄い…わねじゃないわよ!!」 「ふえっ!? いはい! いはいえふー!」 今日の小梅のほっぺも、柔らかかった。 私は小梅のほっぺがどこまで伸びるか、うにうにと思い切り引っ張りまわしていた。
7 22/05/08(日)20:57:01 No.925534938
おしまい すごく短くて申し訳ない…
8 22/05/08(日)21:04:46 No.925538958
>「はい、エリカさんがご飯を食べるだけでも結構需要があるんですよ?」 安直だがそれがいい あと小梅ちゃんの手作り料理にも需要ありますよね…それを逸見が食べてるとこも…
9 22/05/08(日)21:12:42 No.925543059
ガルパンSS久しぶりに見た
10 22/05/08(日)21:13:38 No.925543528
エリ梅好き!
11 22/05/08(日)21:19:13 No.925546345
赤星のお嫁さん感好き
12 22/05/08(日)21:24:18 No.925548946
エリ梅SSは渋のやつも甘ったるいの多くてありがたい