虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    22/04/29(金)23:35:12 No.922195029

    ホワイトベェス艦長、ブライト・メジロは激戦で焼け野原へとなりかけていた広大なジャングルを艦橋から見下ろして、胸を撫で下ろすように息を吐いた。 ホワイトベェスとはモビルスゥツこと人型機動兵器を有するU.R.A.軍の宇宙航空戦艦である。 敵である(メ)ジロン公国軍の襲撃を受けたコロニーより多くの民間人と生き残った少ない士官候補生と訓練生を乗せて今尚逃げ続けていた。 しかし、ジロンとは戦争中。逃げる先々でジロンとの戦闘に巻き込まれる事となったホワイトベェスは民間人も候補生も関係無く戦い、出会い、そして別れて(しんで)いった。 そんな苦難を乗り越え、一同は遂にU.R.A.軍の基地であるトレセン基地に寄航したものの、ジロン公国軍が基地を襲撃。激しい防衛戦となり、双方に大きな被害となった。 ブライト艦長が見下ろす、焼け野原こそがその基地であった。

    1 22/04/29(金)23:35:42 No.922195237

    「艦長。流石にジロン側にも大きな被害でしたからすぐには戦闘と言うこともないでしょう。目的地は決まっていますから、今の内に休んでください」 「あら~トレーナーさ……こほん。仮伍長さま~。お気持ちは嬉しいですが、油断大敵ですから~」 「仮ではなく伍長です」 「それよりも、トレセン基地ではあの《赤い残像》のマルゼン大佐さまと曹長さまと戦かわれたそうですし、同じく防衛戦をしていたマキちゃん達が心配ですわ~」 《赤い残像》のマルゼン。ホワイトベェス一同と幾度と戦ってきたジロン公国軍のエースパイロットだ。彼女が駆るモビルスゥツは真っ赤で、通常の3倍のスピードで残像を残す程速い事からその渾名が付いた。 それと戦ってきたのは《U.R.A.軍の白い怪物》と呼ばれるモビルスゥツ『オグリ』を駆るオグト・レイ曹長。コロニーから避難した民間人であるが、コロニーを脱出する際にオグリに搭乗して敵モビルスゥツを撃退したことから専属のパイロットに。 そしてマキちゃんとは『マキキャノン』と『マキタンク』の2機のモビルスゥツの事だ。

    2 22/04/29(金)23:36:30 No.922195586

    「では休憩がてら見に行ってみては?」 「まぁ。では仮伍長さまも一緒に行きましょうか~」 「仮ではなく伍長です」 ブライト艦長と伍長が並んでカタパルトデッキへ向かう。 まだ若いのにこのホワイトベェスの艦長をしているブライト・メジロは言動こそおっとりとしているが、決して信念を曲げず、己を最後まで貫き通す事の出来る女性だ。だからこそ、この艦のクルーは皆彼女を慕っているし、頼りにしている。 そんなブライト艦長と伍長がのんびりとした足取りで漸くカタパルトデッキに到着すると、メカニック達が慌ただしくしていた。 先の戦闘でオグリ、マキキャノン、マキタンクのホワイトベェス主力モビルスゥツ3機が急ぎ修理を施されていたのだ。とは言え、それなりに死線を潜り抜けてきたモビルスゥツとパイロット達だっただけあって、大きな損傷等無く、どちらかと言うとこの忙しさはいつでもすぐ発進できるように準備しての事だった。

    3 22/04/29(金)23:37:03 No.922195826

    「あら、マキちゃんキャノンは折角の赤い塗装がハゲてしまってますわ~。マキちゃんタンクは……大変。AパーツとBパーツに分かれてしまって可哀想に~」 「整備中ですからね」 「ブライトさん。それに伍長さんまで。艦橋に居なくて良いんですか?」 オグリの整備をしていたレイ曹長が敬礼。 ブライト艦長と伍長もそれに敬礼で応えるとここに来るに至った経緯を話した。 「確かに防衛戦は大変でしたからね。マルゼン大佐の新型モビルスゥツも強かったですし、あんな地下でしたしね」 「じめじめしていて困ってました~。さて~。マキちゃん達の無事も確認できましたし、私はお部屋に戻りますわね~。仮伍長さまも一緒にお茶でも──」

    4 22/04/29(金)23:37:18 No.922195936

    ブライト艦長が伍長をお茶に誘おうとしたその時、艦全体に警報音が鳴り響く。なんと、まだ基地を出て2時間も経っていないのにジロン公国軍と接敵したのだ。 「艦長」 「えぇ。すぐに戦闘体制に移ってください。私達も艦橋に急ぎましょう~」 艦橋へ駆け出すブライト艦長の脚は他のクルーに比べるとやや遅かったものの、先程までのおっとりとしてどこか抜けたような雰囲気はそこには既に無く、正しく艦長としての顔付きがそこにあった。

    5 22/04/29(金)23:37:48 No.922196128

    「──と言う具合かしら。まだ途中だけど」 「ほわぁ~。流石ドーベルですわ~。このモビルスゥツの絵もお上手で、この仮伍長さまもトレーナーさまにちゃんとそっくりです~」 「仮伍長じゃなくて伍長ね。それにしても、ブライトから私に漫画の依頼なんて珍しいわね」 「実はトレーナーさまの『設定ノート』なるものを見付けましたの~。それに書かれてる様々なモビルスゥツやキャラクターの造形、ストーリーがとても細かく出来ていたものですから、是非とも形にして差し上げたくて~。今回ドーベルにお願いしたのは1冊目のノートでしたが、次はもっと凄い2冊目のノートの内容ですから、楽しみにしていてくださいまし~」 「……あ、あのさ。そのノートって実は主人公が封印されてた力が目覚めてとかってある……?」 「まぁ、もしかしてノートの事を知ってますの~?」 「いや……何と言うか、あまり周りに言わないようにね。本人へのサプライズだからさ……」 「ほわぁ~?」

    6 22/04/29(金)23:39:42 No.922196890

    ククルス・ドアンの映画が楽しみすぎて名前が似てるメジロブライトでつい書いてしまいました 今度こそはブライトに左舷の弾幕を言わせたいのでまたどっかで書くかも

    7 22/04/29(金)23:44:11 No.922198605

    仮伍長さま~お待ちしておりますわ~

    8 22/04/29(金)23:46:43 No.922199586

    仮伍長さま~ノートに思い思いの妄想を書き連ねていらっしゃる仮伍長さま~

    9 22/04/29(金)23:48:53 No.922200414

    ブライトォォーーーー!! ブライトォォーーーーーー!!!!

    10 22/04/29(金)23:50:41 No.922201079

    仮性…仮伍長さま~

    11 22/04/30(土)00:05:30 No.922206599

    嬉しさと恥ずかしさで生きてられないやつ!

    12 22/04/30(土)00:09:27 No.922208238

    メジロシティのそういうプレイかと思った

    13 22/04/30(土)00:16:52 No.922211047

    やるなブライト…!