ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/04/27(水)22:06:17 No.921497576
注意! ウマ息子時空!
1 22/04/27(水)22:06:44 [s] No.921497798
パチパチと薪が爆ぜる音がする。 焚き火を眺めていると、都会の騒がしさを忘れることができる。 満天の星空の元、宇宙を眺めながら澄んだ空気を身体に取り込む。 ここは襟裳岬、僕と姉さんが幼少期を過ごした思い出の場所だ。 トレセン学園を目指すレース教室は数多く存在する。 ここもそのレース教室の中の一つなのだが、育成方法が少し変わっているのだ。
2 22/04/27(水)22:07:00 [s] No.921497929
通称熊殺し道場。 その名の通り、ここは年中通して風が強く、野生のウサギやカモシカ、さらにはヒグマも出現する自然が豊富な土地だ。 ここに集められたウマ息子やウマ娘はキャンプセットを配布され、危機察知能力や整備されていない土地を走破するといった身体機能を身につけることを余儀なくされる。 リタイアする子も多かったけど、僕は可愛い姉さんもかつて頑張って乗り越えたのだから、僕も必死に生き延びる事にしたのだった。
3 22/04/27(水)22:07:20 [s] No.921498100
僕は、懐かしい思い出にもう少し浸っていたかったけど、否応なく現在に引き戻される。 「ほら、肉が焼けましたよ」 網から肉を上げ、紙皿へと移す。 「うむ!外で食べるのは中々楽しいではないか!」 「すまない……」 折りたたみの椅子に座る、エフフォーリアとシャフリヤールがそこにいた。 話は数日前に遡る。 僕は趣味のソロキャンプを計画していたのだが、教室でキャンプ雑誌を見ていたのが間違いだった。
4 22/04/27(水)22:07:42 [s] No.921498274
何にでも興味を持つお年頃の大帝様がキャンプに行きたいと言い出した。 しかし、育ちのいいシャフリヤールや自然界にいたらそのまま帰ってこれそうにないエフフォーリアの2人で放り出すわけにもいかなかったので、仕方なく一緒に行くことにしたのだった。 姉さんにこのことを相談しても 「ホルダーに友達ができてメロ嬉しいな!」 と言われたものだから僕だって引き下がることができなくなってしまった。
5 22/04/27(水)22:08:02 [s] No.921498477
「行き先は出ますよ、熊が」 等言って脅かしたものの効果はなく、結局3人で襟裳岬へとキャンプすることとなったのだ。 現地についてからもテントの設営や食事の準備をしようとしたけど、エフフォーリアは不器用で、シャフリヤールは料理が下手なので結局僕が取り仕切っていた。 「ほら、これくらいなら貴方達でもできるはずです」 包丁を渡し、持ってきていた鹿の肉を渡す。 「チタタプチタタプって言いながら身を叩いていってください」 「「は?」」 「伝統的なアイヌの料理です。昔ここで教わったことがあるんです」 と二人にここでの経験を話しながら夕食の準備を進めた。 そんな二人の反応は 「そなたは将来自衛官にでもなるつもりだったのか?」 とか 「俺、お前と同じ部屋だったけどお前のことがわからなくなったよ……」 と失礼な反応だった。
6 22/04/27(水)22:08:34 [s] No.921498719
だけど 「タイホ先生!エフフ君がチタタプって言ってませーん!」 「チタタプって言いなさいよ!」 「す……すまない……」 とか 「きゃー♥余、虫こわーい♥(大嘘)」 「アッアッアッ」 「わざとらしくウマ娘になって抱きつくのはやめなさいよ!」 とソロキャンプでは味わう事が出来なかった時間を過ごすことができた。 夜になり、二人は先にテントに入って寝る準備に入った。 僕は星を眺めながらこれはこれで悪くないと心のどこかで思ったのだ。
7 22/04/27(水)22:10:18 [s] No.921499499
仲良くキャンプをするエフフとシャフリヤールとタイホくんです 本当は羆がキャンプ場を襲ってきて 「僕は不死身のタイトルホルダーだ!」 をさせようと思いましたが長くなりすぎたのでのんびりゆるキャンしてもらいました
8 22/04/27(水)22:13:58 No.921501466
正しく楽しそうでいい…
9 22/04/27(水)22:14:21 No.921501640
からかう余はかわいい
10 22/04/27(水)22:17:20 [熊で鍛えたタイトルホルダー] No.921503140
熊で鍛えたタイトルホルダー
11 22/04/27(水)22:18:12 No.921503566
メロディーレーンちゃんは実は狩猟免許を取れる年齢かもしれない
12 22/04/27(水)22:21:04 No.921504788
>メロディーレーンちゃんは実は狩猟免許を取れる年齢かもしれない 銃を構える姉さん…可憐だ……
13 22/04/27(水)22:22:43 No.921505523
余「ちたたぷ♡ちたたぷ♡」 ④「ンッ……………………」