22/04/22(金)02:04:57 泥のSS のスレッド詳細
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22/04/22(金)02:04:57 No.919407003
泥のSS
1 22/04/22(金)02:05:58 No.919407187
すぐ書ける人と書けない人がいる
2 22/04/22(金)02:06:42 No.919407293
前スレは豊作であった
3 22/04/22(金)02:07:55 No.919407534
出演泥的に4本か5本くらい1人で書いてたな…
4 22/04/22(金)02:08:13 No.919407596
>出演泥的に4本か5本くらい1人で書いてたな… なそ にん
5 22/04/22(金)02:13:52 No.919408435
あんひみツクスバ書くのは大体同じ「」ゲミヤで 確かマイントイフェルもこの「」ゲミヤの泥だったはず あとアトランティス喪失帯とアウターヘヴン喪失帯もか
6 22/04/22(金)02:24:13 No.919409980
書き込みをした人によって削除されました
7 <a href="mailto:前スレから若干手直し">22/04/22(金)02:25:20</a> [前スレから若干手直し] No.919410130
『まさか、音楽が人と魔の境すら越えて繋げるとは思わなかったなぁ』 人と人ならざる者が犇めき合うマンハッタンに存在する喪失帯。青白く輝く魔酒を呷りつつ、潜りの酒場でインターネットは夢想する。 人も魔も一音逃さず耳を傾け、輝く魔酒に酔い痴れる。音楽が世界を駆け巡った新時代の当事者でさえ、想像し得なかった幻想の光景。 音で楽しみ、酒で打ち解ける。どうやら異世界のアメリカ合衆国でも酒場の常識は変わらないようだ。何者であれ、何様であれども。 『この世界も音で充ちている…おっと噂の歌姫の登場か』 『そうか彼女か、異世界でも元気にやってるなら嬉しい限りだ』 人魔の坩堝。混沌の雑踏。世界を貫くように聳える摩天楼から零れる音色。 それは私の見知った歌姫であり、煌めく可能性の光に彩られた未来の歌手。 『言葉が有り余れど尚、この夢は続いていく…か』 誰も気にしない呟きが、酒場の場末に掻き消えた。
8 <a href="mailto:1/2">22/04/22(金)03:03:55</a> [1/2] No.919414031
アクシア星団本部の一室で修道服を着たアリサは目の前に座る生徒、ツバサとアンナ相手に講義を行っていた。 「……つまり、洗礼詠唱とは簡易魔術儀式の一つだ。十字教の信仰に基づく人類最大の魔術基盤を利用し周囲を浄化する。主の教えに反する…人あらざる存在、特に霊体等にお前達はここにいてはならない。と送還する訳だ」 熱心にノートを取るツバサにうんうんと頭を捻りながらもなんとか理解しようとするアンナ。 「これに対して魔術は魔術回路を用いて、マナやオドを動力源として物理現象を引き起こす。これを確立したのがかのソロモン王だ」 「ソロモン王は確か旧約聖書にも…」 「そうだ。そして主から直接知恵を与えられた王でもある。だが、それが現代において一部の十字教関連の組織で魔術が禁忌とされる理由の一つでもある」 ツバサの言葉を継いだアリサは何処か言いづらそうに眉をしかめた。 「どういう事ナんですか?」 首を傾げるアンナ。 「ソロモン王は、享楽的で模範的な教徒ではなかったとされている。つまり、そんな奴が作った魔術は主から与えられた知恵で編み出したとは言え異端ではないかと、まぁそういう話だ」
9 <a href="mailto:2/2">22/04/22(金)03:04:36</a> [2/2] No.919414090
「でも、ソロモン王に知恵ヲ与えたの主ですよネ?」 「そうなんだがね」 アンナの言葉にアリサの眉間に皺が寄る。 「でも、魔術を使う組織もありますよね?」 「我らアクシア星団がそうだな」 ツバサの言葉にアリサは腕を組んだ。 「「なのに、ダメなんでスか?」」 「……異端だからダメだ。聖書に乗っていないからダメだ。は思考停止だと思っているが、実際表向きには禁止されている」 アリサと同じようにツバサとアンナは顔をしかめる。 とそこで、アリサは本来の内容から脱線している事に漸く気付いた。 「少し休憩しようか。洗礼詠唱の話だったのに随分ズレしまった」 「では紅茶を入れてきます!」「お手伝イします!」 かつての二人であればそういう物だと納得して終わりだったかもしれない。 だが、二人は疑問を疑問として捉えて投げ掛けてきたツバサとアンナの後ろ姿。 そんな彼女達の成長を目にしてアリサは口元に微笑みを浮かべていた。